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gooブログのアクセシビリティが改善した: 視覚障がい者対応

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gooブログのモバイル表示

先月「ブログサービスを提供している会社の方へのお願い: モバイル表示でのalt属性機能追加」という記事で書いたように、gooブログをモバイル表示させると記事中の画像に「alt属性」によって指定した代替テキストがiPhone/iPadのVoiceOverという読み上げ機能で読み上げられないという問題がありました。

ブログでこのことを書くとともに、gooブログのサポートに質問&依頼をしたところ、この問題を解決していただきましたのでお知らせします。gooブログ事務局そしてサポート・エンジニアのみなさま、ありがとうございました。

以下、次のブログ記事を例にとってどのような改善が行われたのか説明させていただきます。

宇宙の形、ガウスの曲面論と内在幾何(第1回)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/80515a1627564b9d4f52883a270dc738

PC表示した画像の箇所

この記事の画像には「alt属性」を使って代替テキストが埋め込んであります。PC表示したページのソースを見ると、次のように埋め込まれていることがわかります。

PC表示した画像の箇所のソース

このページをモバイル表示させ、同じ場所のソースを見ると次のように代替テキストが抜け落ちてしまっていました。赤い文字で示した場所のことです。

モバイル表示した画像の箇所のソース:問題解決前

今回、問題を解決していただいた結果、同じ箇所を表示させると次のように代替テキストが埋め込まれていることがわかります。VoiceOver機能でこの部分がちゃんと読み上げられることを確認しました。

モバイル表示した画像の箇所のソース:問題解決後


ただし次の問題が残ってますが、最初の2つはgooブログのモバイル表示の問題ではなくHTMLのページの仕様、VoiceOverでどの部分を読み上げさせるかという問題なのだと思います。

問題1: 今回の改善では「title属性」で指定した文字列サポートしない。

回答いただいたgoo事務局からのご説明によるとモバイル表示で「title属性」はサポートしないということです。次のページの説明を見る限り、これは妥当な判断だと思います。

[HTML5]title属性の使い方から考えるコンテンツの意味と提供方法
http://webcre8.jp/think/html-attribute-title.html

問題2: 「alt属性」による代替テキストが指定されない場合、画像の長いURLが読み上げられてしまい、視覚障がい者の可読性の妨げになっている。

「alt属性」による代替テキストが指定されない場合とは「alt=""」と指定するのではなくalt属性がそもそも記述されていない状況のことを指します。

これは正しい仕様だと思います。「alt属性」による代替テキストが指定されない場合はリンク先の画像のURL+ファイル名が読み上げられるべきです。問題の本質はgooブログで画像のURLが長すぎるということです。各画像のURLに「短縮URLオプション」などで機能強化すれば、この問題は解決できると思います。

またはVoiceOverの仕様変更という選択肢も考えられます。読み上げる対象が画像ファイルであることがわかっている場合、そしてそれが非常に長いURL、ファイル名のときは読み上げを「イメージファイル名です。」のように省略するという方法が考えられます。(これは画像ファイルだけでなく一般的に長すぎるURLすべてについて言えることだと思います。)

問題3: gooブログ記事トップの画像には「alt属性」による代替テキストが指定できないので、画像の長いURLが読み上げられてしまう。

トップ画像についても「alt属性」による代替テキストが指定できるようになれば問題は解決します。これは現在、PC表示でもモバイル表示でも共通している問題です。


gooブログで記事を書いている皆様へ

今回の機能改善によってgooブログのアクセシビリティが向上しました。ただし、これが活かされるかどうかは、ブログをお書きになっている皆様の意識次第です。せっかく利用できるようになった機能ですから、積極的に活用していただけるとうれしいです。


今回の機能改善は、もともとTwitterで3年ほど前から相互フォローさせていただいている @s_Yanasy さんからの連絡がきっかけでした。彼は全盲の数学を専攻している大学2年生です。

また相互フォローさせていただいている @kazuhito さんにはこの記事を書いていただき、技術的なことを教えていただきました。ありがとうございました。


微力ではありますが、アクセシビリティ改善のお手伝いをすることができてよかったと思っています。


関連記事:

ブログサービスを提供している会社の方へのお願い: モバイル表示でのalt属性機能追加
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/808f5d358a352a9295f6ec87b75b2ebc

視覚障害者が読める理数系書籍や学習環境について(リンク集)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/4eff04be772bb5d20f62a886c2502a5f


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開平と開立(第6回): 開平の理論(倍根法)

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平方根(開平)と立方根(開立)

[English]

今回から実際にどのようにして開平を行うかを解説する。今日は倍根法(2商法)の理論編。

開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など


第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。

1,764 -> (17|64): 17が第1群の数、根の桁数は2
60,516 -> (6|05|16) : 6が第1群の数、根の桁数は3

60,516の平方根は246であるが、2を初根、4を次根、6を第3根と呼ぶ。


1)根が2桁の場合

初根をa、次根をbとすると、その平方(S)は次の式で与えられる。



開平の計算は次の式によって行う。





手順1)初根を立て、平方を減算する

第1群の数と平方九九(普通の九九)によって初根を立て、初根の平方を引く。



手順2)倍根、次根を立てる

倍根(初根の2倍)で残数を割る。商1個を得て割り止めて、次根とする。倍根法の名前の由来はこの計算方法にある。



手順3)次根の平方を減算する

次根の平方を引く。




2)根が3桁の場合

初根をa、次根をb、第3根をcとすると、その平方(S)は次の式で与えられる。



開平の計算は次の式によって行う。



次根を求めるまでの手順は根が2桁の場合と同じ。第3根を求めるのは第3項以下の式に基づいて計算する。



手順1)第3根を立根する

倍根 2(a+b) で割り、商1個を得て割り止めて第3根とする。



手順2)平方を引く

第3根の平方を引く。




3)根が4桁の場合

初根をa、次根をb、第3根をc、第4根をdとすると、その平方(S)は次の式で与えられる。



開平の計算は次の式によって行う。



手順1)倍根 2(a+b+c) で割り、第4根 d を得る

手順2)第4根の平方を引く




第7回は「開平はん」を使った倍根法による開平の実践編である。


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Square root using abacus: Theory (Double-root method)

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Square root & Cube root

[Japanese]

This is beginning of articles about how to solve Square root. Today is the theory of Double-root method. (Baikon method)

Square root methods: Double-root method, Double-root alternative method, half-multiplication table method, half-multiplication table alternative method, multiplication-subtraction method, constant number method, etc.


"1st group number" is the left most numbers in the 2-digits groups of the given number for square root calculation. Number of groups is the number of digits of the Square root.

1,764 -> (17|64): 17 is the 1st group number. The root digits 2.
60,516 -> (6|05|16) : 6 is the 1st group number. The root digits is 3.

Square root of 60,516 is 246. We call 1st root=2, 2nd root=4, 3rd root=6.


Case 1) Root is 2-digits

1st root=a, 2nd root=b, then S (Square) is given by following formula.



Use next formula for the Square root calculation.





Step 1) Find the 1st root and subtract its square

Find the 1st root and subtract its square from 1st group number.



Step 2) 2x(1st root), find the 2nd root

Divide remainder by 2x(1st root) and get the 2nd root. This is why we call the calculation as "Double-root method".



Step 3) Subtract square of the 2nd root




Case 2) Root is 3-digits

1st root=a, 2nd root=b, 3rd root=c, then S (Square) is given by following formula.



Use next formula for the Square root calculation.



Follow same steps as root is 2 digits case until finding the 2nd root. Use next formula for the 3rd root of Square root calculation.



Step 1) Find 3rd root

Divide by Double root: 2(a+b) and find 3rd root.



Step 2) Subtract square of 3rd root




Case 3) Root is 4-digits

1st root=a, 2nd root=b, 3rd root=c, 4th root=d, then S (Square) is given by following formula.



Use next formula for the Square root calculation.



Step 1) Divide by Double root: 2(a+b+c) and find 4th root.

Step 2) Subtract square of 4th root




Next article is how to solve Square Root by 2-kon method using "Mr. Square Root" abacus.


