「図説 世界を変えた書物 科学知の系譜:竺 覚暁」
内容紹介:
人類の科学の歴史を大きく変革してきた数々の書物、その貴重な初版本100冊以上を解説と共に掲載。ユークリッドら古代の知識から、ガリレオ、ニュートン、マクスウェル、アインシュタインからシュレディンガーまで。
これ以外では絶対に見られない、人類の歴史を刻み、変えてきた貴重な稀覯本(すべて初版本)の外観・内面を大きなビジュアルと共に掲載。その書物が何をなし、世界をどう変えたのかの解説も入ります。
2017年11月刊行、192ページ。
著者について:
竺 覚暁(ちく かくぎょう): ウィキペディアの記事
金沢工業大学教授、金沢工業大学ライブラリーセンター館長、金沢工業大学建築アーカイヴス研究所長。工学博士。
来月、9月8日から24日まで上野の森美術館で開催される『[世界を変えた書物]展』のオフィシャルブックである。この企画展のことは僕のブログをお読みになる方なら、すでにご存知だと思うが、衆知を徹底しておくに越したことはない。
[世界を変えた書物]展
http://www.kanazawa-it.ac.jp/shomotu/
拡大
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金沢工業大学がいったいどのようにして、これだけの書物を集められたのかはよくわからないが、物理学ファン、科学ファンには胸が熱くなる企画だ。およそ130冊の貴重な書物が展示されるそうだ。
とはいえ美術展やこのような企画展では通常写真撮影は禁止。生で見れる感動で心臓はドキドキ、心はざわざわするはずだ。おそらく一生に一度の機会なのだから。(2015年に大阪で開催された同企画展では、写真撮影ができたそうだ。)
せっかく見ることができても記憶にとどめておくのは難しい。つまりオフィシャル本が売れるのはそのためである。「ルーヴル美術館展」でもそうだった。
それにオフィシャル本を前もって読み込んでおけば、企画展で解説を読む時間が節約でき、展示されている貴重書を鑑賞する時間がたっぷりとれる。
「図説 世界を変えた書物 科学知の系譜:竺 覚暁」
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思わず閲覧用と保管用の2冊買いたくなる高級感たっぷりの装丁だ。表紙と中身(全ページ)のデザインは、先日「AI(人工知能)と物理学」という講演会で知り合いになったアダチさん(@adc_design_labo)が担当された。(なんだかすごいご縁、タイミングで僕は知り合いになったなぁ。)
アダチ・デザイン研究室
https://www.adachi-design-lab.com/
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本の色の選択やデザインがこのように決まったのは、アダチさんとのツイートによると次のようなわけである。
ツイート1: 金沢工業大学さんの貴重資料室の壁がゴールドとシルバーで、入った瞬間に「わぁ!」と思ったんです。この本を手に取られた方にも同じように感じていただけれたらなーって😤
ツイート2: 例えば図書館でカバーを取ってしまった時に表紙にも金沢の金箔のイメージとして特色のゴールドを残したかったので、編集さんにお願いしたんですー✨
もちろん大切なのは中身だ。目次を見ると次のような本が収められていることがわかる。
拡大:目次左ページ 目次右ページ
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物理学徒にとっての目玉はアイザック・ニュートンの『プリンキピア(自然哲学の数学的原理)』の初版(1687年)だ。この実物を拝むためだけでも行く甲斐はじゅうぶんにあると思う。
僕のブログでも「プリンキピア」をネタに、いくつか記事を書かせていただいた。
- 日本語版「プリンキピア」が背負った不幸
- Kindle版で復刊: 日本語版プリンキピア(自然哲学の数学的原理):アイザック・ニュートン
- Googleで「プリンキピア」や「Principia」を検索すると...
