NEC TK-80 (1976)
「安田寿明先生の「マイ・コンピュータ」3部作(ブルーバックス)」で1976年に発売されたNEC TK-80という8ビット・マイコンのトレーニングキットを紹介したが、今日は当時のようなマイコンを手軽に楽しんでみたいという方のための記事。
NEC TK-80(ウィキペディアの記事)
http://ja.wikipedia.org/wiki/TK-80
この製品の登場はまさに衝撃だった。というのもそれまでコンピュータと言えば大型のものばかりで、9万円近くするとはいえ個人で買えて使える小型のものがいきなり発売されたからだ。電卓のようにだんだんと小型化していったわけではない。
そしてこのマイコンキットは今では骨董品扱いで、つい先日もヤフオクで8万1千円の値がついた。6月には動作しないジャンク品が出品されたがそのような品でも3万1千円でオークションが終了している。
また拡張キットを追加したTK-80BSにいたっては6月のオークションでなんと35万3千円で落札されている。これはキーボード付き、テレビ出力のためのインタフェース付きで、BASIC言語が使えたりアセンブラのコンパイルができる仕様だ。
TK-80, TK-80BS ケース入り
http://keikato.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/auto-22.html
ヤフオクでNEC TK-80を探してみる。→検索!
実機を試してみたくてもこんなに値が張るようではとてもとても。。。でも、もしできるなら遊んでみたいという方にはこちらがお勧め。なんとHTML5でTK-80エミュレータを作ってしまった方がいるのだ。
TK-80のHTML5によるエミュレーター
http://kandk.cafe.coocan.jp/jeans/index.php?itemid=868
ここをクリックするとPCからTK-80が起動する。
ホームページ上で動いているのでスマートフォンからでも実行できる。以下はAndroidとiPhoneのスマートフォンで実行した画面。
使い方は公開されている次のマニュアルをお読みになるとよいだろう。
NECのマイクロコンピュータ・トレーニングキット
懐かしの「TK−80」
http://www.oct.zaq.ne.jp/i-garage/hiroimono/tk80.htm
シミュレータではなく実機で体感したいという方にお勧めなのは大人の科学から出ているマイコン。ただしこれは4ビットマイコンなので、できることは本当に限られている。小学生のお子さんと夏休みの自由研究用としてお買い求めになるとよいだろう。2,500円で買えるしコンピュータの原理も詳しく学ぶことができる。
「大人の科学マガジン Vol.24 GMC-4 (4ビットマイコン) 」
詳細はこちら。
http://otonanokagaku.net/magazine/vol24/
実のところ僕が気になっているのは次の製品。中日電工さんのZ80マイコンボードである。価格は2万円ほど。電子工作経験者用だが完成品も購入することができる。写真をクリックすると製品紹介ページが開くようにしておいた。
TK80ソフトコンパチブル!
Z80マイコン組立キットND80ZⅢ
Z80(8ビットCPU、1976年発表)
なんとこの会社からはTTL(トランジスタ-トランジスタ論理)のワンボードでTK-80で採用されたIntel 8080相当のCPUを作るキットまで発売されているのだ。
MYCPU80組立キット
参考:Z80のエミュレータ、アセンブラ
Z80のエミュレータ(その1、Silverlight3版)
http://ariyukitano.sakura.ne.jp/blog/2009/10/silverlight3z80.html
Z80のエミュレータ(その2、使い方)
http://www.cug.net/~manuke/z80emu.html
Z80のシミュレータ(その4)
http://www.game3rd.com/soft/z80edit/
Z80のエミュレータ(その5)
http://www.mathematik.uni-ulm.de/users/ag/yaze/
Z80のエミュレータ(その6)
http://www.z80.info/z80emu.htm
Z80のアセンブラ
http://www.geocities.com/dinceraydin/z80/dev.htm
http://www.z80.info/z80sdt.htm
今日紹介したのは古いタイプのマイコンばかりだ。最近はPICやH8、ARM、Arduinoなどが主流だし、市販本もたくさんでているのだから、あえて古いものをお勧めしているわけではない。
とはいってもマイコン黎明期のノスタルジーを楽しみながらコンピュータの原理を学ぶのだったらやはりZ80あたりのキットを組み立てて、BASICが使えるまで拡張してみたりするのがよいのだろう。
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関連記事:
真空管式コンピュータへのノスタルジア(EDSAC)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/14c9aeedfcda78c9fd9ff4b677435283
ファインマン計算機科学:ファインマン, A.ヘイ, R.アレン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/4f7f453019fd463ed2bfdeaa7b288d79