Related articles:

How to solve Cube root of 1729.03 using abacus? (Feynman v.s. Abacus man)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/cff5d6e7ecaa07230b9cc7af10b23aed


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開平と開立(第7回):4,096の算盤による開平(倍根法1)

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開平はん」に4,096を置いたところ拡大

[English]

前回の理論編に続き、今回から算盤での開平の手順を解説する。今回は倍根法で、根が2桁になる場合のうち基礎的な例である。

開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など


算盤による4,096の2乗根の解法(答は64)

第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。

4,096 -> (40|96) : 40が第1群の数、根の桁数は2


手順1:4096を置く。第1群は40。


手順2:40以下の平方数は36=6x6。6を初根としてCに立てる。


手順3:6の平方を第1群の40から引く。40-36=4となる。: -a^2


手順4:初根6の2倍の12をABに置き、倍根とする。


手順5:496を12で割り、商4を得て割止め、この商4を次根とする。: ÷2a


手順6:4x12=48を49から引く。つまり商と倍根の積を引く。: -2ab


手順7:4の平方=16を第2群の16から引く。: -b^2


手順8:根は64と求まる。


最終状態: 答 64

珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)



第8回も倍根法による開平だが、もう少し難しい例をとりあげる。


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Square root 4,096 using abacus (Double-root method 1)

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[Set 4,096 on Mr. Square root]Zoom

[Japanese]

From this article, I begin to explain actual solutions how to calculate Square root using abacus. Today's example is simple - basic Double-root method, root is 2-digits case. Please check the Theory page for your reference.

Square root methods: Double-root method, Double-root alternative method, half-multiplication table method, half-multiplication table alternative method, multiplication-subtraction method, constant number method, etc.


Abacus steps to solve Square root of 4,096 (Answer is 64)

"1st group number" is the left most numbers in the 2-digits groups of the given number for square root calculation. Number of groups is the number of digits of the Square root.

4,096 -> (40|96) : 40 is the 1st group number. The root digits is 2.


Step 1: Set 4096. 1st group is 40.


Step 2: Square number less than or equal 40 is 36=6^2. 6 is the 1st root.


Step 3: Subtract 6^2 from the 1st group 40. 40-36=4 : -a^2


Step 4: Place 12 which is 2x of 1st root 6. This 12 is double root.


Step 5: Divide 496 by 12. Answer=4 and this is 2nd root. : /2a


Step 6: Subtract 4x12=48 from 49. : -2ab


Step 7: Subtract 4^2=16 from 2nd group 16. 16-16=0 : -b^2


Step 8: Square root of 4096 is 64.


Final state: Answer 64

Abacus state transition. (Click to Zoom)



Next article is also about Double-root method, more difficult example.


Related articles:

How to solve Cube root of 1729.03 using abacus? (Feynman v.s. Abacus man)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/cff5d6e7ecaa07230b9cc7af10b23aed


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開平と開立(第8回):1,225の算盤による開平(倍根法2)

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開平はん」に1,225を置いたところ拡大

[English]

前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も倍根法で、根が2桁になる場合のうち基礎的な例である。理論編も参考にしていただきたい。

開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など


算盤による1,225の2乗根の解法(答は35)

第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。

1,225 -> (12|25) : 12が第1群の数、根の桁数は2


手順1:1225を置く。第1群は12。


手順2:12以下の平方数は9=3x3。3を初根としてDに立てる。


手順3:3の平方を第1群の12から引く。12-9=3となる。: -a^2


手順4:初根3の2倍の6をABに置き、倍根とする。


手順5:FGHの325を6で割り、商5を得て割止め、この商5を次根(E)とする。: ÷2a


手順6:6x5=30を32から引く。つまり商と倍根の積を引く。: -2ab


手順7:5の平方=25を第2群の25から引く。: -b^2


手順8:根は35と求まる。


最終状態: 答 35

珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)



第9回も引き続き倍根法による開平を行う。


関連記事:

ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb


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Square root 1,225 using abacus (Double-root method 2)

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[Set 1,225 on Mr. Square root]Zoom

[Japanese]

We will continue from where we ended in the last article, the article shows actual solutions to calculate Square root using abacus. Today's example is simple - basic Double-root method, root is 2-digits case. Please check the Theory page for your reference.

Square root methods: Double-root method, Double-root alternative method, half-multiplication table method, half-multiplication table alternative method, multiplication-subtraction method, constant number method, etc.


Abacus steps to solve Square root of 1,225 (Answer is 35)

"1st group number" is the left most numbers in the 2-digits groups of the given number for square root calculation. Number of groups is the number of digits of the Square root.

1,225 -> (12|25) : 12 is the 1st group number. The root digits is 2.


Step 1: Set 1225. 1st group is 12.


Step 2: Square number less than or equal 12 is 9=3x3. 3 is the 1st root.


Step 3: Subtract 3x3 from the 1st group 12. 12-9=3 : -a^2


Step 4: Place 6 which is 2x of 1st root 3. This 6 is double root.


Step 5: Divide 325 (FGH) by 6. Answer=5 and this is 2nd root (E). : /2a


Step 6: Subtract 6x5=30 from 32. : -2ab


Step 7: Subtract 5x5=25 from 2nd group 25. 25-25=0 : -b^2


Step 8: Square root of 1225 is 35.


Final state: Answer 35

Abacus state transition. (Click to Zoom)



Next article is also about Double-root method.


Related articles:

How to solve Cube root of 1729.03 using abacus? (Feynman v.s. Abacus man)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/cff5d6e7ecaa07230b9cc7af10b23aed


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Enjoy Steam Locomotive! (D51 and C61 Push-Pull)

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[Japanese]

My first experience in life. I enjoyed steam locomotive with my friends this weekend. The train is D51 and C61 Push-Pull.

[D51]-[5th Coach]-[4th Coach]-...-[2nd Coach]-[1st Coach]-[C61]

D51


C61


I made tickets' reservation 5 weeks before via Eki-net (JR train reservation system). I got up at 5am for it.


Time table:

Departure at Takasaki station: 11:37am
Arrival at Yokokawa station: 12:39pm

40 minutes free time (Photos, Lunch)

Departure at Yokokawa station: 13:20pm
Arrival at Takasaki station: 14:23pm


Information in details:

Fun! Fan! SL!
http://www.jreast.co.jp/takasaki/sl/index.html


Arrival at Takasaki station



MP3 Sound recording:

Arrival at Takasaki station: Play (3 min)
Departure at Yokokawa station: Play (5 min)


Photos (Click to Zoom):

High resolution photos: Download (120 mega bytes)
















































































Departure at Takasaki station


D51 and C61 Push-Pull (Takasaki <-> Yokokawa)


How SL works?


How steam engine works?
http://science.howstuffworks.com/transport/engines-equipment/steam.htm


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SL初体験!(D51とC61のプッシュプル)

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土曜日は科学講座でいつもご一緒している仲間とSLに乗ってきた。4人とも初体験である。なんとD51とC61のプッシュプル。2時間あまりの楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

[D51]-[5号車]-[4号車]-...-[2号車]-[1号車]-[C61]

D51


C61


往路復路ともにSLなので超人気の枠だ。キップの予約は5週間前、朝5時半に起きて「えきねっと」から済ませていた。


タイムテーブル:

高崎発: 11:37am
横川着: 12:39pm

40分の自由時間(写真タイム、釜飯ランチ)

横川発: 13:20pm
高崎着: 14:23pm


詳細情報:

Fun! Fan! SL!
http://www.jreast.co.jp/takasaki/sl/index.html


高崎駅に列車が入ってくるところ



MP3音声録音:

車内のアナウンス、振動音、汽笛が聴けます。

高崎駅を発車したとき: 再生 (3 min)
横川駅を発車したとき: 再生 (5 min)


写真(クリックで拡大):

高解像度写真: 一括ダウンロード(120メガバイト)












































































高崎駅を発車するところ


D51とC61のプッシュプル


蒸気機関車のしくみ


蒸気機関車の仕組み
http://www.over-rabbit.com/railway/live-steam/mecha
http://news.mynavi.jp/series/trivia/169/


