「数研講座シリーズ 大学教養 微分積分」
「数研講座シリーズ 大学教養 線形代数」
「チャート式シリーズ 大学教養 微分積分」
「チャート式シリーズ 大学教養 線形代数」 - 4月17日発売予定
著者について:
加藤 文元: HP: http://www.math.titech.ac.jp/~bungen/index-j.html
1968年、宮城県生まれ。東京工業大学理学院数学系教授。97年、京都大学大学院理学研究科数学数理解析専攻博士後期課程修了。九州大学大学院助手、京都大学大学院准教授などを経て、2016年より現職。著書『ガロア 天才数学者の生涯』『物語 数学の歴史 正しさへの挑戦』『数学する精神 正しさの創造、美しさの発見』(以上、中公新書)『数学の想像力 正しさの深層に何があるのか』(筑摩選書)、『天に向かって続く数』(共著日本評論社)、『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』(KADOKAWA)など。
加藤先生の著書: 書籍版 Kindle版
来月大学に入学する新入生のために「物理学科、数学科の一般常識アンケート」という記事を書いたばかりだが、今日の記事もその流れで書かせていただこう。
ツイッターでの存在感が抜群の数学者、加藤文元先生(@FumiharuKato)が取り組まれてきた大学1年生用の微積分・線形代数の教科書、参考書である。新学期を目前に控え、紹介するにはよいタイミングだ。最後の1冊の書影が公開されたこともあり、ブログ記事にしておくことにした。
微積分・線形代数は、理工系はもちろん、数学を使う学部、学科の学生であれば絶対に欠かすことができない必須科目。情報系で、AIの研究者や開発者、そしてゲーム・プログラマーを目指す人にも基礎数学としてマスターしておくと、仕事に就いてから後悔せずにすむ。
微積分にしても線形代数にしても、長年教えられてきただけに優れた教科書、参考書が多い。そのため、今回刊行した本は「高校数学から見上げた先にある大学数学」、「高校と大学の数学を円滑に接続する新たな“大学の教科書"」という方針のもとで書かれた新しい教科書、参考書なのだ。
ぜひ、書店でお手に取ってみていただきたい。
まず、教科書のほうは「数研講座シリーズ」として刊行の白い表紙の本が2冊。
「数研講座シリーズ 大学教養 微分積分」
「数研講座シリーズ 大学教養 線形代数」
内容紹介:
大学1年生が“微分積分"の半期,もしくは通年の講義で使用する教科書です。
高校数学の教材でトップシェアを誇る数研出版が,これまでに得た知見をもとに「高校数学から見上げた先にある大学数学」という視点で大学初年級の教材をとらえなおし,高校と大学の数学を円滑に接続する新たな“大学の教科書"を高校数学の著者とともに提案します。
新しい教科書を実現すべく,いくつかの具体的な工夫がなされています。
■事項の解説,計算の式変形,証明は,端折らず記述しています。これにより,自力で一通り読み進め理解につなげる自己完結性を高めています。
■原則として掲載したすべての定理に証明をつけています。基礎を丁寧に説明し,詳細・正確さから逃避しない,という基本方針を貫いています。
■計算の仕方の解説が丁寧であることは言うまでもありませんが,定理も学ぶことを重視しています。定理によって数学を学ぶという姿勢は昨今の教科書にはみられない配慮で,これは数学を必要とするエンジニアの要求にも応えられるものです。
証明と具体的な計算に関わる一例:ロピタルの定理,部分分数分解,全微分
大学1年生が“線形代数"の半期,もしくは通年の講義で使用する教科書です。
高校数学の教材でトップシェアを誇る数研出版が,これまでに得た知見をもとに「高校数学から見上げた先にある大学数学」という視点で大学初年級の教材をとらえなおし,高校と大学の数学を円滑に接続する新たな“大学の教科書"を高校数学の著者とともに提案します。
新しい教科書を実現すべく,いくつかの具体的な工夫がなされています。
■エシュロン形について。とくに行列の掃き出し法や,ベクトル空間の基底の構成法などは「アルゴリズム(手順)」を大切にする,という原則を貫いています。
■理屈として何ができるか?を明示すため「実際に行ってみせる」ことを,上で掲げた「アルゴリズム的思考」に基づいて丁寧に端折らず記述しています。
■抽象的な解説となるベクトル空間の解説においては,具体的なベクトル空間を3つ挙げ,それらについて詳説していくことを導入で明示し,読者が読み進める際の迷いを少しでも取り除く配慮を施しています。