量子コンピュータ入門:宮野健次郎、古澤明
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ef75709187cf4b35a12f2d9fdf73a320
「安田寿明先生の「マイ・コンピュータ」3部作(ブルーバックス)」で1976年に発売されたNEC TK-80という8ビット・マイコンのトレーニングキットを紹介したが、今日は当時のようなマイコンを手軽に楽しんでみたいという方のための記事。
NEC TK-80(ウィキペディアの記事)
http://ja.wikipedia.org/wiki/TK-80
この製品の登場はまさに衝撃だった。というのもそれまでコンピュータと言えば大型のものばかりで、9万円近くするとはいえ個人で買えて使える小型のものがいきなり発売されたからだ。電卓のようにだんだんと小型化していったわけではない。
そしてこのマイコンキットは今では骨董品扱いで、つい先日もヤフオクで8万1千円の値がついた。6月には動作しないジャンク品が出品されたがそのような品でも3万1千円でオークションが終了している。
また拡張キットを追加したTK-80BSにいたっては6月のオークションでなんと35万3千円で落札されている。これはキーボード付き、テレビ出力のためのインタフェース付きで、BASIC言語が使えたりアセンブラのコンパイルができる仕様だ。
TK-80, TK-80BS ケース入り
http://keikato.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/auto-22.html
ヤフオクでNEC TK-80を探してみる。→検索!
実機を試してみたくてもこんなに値が張るようではとてもとても。。。でも、もしできるなら遊んでみたいという方にはこちらがお勧め。なんとHTML5でTK-80エミュレータを作ってしまった方がいるのだ。
TK-80のHTML5によるエミュレーター
http://kandk.cafe.coocan.jp/jeans/index.php?itemid=868
ここをクリックするとPCからTK-80が起動する。
ホームページ上で動いているのでスマートフォンからでも実行できる。以下はAndroidとiPhoneのスマートフォンで実行した画面。
使い方は公開されている次のマニュアルをお読みになるとよいだろう。
NECのマイクロコンピュータ・トレーニングキット
懐かしの「TK−80」
http://www.oct.zaq.ne.jp/i-garage/hiroimono/tk80.htm
シミュレータではなく実機で体感したいという方にお勧めなのは大人の科学から出ているマイコン。ただしこれは4ビットマイコンなので、できることは本当に限られている。小学生のお子さんと夏休みの自由研究用としてお買い求めになるとよいだろう。2,500円で買えるしコンピュータの原理も詳しく学ぶことができる。
「大人の科学マガジン Vol.24 GMC-4 (4ビットマイコン) 」
詳細はこちら。
http://otonanokagaku.net/magazine/vol24/
実のところ僕が気になっているのは次の製品。中日電工さんのZ80マイコンボードである。価格は2万円ほど。電子工作経験者用だが完成品も購入することができる。写真をクリックすると製品紹介ページが開くようにしておいた。
TK80ソフトコンパチブル!
Z80マイコン組立キットND80ZⅢ
Z80(8ビットCPU、1976年発表)
なんとこの会社からはTTL(トランジスタ-トランジスタ論理)のワンボードでTK-80で採用されたIntel 8080相当のCPUを作るキットまで発売されているのだ。
MYCPU80組立キット
参考:Z80のエミュレータ、アセンブラ
Z80のエミュレータ(その1、Silverlight3版)
http://ariyukitano.sakura.ne.jp/blog/2009/10/silverlight3z80.html
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http://www.cug.net/~manuke/z80emu.html
Z80のシミュレータ(その4)
http://www.game3rd.com/soft/z80edit/
Z80のエミュレータ(その5)
http://www.mathematik.uni-ulm.de/users/ag/yaze/
Z80のエミュレータ(その6)
http://www.z80.info/z80emu.htm
Z80のアセンブラ
http://www.geocities.com/dinceraydin/z80/dev.htm
http://www.z80.info/z80sdt.htm
今日紹介したのは古いタイプのマイコンばかりだ。最近はPICやH8、ARM、Arduinoなどが主流だし、市販本もたくさんでているのだから、あえて古いものをお勧めしているわけではない。
とはいってもマイコン黎明期のノスタルジーを楽しみながらコンピュータの原理を学ぶのだったらやはりZ80あたりのキットを組み立てて、BASICが使えるまで拡張してみたりするのがよいのだろう。
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