翌日に追記:

SL乗車の合間に食べた「おぎのやの釜めし」なのですけど、昨日と今日の2日間にうちの近所のスーパーで販売していることがわかりました!
なんだかすごいタイミングですね。w
あとで家族のぶんを買ってきます。
http://www.oginoya.co.jp/oginoya02/kamameshi/ekiben_kanto.html

サミット 2/25(土)~2/26(日)
中野南台店 〒164-0014 中野区南台5-26-2 TEL03-5342-3380






チョロQ(D51): Amazonで検索
D51: Amazonで検索
C61: Amazonで検索


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寺田文行先生の「数学の鉄則」シリーズ

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大学受験生のときにお世話になった数学の鉄則拡大

掲載写真は高校在学中から大学入試までの期間にお世話になった参考書。僕の世代にはおなじみの寺田文行先生の「数学の鉄則」シリーズだ。僕が使っていたのが表紙に「新研究」という文字の入った本だ。寺田先生は数学者で早稲田大学名誉教授。お名前の文行は「ぶんこう」と読む。


今日は寺田先生の命日である。昨年3月3日に89歳でお亡くなりになったことをツイッターで知って以来、鉄則シリーズをこつこつと集めてきた。

先生の教え子の方が書かれた「寺田文行先生を偲んで」というブログ記事に書かれているように、先生の息子「力」さんが重症身障者で、そのためのご不安や金銭的ご負担は大変なものだったことを最近知った。予備校で働いたり出版社から受験用の数学の本をお出しになったのも、そもそもは数学者がお金を稼ぐ手段としてお始めになったそうである。そして先生が48歳の時、ご子息、力さんを亡くされている。

さらにこのブログ記事から引用させていただくが、「数学の成績が悪くて落ち込んでいる生徒のための参考書を作って欲しい」と、当時旺文社にいた柴道生さんらの強い要望から作られたのが『寺田の鉄則シリーズ』だという。数学を鉄則という形で体系的にまとめた鉄則シリーズは、わかりやすく、かつ難問とされる問題もスラスラ解けるようになると、当時既に数学の参考書として確立していたチャート式と並び、受験生の数学のバイブルとなったのだ。

1970年代半ばから1990年代半ばまでおよそ20年間、寺田先生の「数学の鉄則」シリーズは学習指導要領が変わるたびに改訂を重ねた。入試問題もその都度新しいものを取り入れている。大学でご自身の研究を続け、教鞭をとりながら、たったひとりの著者が注いだエネルギーと熱意に今さらながら驚かされる。

また寺田先生は、「数学の鉄則」シリーズのほか、サイエンス社の「著者:「寺田文行(元早稲田大学教授)」書籍一覧」からわかるように大学数学の基礎固めに注力されていた。一般向けの教養書は書かれていない。先生は数学を必要とするあらゆる学部の大学生にとって心強い教育者でもあった。


受験数学は解法のパターン学習でもあり、その要点を効率的に学べるよう工夫した数学の鉄則は、僕がいちばん熱心に取り組んだ参考書だった。「鉄則」とは問題を解くためのアプローチを項目別に整理したものだ。

寺田先生は当時放送されていた旺文社の「大学受験ラジオ講座」にも出演され、毎回欠かさず聞かせていただいた。僕が聞いていた文化放送では毎晩科目別に午後11時枠で放送されていた。

代々木ゼミナールの夏期講習、冬季講習では「寺田の鉄則ゼミ」という人気講座で直接教えていただいたこともある。先生が55歳の頃だ。当時の代ゼミは日本最大のマンモス予備校だ。現役の大学教授が予備校で教えるのは今はもちろん、当時でも珍しいことだった。それも単発講座でなく集中特訓講座である。寺田先生は「代ゼミの名物講師」のおひとりでいらっしゃった。(ちなみに科学雑誌『Newton』を創刊された「竹内均先生」が代ゼミで教え始めたのは定年退官後のことだ。また僕は代ゼミやラジオ講座で「土師政雄先生」の授業も受けていた。)

数学の本質はもっと奥深いものだし、自由な発想が求められるのだから好きな数学書を読みたい。屁理屈をこねてパターン学習、暗記学習を見下して受験数学から逃げていた僕にとって、寺田先生の参考書や授業は、そのような思い込みを払拭し、気持ちを切り替えて受験勉強に没頭するきっかけになったのだ。代ゼミの講座で先生が「私の専門は整数論です。」とおっしゃったのを聞いて、整数論が何なのかわからないながらも寺田先生が教えるとおりに学んでいけばよいのだと理解できた。

先生の親身な語り口、受験生を勇気づけ不安を和らげてくれる教え方に、高校の先生にはない魅力と頼もしさを僕は感じた。受験数学のプロである。

先生が遺してくださった参考書を揃えて当時の自分を思い出し、物理や数学の勉強に行き詰まったときは初心にかえるきっかけにしたいと思う。


僕が大学在学中に刊行されていたのが、分野別の次のシリーズだ。(写真はクリックで拡大する。)




そして1990年代に学年別のシリーズとして刊行されたのがこちら。鉄則シリーズではこの表紙のものが最後のものになった。




鉄則をまとめると次のようになる。

数学I・IIB・IIIの鉄則一覧(その1)


数学I・IIB・IIIの鉄則一覧(その2)



1990年代の「最新シリーズ」の冒頭には「キミやあなたを 数学好きにしてあげよう・得意にしてあげよう」という学生への励ましの言葉が書かれている。

 

数学の鉄則シリーズ: Amazonで検索
数学の鉄則シリーズ: ヤフオクで検索
数学の鉄則シリーズ: 日本の古本屋で検索

寺田先生の著書: Amazonで検索


久しぶりに寺田先生の授業を受けてみようではないか。YouTubeには幸い2つ録音がアップされている。来年の大学受験に臨まれる方は、先生からみなさんへの応援メッセージだと思ってお聞きになるとよいだろう。

受験生への励まし、広島大の漸化式、北大の定積分の問題をお話しされている。(再生開始2分から始まる。)


空間図形(岐阜大と東大の問題)が少しだけ解説されている。


「大学受験ラジオ講座」で学んだ人には懐かしいオープニング曲だ。



寺田先生のご指導への感謝とともに、在りし日を偲び心からご冥福をお祈りいたします。


関連ページ:

寺田文行先生の最終講義、退任・古希を祝う会
http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/~miya/terada/final.html

寺田文行先生を偲ぶ(足立恒雄先生のページ、足立先生は寺田先生の最初の教え子である。)
http://d.hatena.ne.jp/q_n_adachi/20170226/1488097502

2011年11月19日のツイート(足立恒雄先生のページ)
http://d.hatena.ne.jp/q_n_adachi/20111120/1321798250

寺田文行先生を偲んで
https://www.digital-knowledge.co.jp/blog/archives/2640/

死ぬまでに読みたい!『寺田の数学鉄則』
http://ameblo.jp/ihcoyc1986/entry-10961226528.html

寺田の数学合格鉄則96に関するメモ
http://blog.livedoor.jp/qkjm-terada96/


関連記事:

復刻版 チャート式 代数学、幾何学(数研出版)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/709402c3bc0ad74ebb4fe0969f9f7e42

大学への数学(研文書院)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/6124158481ed8d9d4655478643be0db8


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『数学ガイダンス2017』数学セミナー増刊:日本評論社

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『数学ガイダンス2017』数学セミナー増刊:日本評論社」(最新版を検索

内容紹介:
大学に入り、初めて大学数学を学ぶ人や、大学で理系に進もうと考えている高校生向けの本です。
2017年3月刊行、175ページ。


理数系書籍のレビュー記事は本書で326冊目。

昨年通読して紹介した「『数学ガイダンス2016』数学セミナー増刊:日本評論社」の2017年版が本日発売された。今年も刊行されたことでこれから毎年恒例になるのかと期待させてくれる。