■大学1年生の線形代数の到達点であるジョルダンの標準形について,すべての場合を網羅しています。
そして、参考書は青い表紙のチャート式の2冊である。
「チャート式シリーズ 大学教養 微分積分」
「チャート式シリーズ 大学教養 線形代数」 - 4月17日発売予定
内容紹介:
姉妹書『数研講座シリーズ大学教養微分積分』に掲載された練習,章末問題228問に加え,本書『チャート式シリーズ大学教養微分積分』にのみ掲載された53問,計281問を高校数学の参考書“青チャート"と同様の例題形式で詳解した微分積分の参考書です。チャート式シリーズの特徴である「その問題を解決するための考え方を示す指針」と,関連する参考事項や注意事項などについても適宜,解説を加え,より理解が深まるようにしています。
「チャート式シリーズ 大学教養 線形代数」の内容紹介は後日追記予定。
関連記事:
大学で学ぶ数学とは(概要編)
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/07137c47d16d95ddde8f5c4cb6f37d55
線形代数学入門のための教科書談義
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/9d2ac30c9f5f620ad703304d710ed90b
解析学入門のための教科書談義
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/22c325e49cfd7c721679dbc2896b86a4
宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃: 加藤文元
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/f77f5bd8e1b3c96acd62fba729dc9b4e
数学する精神―正しさの創造、美しさの発見: 加藤文元
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/4d706bf3aeba7eb5fe876b55b8a8496c
天に向かって続く数: 加藤文元、中井保行
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/3d059b0a114b4bd712291a7fb81269e5
復刻版 チャート式 代数学、幾何学(数研出版)
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/709402c3bc0ad74ebb4fe0969f9f7e42
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「チャート式シリーズ 大学教養 線形代数」 - 4月17日発売予定
著者について:
加藤 文元: HP: http://www.math.titech.ac.jp/~bungen/index-j.html
1968年、宮城県生まれ。東京工業大学理学院数学系教授。97年、京都大学大学院理学研究科数学数理解析専攻博士後期課程修了。九州大学大学院助手、京都大学大学院准教授などを経て、2016年より現職。著書『ガロア 天才数学者の生涯』『物語 数学の歴史 正しさへの挑戦』『数学する精神 正しさの創造、美しさの発見』(以上、中公新書)『数学の想像力 正しさの深層に何があるのか』(筑摩選書)、『天に向かって続く数』(共著日本評論社)、『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』(KADOKAWA)など。
加藤先生の著書: 書籍版 Kindle版
来月大学に入学する新入生のために「物理学科、数学科の一般常識アンケート」という記事を書いたばかりだが、今日の記事もその流れで書かせていただこう。
ツイッターでの存在感が抜群の数学者、加藤文元先生(@FumiharuKato)が取り組まれてきた大学1年生用の微積分・線形代数の教科書、参考書である。新学期を目前に控え、紹介するにはよいタイミングだ。最後の1冊の書影が公開されたこともあり、ブログ記事にしておくことにした。
微積分・線形代数は、理工系はもちろん、数学を使う学部、学科の学生であれば絶対に欠かすことができない必須科目。情報系で、AIの研究者や開発者、そしてゲーム・プログラマーを目指す人にも基礎数学としてマスターしておくと、仕事に就いてから後悔せずにすむ。