- 英国王立協会、ニュートンが4次元時空の着想を得ていたことを発表
- 例の画像で遊んでみた。
この他、本書に掲載されている書物や企画展で展示される書物の日本語版について、僕がこれまでに記事にしたのは次のものだ。
- 天体の回転について:コペルニクス著、矢島祐利訳
- 宇宙の神秘 新装版:ヨハネス・ケプラー
- 新天文学:ヨハネス・ケプラー
- 全5巻完結!:ラプラスの天体力学論(日本語版)
- 無料で読めるラプラスの『天体力学』のフランス語版と英語版
- 熱の解析的理論:ジョゼフ・フーリエ著、ガストン・ダルブー編纂
- 運動物体の電気力学について(アインシュタイン選集1)
- 一般相対性理論の基礎(アインシュタイン選集2)
今回の企画展に呼応して、いま発売中の月刊誌Newtonや日経サイエンスでは特集記事が組まれている。こちらもお読みになるとよい。
「Newton(ニュートン)2018年10月号」(詳細)
「日経サイエンス2018年10月号」(詳細)
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今日紹介した「図説 世界を変えた書物 科学知の系譜:竺 覚暁」を読みながら、来月の企画展を楽しみに待つことにしよう。
「図説 世界を変えた書物 科学知の系譜:竺 覚暁」
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人類の科学の歴史を大きく変革してきた数々の書物、その貴重な初版本100冊以上を解説と共に掲載。ユークリッドら古代の知識から、ガリレオ、ニュートン、マクスウェル、アインシュタインからシュレディンガーまで。
これ以外では絶対に見られない、人類の歴史を刻み、変えてきた貴重な稀覯本(すべて初版本)の外観・内面を大きなビジュアルと共に掲載。その書物が何をなし、世界をどう変えたのかの解説も入ります。
2017年11月刊行、192ページ。
著者について:
竺 覚暁(ちく かくぎょう): ウィキペディアの記事
金沢工業大学教授、金沢工業大学ライブラリーセンター館長、金沢工業大学建築アーカイヴス研究所長。工学博士。
来月、9月8日から24日まで上野の森美術館で開催される『[世界を変えた書物]展』のオフィシャルブックである。この企画展のことは僕のブログをお読みになる方なら、すでにご存知だと思うが、衆知を徹底しておくに越したことはない。
[世界を変えた書物]展
http://www.kanazawa-it.ac.jp/shomotu/
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金沢工業大学がいったいどのようにして、これだけの書物を集められたのかはよくわからないが、物理学ファン、科学ファンには胸が熱くなる企画だ。およそ130冊の貴重な書物が展示されるそうだ。
とはいえ美術展やこのような企画展では通常写真撮影は禁止。生で見れる感動で心臓はドキドキ、心はざわざわするはずだ。おそらく一生に一度の機会なのだから。(2015年に大阪で開催された同企画展では、写真撮影ができたそうだ。)
せっかく見ることができても記憶にとどめておくのは難しい。つまりオフィシャル本が売れるのはそのためである。「ルーヴル美術館展」でもそうだった。
それにオフィシャル本を前もって読み込んでおけば、企画展で解説を読む時間が節約でき、展示されている貴重書を鑑賞する時間がたっぷりとれる。
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思わず閲覧用と保管用の2冊買いたくなる高級感たっぷりの装丁だ。表紙と中身(全ページ)のデザインは、先日「AI(人工知能)と物理学」という講演会で知り合いになったアダチさん(@adc_design_labo)が担当された。(なんだかすごいご縁、タイミングで僕は知り合いになったなぁ。)
アダチ・デザイン研究室
https://www.adachi-design-lab.com/
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本の色の選択やデザインがこのように決まったのは、アダチさんとのツイートによると次のようなわけである。
ツイート1: 金沢工業大学さんの貴重資料室の壁がゴールドとシルバーで、入った瞬間に「わぁ!」と思ったんです。この本を手に取られた方にも同じように感じていただけれたらなーって😤
ツイート2: 例えば図書館でカバーを取ってしまった時に表紙にも金沢の金箔のイメージとして特色のゴールドを残したかったので、編集さんにお願いしたんですー✨
もちろん大切なのは中身だ。目次を見ると次のような本が収められていることがわかる。
拡大:目次左ページ 目次右ページ
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物理学徒にとっての目玉はアイザック・ニュートンの『プリンキピア(自然哲学の数学的原理)』の初版(1687年)だ。この実物を拝むためだけでも行く甲斐はじゅうぶんにあると思う。
僕のブログでも「プリンキピア」をネタに、いくつか記事を書かせていただいた。
- 日本語版「プリンキピア」が背負った不幸
- Kindle版で復刊: 日本語版プリンキピア(自然哲学の数学的原理):アイザック・ニュートン
- Googleで「プリンキピア」や「Principia」を検索すると...
- 英国王立協会、ニュートンが4次元時空の着想を得ていたことを発表
- 例の画像で遊んでみた。
この他、本書に掲載されている書物や企画展で展示される書物の日本語版について、僕がこれまでに記事にしたのは次のものだ。
- 天体の回転について:コペルニクス著、矢島祐利訳
- 宇宙の神秘 新装版:ヨハネス・ケプラー
- 新天文学:ヨハネス・ケプラー
- 全5巻完結!:ラプラスの天体力学論(日本語版)
- 無料で読めるラプラスの『天体力学』のフランス語版と英語版
- 熱の解析的理論:ジョゼフ・フーリエ著、ガストン・ダルブー編纂
- 運動物体の電気力学について(アインシュタイン選集1)
- 一般相対性理論の基礎(アインシュタイン選集2)
今回の企画展に呼応して、いま発売中の月刊誌Newtonや日経サイエンスでは特集記事が組まれている。こちらもお読みになるとよい。
「Newton(ニュートン)2018年10月号」(詳細)
「日経サイエンス2018年10月号」(詳細)
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今日紹介した「図説 世界を変えた書物 科学知の系譜:竺 覚暁」を読みながら、来月の企画展を楽しみに待つことにしよう。
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