新入生は毎年入学してくるのだから、自分の入学年度の新品のを持っていたいというのが自然な気持ちだろう。

新年度を来月に控え、発売するにはよいタイミングだ。理数工系の学部、数学を必要とするその他の学部に入学する予定の人は、ぜひお買い求めになり、入学するまでにお読みになるとよいだろう。

2016年版と目次レベルで比べたところ、「巻頭インタビュー」と「1.新入生のためのブックガイド」のところがまったく新しく差し替えられていた。本編の「2.イントロダクション大学数学」は記述の順番こそ違うが、タイトルレベルの目次は同じ、「3.身につけておきたい理系マニュアル」も同様だ。

【巻頭インタビュー】
数学科出身のアーティスト真鍋大度氏(Rhizomatiks Research)が語る
「数学を勉強することの強み」とは

1.新入生のためのブックガイド

・大学初年級の講義の助けになる自習書は?
・数学の流れや広がり・考え方を知りたいときに読んでほしい啓蒙書は?
・意欲のある学生がもう少しだけ先のことを知りたいときに読んでほしい入門書・専門書は?
 ……ブックガイド執筆者:伊藤浩行・井ノ口順一・乙部巌己・狩野 裕・示野信一・竹内慎吾・八森正泰・藤田博司・山下 靖

・数学書の読み方……竹山美宏

そして2016年版の「3 就職ガイダンス」のほとんどの項目、すなわち以下のタイトルは2017年版の目次には見当たらない。この部分は2017年版で削除された。

数学科出身の先輩より
数学は社会に出て役に立つか?/佐々木尚史
数学との関わりの変化 /坂本健一
アクチュアリーとはどんな人たちで
大学では何を勉強するべきなのか/山内恒人
アクチュアリーの仕事の魅力
数学を活かすプロフェッショナル/河原崎純一
老後を支える年金制度を数学の力で守りたい/吉田興正
対談
アクチュアリーから見た「数学」と「社会」のつながり方
根岸秋男×浅野紀久男


いずれにせよ、本編の「2.イントロダクション大学数学」で解説される以下の項目は各分野の教科書を立ち読みするよりもずっと効率的かつ正確に内容を知ることができるので、新入生は必読だ。学生時代にこのような本があればよかったのになぁと僕は思うわけである。

・数学ランドについて……福井敏純
・大学での微積分──“無限”のワンダーランド……一樂重雄
・集合と論理……竹山美宏
・線形代数……市原一裕
・確率論/服部哲弥
・統計学──推論と予測のための基礎知識……金森敬文
・位相空間……逆井卓也
・曲線と曲面……石川剛郎
・位相幾何学と多様体論……森田茂之
・微分幾何学……小磯憲史
・群論……雪江明彦
・環・体・ガロア理論……角皆 宏
・常微分方程式……柳田英二
・偏微分方程式論──数学では何を学ぶのか……眞崎 聡
・複素関数論への招待……須川敏幸
・測度論・関数解析……曽布川拓也
・数理論理学(数学基礎論)……鈴木登志雄


ここまではネット上で公開されている話。実物を見ないで紹介するのはいけないと思い、地元の書店で本を買って2016年版と比較しながら読んでみた。

まず、巻頭インタビューは数学科出身のアーティスト真鍋大度氏である。メディアアーティストの方で、大学で数学と出会ったころの話、3Dを含めCG作品を手掛けるうえで数学を学んできたことの強み、変形していく映像に深層学習の理論が有効であることなどが語られている。

次にくるのが数学書の紹介。3つのカテゴリーに分けてそれぞれ1ページくらいずつ紹介がされている。このセクションが僕にはとてもありがたい。紹介されている数学書のタイトルを一覧にしたいところだが、本書の売り上げ減になりかねないのでやめておく。

1) 大学初年級の講義の助けになる自習書:9冊
2) 数学の流れや広がり・考え方を知りたいときに読んでほしい啓蒙書:10冊
3) 意欲のある学生がもう少しだけ先のことを知りたいときに読んでほしい入門書・専門書:
8冊

ここまでが2017年版で全面改訂、新規に執筆されたところである。

本編の「2.イントロダクション大学数学」と「3.身につけておきたい理系マニュアル」は2016年版とページ単位で比較したが、順番が違うだけで内容は全く同じだった。(誤植は訂正されているかもしれないが。)全体のページ数も2016年版とほぼ同じである。

2016年版がアクチュアリーについて記述を割く就職を意識したものだったが、新入生にとって就活は少し先の話である。さしあたり勉学に励んでほしいということで2017年版は新入生に寄り添う形に修正された。


関連記事:

『数学ガイダンス2016』数学セミナー増刊:日本評論社
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/20e4c86d6279ba015ba36e0e79953bf5

大学で学ぶ数学とは(概要編)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/07137c47d16d95ddde8f5c4cb6f37d55

大学で学ぶ数学とは(実用数学編)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/975ad3faa2f6fd558b48c76513466945

線形代数学入門のための教科書談義
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/9d2ac30c9f5f620ad703304d710ed90b

解析学入門のための教科書談義
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/22c325e49cfd7c721679dbc2896b86a4

ちょっと気になる常微分方程式の本
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/779e59b0996c582373308c0a4facf16f

目次情報: スミルノフ高等数学教程 全12冊
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/d26e1bf0916344802c90d785c535149f

東大教授が語る、東大新入生のための数学ブックガイド
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/75ba1f671b226a46e2a31a85d4eb8f49


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『数学ガイダンス2016』数学セミナー増刊:日本評論社」(最新版を検索



【巻頭インタビュー】
数学科出身のアーティスト真鍋大度氏(Rhizomatiks Research)が語る
「数学を勉強することの強み」とは

1.新入生のためのブックガイド

・大学初年級の講義の助けになる自習書は?
・数学の流れや広がり・考え方を知りたいときに読んでほしい啓蒙書は?
・意欲のある学生がもう少しだけ先のことを知りたいときに読んでほしい入門書・専門書は?
 ……ブックガイド執筆者:伊藤浩行・井ノ口順一・乙部巌己・狩野 裕・示野信一・竹内慎吾・八森正泰・藤田博司・山下 靖

・数学書の読み方……竹山美宏


2.イントロダクション大学数学

・数学ランドについて……福井敏純
・大学での微積分──“無限”のワンダーランド……一樂重雄
・集合と論理……竹山美宏
・線形代数……市原一裕
・確率論/服部哲弥
・統計学──推論と予測のための基礎知識……金森敬文
・位相空間……逆井卓也
・曲線と曲面……石川剛郎
・位相幾何学と多様体論……森田茂之
・微分幾何学……小磯憲史
・群論……雪江明彦
・環・体・ガロア理論……角皆 宏
・常微分方程式……柳田英二
・偏微分方程式論──数学では何を学ぶのか……眞崎 聡
・複素関数論への招待……須川敏幸
・測度論・関数解析……曽布川拓也
・数理論理学(数学基礎論)……鈴木登志雄


3.身につけておきたい理系マニュアル

・大学で数学を学ぶ上で知っておいて欲しいこと……後藤四郎
・レポートを書くためのTEX超入門……阿部紀行
・メモやノートを取りましょう……西野哲朗
・数学記号とギリシャ文字について……間瀬 茂
・数学ソフトウェアのすすめ……濱田龍義
・eラーニングを活用しよう……高橋哲也
・セミナーの準備はここまでしておきたい!……河東泰之
・数学履修生のキャリアとそのデザイン……池川隆司

Square root 729 using abacus (Double-root method 3)

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[Set 729 on Mr. Square root]Zoom

[Japanese]

We will continue from where we ended in the last article, the article shows actual solutions to calculate Square root using abacus. Today's example is simple - basic Double-root method, root is 2-digits case. We require root reduction in the steps. Please check the Theory page for your reference.

Square root methods: Double-root method, Double-root alternative method, half-multiplication table method, half-multiplication table alternative method, multiplication-subtraction method, constant number method, etc.


Abacus steps to solve Square root of 729 (Answer is 27)

"1st group number" is the left most numbers in the 2-digits groups of the given number for square root calculation. Number of groups is the number of digits of the Square root.

729 -> (07|29) : 07 is the 1st group number. The root digits is 2.


