大学には入ったものの、どうも授業についていけていないような気がする。こんなはずじゃなかったと思い始めた1年生のみなさんに、今日はとっておきの2冊を紹介しよう。どちらも物理学や工学を学ぶために必要な「物理数学」の副読本だ。(2冊目のほうは厳密に言えば「物理と数学」なのだが、数学の部分が物理数学である。)
理数系の大学4年間で学ぶ数学には、いくつかの難所がある。計算ができるようになっても意味がよくわからなかったり、計算そのものがややこしかったり、理由はいろいろあるのだが、それらの難所は僕を含めてこれまで諸先輩がみな苦労してきたところだ。
人に聞きたくても恥ずかしいし、勇気を出して先生や友達に聞いても「なんだ、そんなこともわかってないのか!」と馬鹿にされるかもしれない。
それでも、このままだとますます取り残されてしまう。なんとかしなければ。。。
入学して2ヶ月が過ぎ、そんなもやもやした気持になっている方に、この2冊をお勧めしたい。どちらも「副読本」なので、あらかじめ教科書で該当する部分を学んでからお読みになるとよいだろう。
これら2冊はあなたが卒業までに学ぶ数学を理解する上で、大きな助けとなることを保証する。どちらも「意味を理解させる」ための本なのだ。
まず1冊目はこちら。1987年に初版が刊行された。いわゆる「伝説の書」である。
「物理数学の直観的方法〈普及版〉 (ブルーバックス):長沼伸一郎」(Kindle版)
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内容紹介
大胆なイメージ化により、難解な概念を短時間でマスターする。ベクトル解析、フーリエ変換、複素積分など、理工系学生の前に立ちはだかる数学の「10の難所」をカバー。試験前に途方にくれる幾多の学生を救い、「難解な数学的手法の意味が、目からウロコが落ちるように理解できた」「はじめて腑に落ちた」と絶大な支持を得た不朽の名著!(ブルーバックス・2011年9月刊)
紹介記事はこちらをお読みいただきたい。
物理数学の直観的方法〈普及版〉 (ブルーバックス):長沼伸一郎
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ab9396e295687179ac3a71553b8165a1
物理数学の直観的方法 第2版
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/3f0691787cd4b47a715f3d0e2c409f76
そして2冊目は琉球大学の前野先生がお書きになったこの本。2010年刊行。
「今度こそ納得する物理・数学再入門:前野昌弘」:サポートページ
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内容紹介
物理や数学を学んでいて、ふと疑問が湧いてくることはありませんか。疑問の中には、誰かに聞きたいのだけれども、そんなことは当たり前といって軽くあしらわれてしまうのでは、と思い、そのままにしてしまう…というものもあるでしょう。しかし、そういった疑問にこそ物理や数学の本質が隠れているのです。
本書では、著者自身が疑問と思ってきたことや、先生という立場になって学生さんから受けた質問をもとに、“なぜ”が自然に理解できるように解説します。
紹介記事はこちらをお読みいただきたい。
今度こそ納得する物理・数学再入門:前野昌弘
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/8777ea8175e9c48e0170df5b930f42d9
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発売情報: 明解線形代数 改訂版(日本評論社)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ff90d70dd8f4e3a9cd4262bd159277ee
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