微積分にしても線形代数にしても、長年教えられてきただけに優れた教科書、参考書が多い。そのため、今回刊行した本は「高校数学から見上げた先にある大学数学」、「高校と大学の数学を円滑に接続する新たな“大学の教科書"」という方針のもとで書かれた新しい教科書、参考書なのだ。
ぜひ、書店でお手に取ってみていただきたい。
まず、教科書のほうは「数研講座シリーズ」として刊行の白い表紙の本が2冊。
「数研講座シリーズ 大学教養 微分積分」
「数研講座シリーズ 大学教養 線形代数」
内容紹介:
大学1年生が“微分積分"の半期,もしくは通年の講義で使用する教科書です。
高校数学の教材でトップシェアを誇る数研出版が,これまでに得た知見をもとに「高校数学から見上げた先にある大学数学」という視点で大学初年級の教材をとらえなおし,高校と大学の数学を円滑に接続する新たな“大学の教科書"を高校数学の著者とともに提案します。
新しい教科書を実現すべく,いくつかの具体的な工夫がなされています。
■事項の解説,計算の式変形,証明は,端折らず記述しています。これにより,自力で一通り読み進め理解につなげる自己完結性を高めています。
■原則として掲載したすべての定理に証明をつけています。基礎を丁寧に説明し,詳細・正確さから逃避しない,という基本方針を貫いています。
■計算の仕方の解説が丁寧であることは言うまでもありませんが,定理も学ぶことを重視しています。定理によって数学を学ぶという姿勢は昨今の教科書にはみられない配慮で,これは数学を必要とするエンジニアの要求にも応えられるものです。
証明と具体的な計算に関わる一例:ロピタルの定理,部分分数分解,全微分
大学1年生が“線形代数"の半期,もしくは通年の講義で使用する教科書です。
高校数学の教材でトップシェアを誇る数研出版が,これまでに得た知見をもとに「高校数学から見上げた先にある大学数学」という視点で大学初年級の教材をとらえなおし,高校と大学の数学を円滑に接続する新たな“大学の教科書"を高校数学の著者とともに提案します。
新しい教科書を実現すべく,いくつかの具体的な工夫がなされています。
■エシュロン形について。とくに行列の掃き出し法や,ベクトル空間の基底の構成法などは「アルゴリズム(手順)」を大切にする,という原則を貫いています。
■理屈として何ができるか?を明示すため「実際に行ってみせる」ことを,上で掲げた「アルゴリズム的思考」に基づいて丁寧に端折らず記述しています。
■抽象的な解説となるベクトル空間の解説においては,具体的なベクトル空間を3つ挙げ,それらについて詳説していくことを導入で明示し,読者が読み進める際の迷いを少しでも取り除く配慮を施しています。
■大学1年生の線形代数の到達点であるジョルダンの標準形について,すべての場合を網羅しています。
そして、参考書は青い表紙のチャート式の2冊である。
「チャート式シリーズ 大学教養 微分積分」
「チャート式シリーズ 大学教養 線形代数」 - 4月17日発売予定
内容紹介:
姉妹書『数研講座シリーズ大学教養微分積分』に掲載された練習,章末問題228問に加え,本書『チャート式シリーズ大学教養微分積分』にのみ掲載された53問,計281問を高校数学の参考書“青チャート"と同様の例題形式で詳解した微分積分の参考書です。チャート式シリーズの特徴である「その問題を解決するための考え方を示す指針」と,関連する参考事項や注意事項などについても適宜,解説を加え,より理解が深まるようにしています。
「チャート式シリーズ 大学教養 線形代数」の内容紹介は後日追記予定。
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大学で学ぶ数学とは(概要編)
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https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/4d706bf3aeba7eb5fe876b55b8a8496c
天に向かって続く数: 加藤文元、中井保行
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/3d059b0a114b4bd712291a7fb81269e5
復刻版 チャート式 代数学、幾何学(数研出版)
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/709402c3bc0ad74ebb4fe0969f9f7e42
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