Step 1: Set 729. 1st group is 7.


Step 2: Square number less than or equal 7 is 4=2^2. 2 is the 1st root.


Step 3: Subtract 2^2 from the 1st group 7. 7-4=3 : -a^2


Step 4: Place 4 which is 2x of 1st root 2. This 4 is double root.


Step 5: Focus on 32.


Step 6: Divide 32 by 4. Answer=8 and this is 2nd root. : /2a


Step 7: Subtract 4x8=32 from 32. : -2ab


Step 8: You cannot subtract 8^2 (=64) from the 2nd group 9, so the 2nd root 8 is over-root. Subtract 1 from 2nd root8 then replace the 2nd root as 7, give back the double-root 4 to G.


Step 9: Focus on 49.


Step 10: Subtract 7^2 from 49 (GH) and set the answer 0 to GH.


Step 11: Square root of 729 is 27.


Final state: Answer 27

Abacus state transition. (Click to Zoom)



Next article is also about Double-root method.


Related articles:

How to solve Cube root of 1729.03 using abacus? (Feynman v.s. Abacus man)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/cff5d6e7ecaa07230b9cc7af10b23aed


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開平と開立(第9回):729の算盤による開平(倍根法3)

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開平はん」に729を置いたところ拡大

[English]

前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も倍根法で、根が2桁、過大根が生じ途中で根を還元する必要がでてくる。理論編も参考にしていただきたい。

開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など


算盤による729の2乗根の解法(答は35)

第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。

729 -> (07|29) : 7が第1群の数、根の桁数は2


手順1:729を置く。第1群は7。


手順2:7以下の平方数は4=2x2。2を初根としてDに立てる。


手順3:2の平方を第1群の7から引く。7-4=3となる。: -a^2


手順4:初根2の2倍の4をABに置き、倍根とする。


手順5:32にフォーカスする。


手順6:32を4で割り、商8を得て割止め、この商8を次根とする。: ÷2a


手順7:4x8=32を32から引く。つまり商と倍根の積を引く。: -2ab


手順8:8の平方=64を第2群の09から引けないので8は過大根だとわかる。よって次根8から1を引き7をEに置く。そして倍根4を還元してGに置く。


手順9:49にフォーカスする。


手順10:還元した7の平方49をGHの49から引きGHは00になる。


手順11:根は27と求まる。


最終状態: 答 27

珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)



第10回も引き続き倍根法による開平を行う。


関連記事:

ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb


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発売情報:【新版】 量子力学と経路積分:R.P.ファインマン、A.R.ヒッブス

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【新版】 量子力学と経路積分:R.P.ファインマン、A.R.ヒッブス

内容紹介:
1965年の原著刊行以来、世代を超えて物理学生にインスピレーションを与え続けてきた現代の古典の新版が登場。

経路積分法は、量子のふるまいの直観的描像を捉え、取扱いの困難な諸問題にアプローチする有力な方法論として知られる。つねに直観的描像と理論の接点を意識していたファインマンの大きな遺産である。本書では経路積分の概念を用いて量子力学の諸法則が記述され、シュレーディンガー方程式表示とのつながりが提示される。そのうえで、摂動論、統計力学、量子電気力学、変分原理などの諸領域が多くの具体例とともに扱われる。そこには、さまざまな系における経路積分の可能性を探るファインマンの苦闘の痕が刻まれており、読者は非凡なセンスをもった物理学者の洞察、きらめくアイデアに触れることができる。
また、ここにはファインマンが経路積分法に託していた大きな構想も、声高にではないがはっきりと提示されている。例えば、「エネルギー準位があるのにもかかわらずエネルギー準位に触れないようにすることの唯一の弁明は,そうすることによって物理過程の深い理解が得られるのではないかという期待であり,またおそらくもっと強力な統計力学の方法の出発点となるのではないかという期待であろう」(第10章 統計力学)。ファインマンの構想は、果敢であっただけでなく、予見的でもあった。パイオニアだけが見ることのできた地平を、本書は垣間見せてくれる。初版から40年を経て、原著はスタイヤーにより校訂がほどこされた
本書は原著校訂版(2010年刊)を底本としている。
2017年3月刊行、392ページ。

[著者略歴]
Richard P. Feynman
1918‐1988。ニューヨーク市に生まれる。1939年マサチューセッツ工科大学卒業。プリンストン大学大学院に学び、1942年博士号を取得。その後、原爆開発のマンハッタン計画に参加。1945‐50年コーネル大学助教授。1950年以後はカリフォルニア工科大学教授。1965年、量子電気力学の構成の業績で、シュヴィンガー、朝永振一郎と共にノーベル物理学賞を受賞。学部学生向けの教科書「ファインマン物理学」シリーズ(岩波書店)や、『ファインマン 統計力学』(シュプリンガー・ジャパン)をはじめとする独創的で魅力溢れる物理学書は世界中で読まれている。『物理法則はいかにして発見されたか』(ダイヤモンド社、のち岩波現代文庫)、『光と物質のふしぎな理論──私の量子電磁力学』『ご冗談でしょう、ファインマンさん──ノーベル賞物理学者の自伝』(いずれも岩波書店)などの著作も多くの読者に親しまれている。

Albert R. Hibbs
1924‐2003。ファインマンの講義をまとめて本書『量子力学と経路積分』の出版に尽力。また、『ご冗談でしょう、ファインマンさん』に序文を寄せ、学生時代に接したファインマン教授の人柄を描いている。元カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所所員。

[校訂者略歴]
Daniel Styer
理論物理学者。オバーリン大学物理学部門John and Marianne Schiffer教授。著書に、Relativity for the Questioning Mind (Johns Hopkins University Press); The Strange World of Quantum Mechanics (Cambridge University Press); Quantum Mechanics Simulations (共著,John Wiley & Sons)ほか。

[訳者略歴]
北原和夫(きたはら・かずお)
東京理科大学教授。東京工業大学・国際基督教大学名誉教授。著書に、Fluctuation Phenomena(共著、North Holland)、『統計力学』『非平衡系の科学』(全2巻)(以上、講談社)、『プリゴジンの考えてきたこと』『非平衡の統計物理学』(以上、岩波書店)ほか多数。訳書に、クライツィグ『技術者のための高等数学1 常微分方程式』(共訳、培風館)、ニコリス/プリゴジン『複雑性の探究』(共訳、みすず書房)、『ファインマン 経路積分の発見』(共訳、岩波書店)。


2010年に読んで紹介した「量子力学と経路積分:R.P.ファインマン、A.R.ヒッブス」は1965年版の英語本をもとに翻訳されていた。この英語版には誤記がたくさん含まれていて、1995年に発売された日本語版は誤記をそのまま引き継いでいた。

Quantum Mechanics and Path Integrals (Mcgraw Hill-International Series in the Earth and Planetary Sciences) - 1965年出版


英語版はその後、間違いがすべて訂正され、2010年夏に出版された。修正された誤記は879箇所ある。ファインマン先生の英語は平易なので読みやすい。

Quantum Mechanics and Path Integrals: Emended Edition (Dover Books on Physics) - 2010年出版」(今回発売された日本語版


今回発売された新版は2010年の英語版をもとにしている。初めて読もうとする方は新版をお買い求めいただきたい。


あと合わせて読みたいのがこちら。同じ北原先生(、そして田中先生)による翻訳である。

ファインマン 経路積分の発見:ローリー・ブラウン



内容紹介
ファインマンの経路積分の方法は、シュレーディンガー方程式よりも導出しやすく、しかも適用範囲が広いため、いまや理論物理学の必須の方法となっている。その原点ともいえるファインマンの学位論文を軸に、編者による発見の経緯や意義をまとめた解説のほか、アイデアのヒントとなったディラック論文などをまとめた貴重な一冊。
2016年3月刊行、144ページ。

