多次元空間へのお誘い(10):球と球面
3次元の球 球と球面 この連載記事では多次元空間のお話をさせていただいているのですから、多次元の球と球面の話をしないわけにはいきません。この記事では前回の記事の最後でお約束したように、第7回や前回の記事で確認した「4次元空間に2次元物体を置くと一般的に3次元空間からは1次元の曲線として観測される。」が正しいことを、球と球面の話を使って説明させていただきます。...
View Article多次元空間へのお誘い(11):ひもはなぜ絡みやすいのか?
絡まってしまった電飾 ひもはなぜ絡みやすいのか? 前回までの記事では多次元空間を舞台に空間や物体のありさまを説明してきましたが、今回は舞台を3次元空間に移します。 第4回の記事では「絡まるとはどういうことか?」、第5回の記事では「ひもが絡まるのは3次元空間だけ」ということを説明させていただきました。 今回の記事では「(3次元空間で)ひもはなぜ絡まりやすいのか?」を説明いたします。...
View Article多次元空間へのお誘い(12):絡まりやすいもの、絡まりにくいもの
櫛の通りにくい髪 絡まりやすいもの、絡まりにくいもの 前回の記事では「ひもはなぜ絡まりやすいのか?」について説明させていただきました。ひもが絡まるのは3次元空間だけでおきる現象です。(第5回の記事を参照。) 2本のひも、または1本のひもが自分自身で絡まるためにはひもが「交差してループ(輪)ができて相手(または自分自身)を囲む」ことが必要です。そしてそのループにひもの一部が入ると結び目ができます。...
View Article多次元空間へのお誘い(13):蕎麦やうどんの話
特盛そば(富士そば) 蕎麦やうどんの話 前回の記事では絡まってしまう物をいくつかピックアップして紹介しましたが、今日は蕎麦やうどんなどの麺類の話をさせていただきます。...
View Article二重螺旋 完全版: ジェームズ・D. ワトソン
「二重螺旋 完全版: ジェームズ・D. ワトソン」 内容紹介: 生命とは何か。究極の問いに肉薄した男が赤裸々に語る、世界を震撼させたドキュメント!...
View Article多次元空間へのお誘い(15):4次元空間で絡まる面と面の状況は?
3次元空間では絡まらない面と面 4次元空間で絡まる面と面の状況は? 第3回の記事で書いたように4次元空間では面と面、あるいは面がそれ自身で絡まりやすいのです。...
View Articleかんたんラクラク耳穴集音器DX
拡大 同居している82歳の母の聴力の衰えは生活に支障をきたすようになってきた。昨年10月に購入した「骨伝導電話機」で、長電話する楽しみは取り戻すことができたが、父との会話や歌のレッスンが難しくなり相手をイライラさせてしまうことがしばしば。母もそれを気にしてときどき憂鬱になっていた。...
View Article多次元空間へのお誘い(16):物理的な問題
同相な変形(トポロジー) 物理的な問題 前回の記事では4次元ユークリッド空間の中で布と布を変形して絡まり合う状況を再現できないものかと試行錯誤を始めたところ、思わぬ困難にぶつかってしまいました。それは3次元空間内に残されたひもを自由に曲げることができないという問題です。この問題の本質は何なのでしょうか?...
View Article多次元空間へのお誘い(17):問題を解決するためのアイデア
4次元空間にあるひも 前回の記事では私たちの3次元空間の物理法則が保たれる形で4次元以上のユークリッド空間は存在できないことを説明させていただきました。 それではどのような多次元空間ならば許されるのでしょうか?今回の記事ではそのためのアイデアを3つご紹介いたします。でも僕が思いついたアイデアではないことを最初におことわりしておきます。 1つめのアイデア 1つめのアイデアは「弦理論」です。...
View Article多次元空間へのお誘い(18):まとめ
しめ縄(出雲大社) 17回に渡って書かせていただいた連載記事は今回で最終回。これまでの記事の流れを振り返ってみまししょう。 第1回では布団干しとイヤフォンケーブルの例をとりあげ、物と物がひっかかることと絡まりあうことの違いに着目し、連載記事の流れをおおまかに紹介しました。...
View ArticleDNA (上)―二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで: ジェームズ・D. ワトソン
「DNA (上)―二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで: ジェームズ・D. ワトソン」 内容紹介: 1953年にDNAの2重らせん構造を発見した研究者の1人、James D.Watsonが、サイエンスライターのAndrew Berryと共著した、DNAにまつわる研究をまとめた本。Watsonの一人称でつづられ、Francis...
View ArticleDNA (下)―ゲノム解読から遺伝病、人類の進化まで: ジェームズ・D. ワトソン
「DNA (下)―ゲノム解読から遺伝病、人類の進化まで: ジェームズ・D. ワトソン」 内容紹介: 1953年にDNAの2重らせん構造を発見した研究者の1人、James D.Watsonが、サイエンスライターのAndrew Berryと共著した、DNAにまつわる研究をまとめた本。Watsonの一人称でつづられ、Francis...
View Article固体物理の基礎 下・1 固体フォノンの諸問題: アシュクロフト、マーミン
「固体物理の基礎 下・1 固体フォノンの諸問題: アシュクロフト、マーミン」 内容紹介: 学部生にも大学院生にも使えるよう工夫され、内容の取捨選択がしやすく、種々の目的、異なる水準でもうまく使い分けられる。固体物理学の現象の記述と理論的解析による統一という著者の目標は完全に達成されている。1981年刊行、282ページ。 著者について: ニール・W・アシュクロフト(ウィキペディア、経歴詳細)...
View Article前輪ブレーキキャリパーとブレーキパッドの交換
自分のための備忘録。 前輪ブレーキキャリパーとブレーキパッドの交換 2013年3月に前輪ブレーキパッドを交換したのだが、それから3000Kmほど走っているのでパッドはだいぶ減ってきた。 パッドの交換のためにバイク屋さんに先週行ったのだが、ブレーキユニットのネジが錆びついてしまい交換作業ができず、そのまま帰宅。...
View Article原子・原子核・原子力―わたしが講義で伝えたかったこと:山本義隆
「原子・原子核・原子力―わたしが講義で伝えたかったこと:山本義隆」 内容紹介: 福島の原発事故後、「α 線」「セシウム」といった言葉が日常に入り込んでいる。一人ひとりが避けて通れない問題をなおかかえる現在、自分でものごとを判断するために、科学者の発見や研究の歴史に関するさまざまな話題をまじえ、原子・原子核について基礎からやさしく解説する物理学の入門書。...
View Article福島の原発事故をめぐって― いくつか学び考えたこと:山本義隆
「福島の原発事故をめぐって― いくつか学び考えたこと:山本義隆」(Kindle版) 内容紹介: 「まえがき」より...
View Articleちょっと気になる常微分方程式の本
大学時代は数学専攻だったので1、2年で学ぶ基礎的な数学はあらためて勉強しなおす必要がない。したがってブログではこのあたりの教科書をあまり紹介していないことに気がついた。特に解析系の数学の教科書だ。 学生時代の教科書は「解析概論」を除いてすべて処分してしまったので、微積分はともかく微分方程式の本くらいは揃えておこうとAmazonでチェックしてみた。(とはいっても「自然科学者のための数学概論...
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