著者
ローリー・ブラウン
ノースウェスタン大学名誉教授。1951年コーネル大学でPh.D.取得。ファインマンの指導を受ける。専門は素粒子論。

翻訳の元になった英語版は2005年に刊行されたこの本である。

Feynman's Thesis: A New Approach to Quantum Theory




【新版】 量子力学と経路積分:R.P.ファインマン、A.R.ヒッブス」には演習問題の解答が書かれていない。解答と解説は「経路積分ゼミナール―ファインマンを解く」として出ているのだが、ご覧のように古い組版なので僕としてはLa TeXで組みなおして新版を発売してほしい。

クリックで拡大



数式が苦手な一般の方が経路積分の考え方を知りたいのだったら、ファインマン先生ご自身がお書きになった次の本をお読みになるとよい。難しいけれども目から鱗が落ちる名著だ。

光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学 (岩波現代文庫)」(紹介記事




関連記事:

量子力学と経路積分:R.P.ファインマン、A.R.ヒッブス
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/2b9d934a542cf04be54cbede8b16ecde

ファインマン経路積分:L.S.シュルマン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/649888d5255c3065dfb61c8f66692c33

光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学: R.P.ファインマン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/4b34cd4e7d077d037022e62734d1ee76

ファインマン先生の自伝本と講演本
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/9bf47cf51085c74caf34a11068a17285

ファインマン物理学(英語版)が全巻ネット公開されました。
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/e94dd49d7d8cc395e29d37927e30173d

発売情報: フランス語版「ファインマン物理学」の新版
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/daf630deb00e6c315897d6f47ba3dd5a

開平と開立(第5回): ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb


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【新版】 量子力学と経路積分:R.P.ファインマン、A.R.ヒッブス



序文
校訂版への前書き

第1章 量子力学の基本概念
第2章 量子力学の運動法則
第3章 特別な例によって概念を展開する
第4章 量子力学のSchrödinger表示
第5章 観測と演算子
第6章 量子力学における摂動論
第7章 遷移要素
第8章 調和振動子
第9章 量子電気力学
第10章 統計力学
第11章 変分法
第12章 確率論における諸問題

付録A 役に立つ積分
付録B 校訂者による注

訳者あとがき
新版へのあとがき
2017年版へのあとがき
索引

宇宙に「終わり」はあるのか: 吉田伸夫

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宇宙に「終わり」はあるのか:吉田伸夫」(Kindle版

内容紹介:
今から138億年前、宇宙はビッグバンで生まれた。実は「138億年」の時の流れは、宇宙にとってはほんの一瞬だ。宇宙は、人類誕生までの138億年を序盤のごく一部として含み、この先少なくとも「10の100乗年」に及ぶ、想像を絶する未来を有する。そんな遠大な未来に、宇宙は「終わり」を迎えるのか? 答えは本書にある。宇宙に流れる「10の100乗年」の時間を眺め、人類の時間感覚とは全く異なる壮大な視点に立つ。
2017年2月刊行、281ページ。

著者について:
吉田伸夫
1956年、三重県生まれ。東京大学理学部卒業、東京大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は素粒子論(量子色力学)。科学哲学や科学史をはじめ幅広い分野で研究を行っている。ホームページ「科学と技術の諸相」(http://www005.upp.so-net.ne.jp/yoshida_n/)を運営。著書に『明解 量子重力理論入門』『明解 量子宇宙論入門』『完全独習相対性理論』(いずれも講談社)、『宇宙に果てはあるか』『光の場、電子の海』(いずれも新潮社)、『素粒子論はなぜわかりにくいのか』(技術評論社)など多数。(著書を検索


理数系書籍のレビュー記事は本書で327冊目。

ブルーバックスを読んでも勉強したことにならないとか厳しい意見を言う人も世の中にはいる。物理学や数学を専攻する学生に対してならまっとうな考えだと僕も思う。けれども、ブルーバックスは科学の知らない分野のことを手っ取り早く知ったり、入門用の手始めとしての1冊として重宝するのは事実である。当たりはずれがあるというのももうひとつの事実だ。

このシリーズが生まれたのは50年以上前のこと。先日通算2000冊を超えたそうでこのところ勢いづいている。無料のKindle版書籍「ブルーバックス通巻2000番小冊子 」、「ブルーバックス解説目録 2016年版」は僕もダウンロードさせていただいた。このシリーズが科学の普及に大きな貢献をしてきたことは素晴らしいと思うし、これからも続いてほしい。

手軽に読めるからつい買ってしまう。Kindle版で買えるようになってからはなおさらだ。こうして専門書(教科書)の読書が後回しになってしまうのだ。本書もそのような1冊である。


宇宙の始まりについて解説した本がほとんどの中、宇宙の終わりに着目した本は珍しい。書店で見かけて気になっていた。「宇宙が始まる前には何があったのか?: ローレンス・クラウス」では宇宙の終わりはたしか2兆年後だと書いてあったと思う。ところが本書には「10の100乗年後」のことが書かれているらしい。文字通り桁外れなスケールだ。本書で解説される宇宙の終わりは10000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000年後のことなのだ。

現在の宇宙は加速的膨張を続けている。このまま進めば宇宙の物質は希薄になる一方で、やがて暗黒と静寂が訪れて終焉を迎えるはずである。研究対象としてはつまらないと思っていた。

章立てをみると次のようにただ膨張、拡散するだけではないようである。暗黒物質や暗黒エネルギーのことがほとんどわかっていないのに、これほど詳細に未来の歴史が予想できるものなのか?好奇心が掻き立てられるのはこのようなところである。

〈第I部 過去編〉
第1章 不自然で奇妙なビッグバン――始まりの瞬間
第2章 広大な空間、わずかな物質――宇宙暦10分まで
第3章 残光が宇宙に満ちる――宇宙暦100万年まで
第4章 星たちの謎めいた誕生――宇宙暦10億年まで
第5章 そして「現在」へ――宇宙暦138億年まで

〈第II部 未来編〉
第6章 銀河壮年期の終わり――宇宙暦数百億年まで
第7章 消えゆく星、残る生命――宇宙暦1兆年まで
第8章 第二の「暗黒時代」――宇宙暦100兆年まで
第9章 怪物と漂流者の宇宙――宇宙暦1垓(10^20)年まで
第10章 虚空へ飛び立つ素粒子――宇宙暦1正(10^40)年まで
第11章 ビッグウィンパーとともに――宇宙暦10^100年、それ以降
終章 不確かな未来と確かなこと――残された謎と仮説
補遺 宇宙を統べる法則
年表 宇宙「10の100乗年」全史


宇宙はこのまま膨張し続けるかもしれないし、ある時点で膨張が止まるかもしれない。また膨張が収縮に転じて、再び1点に収れんする可能性だって残っている。現代の物理ではどの予想が正しいか決着がついていないのだ。図示すると次のようになる。



物理学より天文学や宇宙論のほうが関心ごととして裾野が広いので「物理は苦手だけど宇宙のことは好き。」という一般の方は多い。そのような方がブルーバックスだからと手を出してしまうと思いのほか難しいと感じるはずだ。数式が書かれていなくても本書は一定水準以上の読者を対象にしている。

ハードルが高めなのは、本書で解説される宇宙の未来の予測は物理学で裏付けられた事実をもとにしているからだ。相対論から量子物理学まで、現代物理学の知識が総動員される。とりあえず読み始めたけど難しいと思う方は、次のような本で前提知識を仕入れたほうがよい。

- 「宇宙が始まる前には何があったのか?: ローレンス・クラウス
- 「重力とは何か:大栗博司
- 「強い力と弱い力:大栗博司

そしてさらに欲を言えば、著者の吉田先生がお書きになった2冊も(必須ではないが)本書の理解を助けることだろう。特にこの2冊は「中級レベルの科学教養書」としてお勧めしたいものだ。

- 「光の場、電子の海―量子場理論への道:吉田伸夫
- 「素粒子論はなぜわかりにくいのか:吉田伸夫


同じテーマで僕が本を書いたらどうなるだろう?現在のことまではこれまでに読んだ本の知識を使って何とか書けるかもしれない。しかし、未来についてはほとんど書くことができないだろう。吉田先生は未来の宇宙の様子を第6章から終章まで、尻すぼみさせることなく、前半と同じ「濃さと分量」で書き上げ、読者の興味をぐいぐいと引っ張ることに成功している。さすがだ。

これまでも吉田先生の著書は3冊読ませていただいたがどれにも感銘させられていた。「吉田先生の本だから読みたい」と思ったのが本書に手を出したもうひとつの理由だ。そして今回も期待は裏切られなかった。


宇宙は膨張するにつれて、銀河や星々、星間物質、原子、素粒子は減っていき、やがて消滅する。情報を蓄えるのは物質だから、(このブログ記事も含めて)人類が生きた痕跡はあとかたもなくなく消えてしまう。

何がどのような順番で宇宙という舞台から消え去っていくのだろうか?そして残された何もない空間で最後の主役を演じるのは何であろうか?それがブラックホールなのだ。

ブラックホールのエントロピーやホーキング放射の解説をしながら、最後の主役がどのように消えていくのか?量子重力理論や量子情報理論など、現在研究されている最先端の物理学が宇宙の幕引きの様子を解き明かしてくれる。

ぜひ一読することをお勧めしたい。


なお、吉田先生はすでに次の本をお書きになっている。4月13日発売予定。きっとこちらも素晴らしい本に違いない。

量子論はなぜわかりにくいのか 「粒子と波動の二重性」の謎を解く (知の扉)


関連記事:

光の場、電子の海―量子場理論への道:吉田伸夫
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ea4bc17a6b2c98c1073039d868223f02

素粒子論はなぜわかりにくいのか:吉田伸夫
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/bcbaebb9f2a77b1bd63e3928f6bd6e9f

明解量子重力理論入門:吉田伸夫
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/e0ab2fd9fafe3568c24ed358dd4ea92c


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宇宙に「終わり」はあるのか:吉田伸夫」(Kindle版



はじめに――なぜ「今」なのか?
本書で扱う数値に関する用語
2ページで語る宇宙全史

〈第I部 過去編〉

第1章 不自然で奇妙なビッグバン――始まりの瞬間【ビッグバン時代】
- 宇宙の始まりを科学する試み
- 第1の不自然さ――高度な一様性
- 一様性が不自然な理由
- 第2の不自然さ――異常な高温
- 第3の不自然さ――膨張の開始
- ビッグバンとは何だったか?
- 加速膨張するだけの宇宙
- マザーユニバースから生まれる宇宙――インフレーションとインフラトン場
- 暗黒エネルギー仮説の問題点
- ビッグバンの前には何があったのか?

第2章 広大な空間、わずかな物質――宇宙暦10分まで【物質生成時代】
- 場が物質を生み出す
- 消える素粒子、残る素粒子
- 物質の構成
- 元素はいかにして合成されたか?
- 安定性と多様性の起源

第3章 残光が宇宙に満ちる――宇宙暦100万年まで【第一次暗黒時代】
- 宇宙の晴れ上がり
- 背景放射の観測史
- 終止符を打たれた定常宇宙論
- 背景放射から何がわかるか?
- 天体からの背景放射
- 揺らぎと凝集の開始

第4章 星たちの謎めいた誕生――宇宙暦10億年まで【恒星誕生時代】
- 暗黒時代の終わり
- 最初の星の誕生
- 最初の星の最期
- 宇宙の再電離
- ライマンα線が明かす宇宙の姿
- 宇宙の再電離を進めたのは何か

第5章 そして「現在」へ――宇宙暦138億年まで【天体系形成時代】
- 重力による円盤の形成
- 原始惑星系円盤
- 海の誕生
- 化学進化の可能性
- 化学進化が起きる熱力学的な条件
- 化学進化とエントロピー
- 生物に宇宙が必要なわけ

〈第II部 未来編〉

第6章 銀河壮年期の終わり――宇宙暦数百億年まで【銀河壮年時代】
- 密集する銀河
- 形態による銀河の分類
- 遠方銀河に見られる特徴
- 銀河の成長と老化
- 天の川銀河の過去と未来
- なぜ100億年か?

第7章 消えゆく星、残る生命――宇宙暦1兆年まで【赤色矮星残存時代】
- 死に絶える星、生き残る星
- 星のエネルギー源
- 巨星化と恒星の死
- 小さな星の長い生涯
- 赤色矮星は生命をはぐくむか?
- 宇宙における生命の終焉

第8章 第二の「暗黒時代」――宇宙暦100兆年まで【第二次暗黒時代】
- 加速膨張の発見
- 暗黒エネルギーと宇宙の運命
- 孤立する銀河
- 宇宙の歴史が消える
- 暗黒時代再び

第9章 怪物と漂流者の宇宙――宇宙暦1垓(10^20)年まで【銀河崩壊時代】
- ブラックホールとな何か?
- 大質量星の最期
- 銀河中心のブラックホール
- 銀河とブラックホールの共進化
- 銀河の終焉

第10章 虚空へ飛び立つ素粒子――宇宙暦1正(10^40)年まで【物質消滅時代】
- 漂流天体を構成する物質
- 物質と反物質
- 反粒子はなぜ少なかったのか?
- 消えゆく物質
- 漂流天体の最期

第11章 ビッグウィンパーとともに――宇宙暦10^100年、それ以降【ビッグウィンパー時代】
- 「宇宙の熱死」とは?
- 重力と温度
- ブラックホールの熱力学
- ブラックホールは蒸発する
- ビッグウィンパー

終章 不確かな未来と確かなこと――残された謎と仮説

補遺 宇宙を統べる法則
 (1) 宇宙空間が膨張する
 (2) 凝集と拡散が進行する

年表 宇宙「10の100乗年」全史

今村復興大臣のNHK日曜討論での発言に対する誤解の件

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NHKの字幕が不正確なことも混乱に拍車をかけた。

NHKの日曜討論で今村復興大臣が「ふるさとを捨てるのは簡単」と暴言を吐いたと誤解している人がいまだにいるようだ。

でももう一度動画をよく見てほしい。「ふるさとを捨てるのは簡単」とは言っていない。

帰還困難区域 復興相“帰還しやすい環境整備を急ぐ”- NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170312/k10010908151000.html




この生放送番組をリアルタイムで見た人には次のように聞こえていたことだろう。生放送中は字幕機能をオンにしない限り字幕は表示されていない。発言の前後を含めて文字におこしてみた。

ふるさとを取り戻してもらいたいという施策の一環です。
ふるさとを捨てるというのは簡単ですよ。
だけどそうじゃなくて、戻ってね、とにかく頑張っていくんだという、そういう気持ちをしっかり持ってもらいたい。

問題の箇所は2とおりに解釈できる。

A: ふるさとを捨てるというのは簡単だ
-> ふるさとは簡単に捨てられると今村大臣が思っているの意味

B: ふるさとを捨てると言うのは簡単だ
-> ふるさとを捨てる、と言ってしまうのは簡単だ、しかし現実的、心情的にそれはそれが難しいということはよくわかる。

Bの意味だと今村大臣は「ふるさとを捨てるのは簡単」とは思っていない。AとBではまったく逆に解釈できるのだ。

今回のケースでは日本語の表現がたまたま2とおりの意味にとれてしまうから、Aのほうだと判断して「暴言だ」と思った方が多く見られ、他のニュースサイトや一部野党が反発している結果となっている。


しかし前後の発言、文脈からいってBのほうが今村大臣の発言の趣旨だと考えるのが自然な言語理解だと僕は思う。(被災者が福島に帰還することに賛成なのか反対なのかは別として。)

このような2つの理由によって、いまだに今村大臣に対する反発ツイートは続けられているようである。

理由1: 「~というのは」、「と言うのは」のように2通りに解釈できる日本語の音声表現
理由2: 不正確なNHKの字幕(その結果、Aの意味に限定されてしまった。)


後になって気付いたがNHKの字幕は生放送中にリアルタイムで表示されるものがあり、今回どのように表示されていたかは確認できていない。即座に入力しなければならないからミスも起きやすいだろう。

しかし、トップの画像はニュースのサイトからとったもので、ニュース用の字幕が表示されている。チェックする時間はあるのだから、意味が逆にとられないようNHKの担当者には慎重を期してほしいと思う。

「~というのは」と「~と言うのは」の聞き間違い(というか意味の取り違え)は日常的によく起こりそうだ。相手がどちらの意味で言っているのか気を付けたいし、自分が発言するときも、どちらの意味なのか、言葉を補ったり表現を工夫して誤解が生じないようにしたい。今回の場合、次のように話していれば誤解は防げたのだと思う。

C: 「ふるさとを捨てる」と言うだけなら簡単ですよ。でも現実にそれは簡単なことではありません。


ふだん政治的な記事はなるべく書かないようにしているし、今村大臣を擁護したいわけではない。しかし不正確な情報や思いこみによる騒ぎ、言葉尻をとらえてバッシングをする風潮に気持ち悪いものを感じるので、あえて記事として投稿させていただいた。


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四千万歩の男(三): 井上ひさし

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四千万歩の男(三): 井上ひさし」(Kindle版

内容:
お上の刺客をなんとかかわし、一行は8月霜柱立つニシベツで折り返した。喘息の発作に見舞われながら、息子の一途な恋に心を砕き、はたまた弟子の片思いから母娘の仇討ち事件に首を突っ込み、“臆病剣”達人の命の洗濯の会を開くなど、奥州111次、“全き善人”忠敬の一歩は事件をかい潜りかい潜り江戸へ。全5巻。(講談社文庫)
1993年刊行、606ページ。

著者について:
井上ひさし: 公式サイト: http://www.inouehisashi.jp/
1934年-2010年。山形県生れ。上智大学文学部卒業。浅草フランス座で文芸部進行係を務めた後に放送作家としてスタートする。以後『道元の冒険』(岸田戯曲賞、芸術選奨新人賞)、『手鎖心中』(直木賞)、『吉里吉里人』(読売文学賞、日本SF大賞)、『東京セブンローズ』など戯曲、小説、エッセイ等に幅広く活躍している。’84年に劇団「こまつ座」を結成し、座付き作者として自作の上演活動を行う。こまつ座は現在、次女の井上麻矢さんが社長を務めている。


第2巻の紹介記事を投稿したのは2月8日だから5週間経っている。通勤電車の往復1時間の読書。オフィスへは週に2回出社しているので第3巻を読むのには10時間かかったことになる。600ページほどの本だから1分1ページ。わかりやすい。

第3巻で蝦夷地での測量を終えた忠敬一行が測量をしながら江戸に戻るまでの旅を描いている。西暦1800年の秋から暮れにかけてのこと。蝦夷地ではいくつかの事件に巻き込まれたことや厳しい地形に難儀したためスケジュールどおりに測量をすることはできなかった。結局測量できたのは「東蝦夷」つまり北海道の東半分だけである。

今回の測量は2つの理由で切り上げなければならなかった。1つは蝦夷地が秋を迎え、寒冷のため測量すること自体が不可能になったことだ。おまけに忠敬は持病の喘息が悪化していた。

理由の2つめは、測量が遅れている間に江戸の幕府役人たちが忠敬の測量部隊に不審を抱いていることを知ったからだ。役目として与えられた蝦夷地測量以外に本邦子午線一度の距離を実測するという「忠敬個人の関心ごと」に時間を割いていたことがばれてしまったのだ。幕府の与える貴重な支出が蝦夷地測量以外の私事に使うことは当時の社会では厳しく罰せられる。忠敬は釈明をするために江戸へ急ぐ必要があったのだ。


帰路でも忠敬はいくつかの事件に巻き込まれてしまう。

往路で滞在した松前藩に再び通りかかった忠敬の測量隊は藩から思わぬ厚遇を受ける。往路で恩を売ったとはいえ宿の世話、豪勢な食事、そして隊員ひとりずつに対して夜伽(よとぎ)をする女性まであてがわれてしまう。

このような過剰接待には裏があった。松前藩は蝦夷地の統治がうまくいっているという報告を幕府に報告してほしいと、忠敬に頼み込んできたのだ。忠敬からの報告だったら幕府も信用するだろうという目算である。

蝦夷を直轄統治したい幕府は、すでに何人もの監視役を松前藩に送り込んでいた。松前藩に少しでも落ち度があれば、それを理由に蝦夷地の統治権を取り上げようとしていたからだ。しかし、すぐに幕府の監視役だということはバレてしまい、彼らは松前藩から過剰接待を受け、監視役は松前藩の言いなりになってしまう。「役人は賄賂に弱い」という現代にも通じる井上ひさし流の皮肉が込められた挿話だ。

それを知った幕府は、監視役を監視するために新たに役人を松前藩に送り込む。しかし、その監視役もほどなく見つかってしまい、過剰接待を受けて松前藩の操り人形になる。そして幕府は「監視役の監視役の監視役」を送り込む羽目になる。このようなことの繰り返しで、正しい情報が幕府に報告されることがない冗談のような状況に陥っていたのだ。人間に欲がある限り、物事は決められたとおりには運ばないものなのだなと納得させれて可笑しかった。今も昔も同じである。

松前藩は監視役からもたらされた報告を幕府が信用しなくなっていることを知り、利害関係のない忠敬が松前藩に都合のよい報告をしてくれれば幕府をだませると思って忠敬一行に過剰接待をしたわけである。忠敬も松前藩には別件で恩義がある。しかし虚偽の報告をしたことが発覚すれば忠敬の身は危うくなる。清廉潔白な忠敬は、そもそもそのような申し出を受けるのだろうか?恩義と誠実のどちらを優先すべきなのだろうか?


江戸へ向けてさらに南下を続けていくと、とある村で測量隊のメンバーで忠敬の息子の秀蔵が、通りがかった村で娘と恋に落ちてしまう。その村では多くの若者が蝦夷地統治、対ロシア警備のため蝦夷地に出向いてしまっていたため結婚問題が深刻になっていた。この問題を解決するため、決められた日に年頃の男女が村の神社に集められ婚活、出会いの場が提供されていたのだ。

村のそのしきたりを知らず、その神社にたまたま立ち寄った秀蔵は、婚活にきていた村娘から声をかけられ恋に落ちる。女性などこれまで知らなかったから秀蔵の初恋は激しい。その日のうちに結婚を決めてしまう。「父上はこのまま江戸にお戻りください。私はこの娘と結婚し、この地に留まることにいたします。」と秀蔵から告白された忠敬はびっくり仰天する。測量隊員が欠けてしまうと幕府の役人からあらぬ嫌疑をかけられかねない。なんとしても秀蔵を江戸まで同行させなければ。しかし親としては息子の恋をかなえてあげたい。さて秀蔵の恋の行方はどうなるか。続きは本書でお楽しみいただきたい。


次は入水自殺をしようとしていた母娘を助ける話。身の上話を聞いた忠敬はその母娘が仇討ちをしようとしていること、刀など持ったことがない母と娘では返り討ちにあうのは明らかなこと。仇討ちを果たせない無念から命を絶とうとしていることを知る。その相手は母親の亭主を切り殺した侍である。今では藩お抱えの剣術指南役になっていた。周囲の評判はすこぶるよい。同情した忠敬は母娘の知り合いであることを隠し、侍と直接会って本当に悪人なのか確かめに行く。弟子ともども仇討ち話に巻き込まれた忠敬一行はどうなるのか。以外な結末を迎えることになるのだ。


江戸に入る前、忠敬は北千住で足止めをくらう。測量が予定の期日に間に合わなかったことや命じられた仕事以外に時間を割いていたことなど、忠敬は厳しい取り調べを受けた。本邦子午線一度の実測にかまけて西蝦夷地の測量をしないで戻ってきたという悪い噂に基づいた取り調べである。幕府の役人には測量の大変さ、地図を作ることの大変さなどわかるはずがない。そしてなぜ星の位置を測るのか、子午線一度の距離が大切なのかになるとなおさら理解してもらえない。なんとか危機を乗り越え、江戸に入ることが許された。

忠敬は大勢の家族や親族に迎えられ、帰還と再会の喜びを分かち合う。しかしそれもつかの間、急いで地図を完成させ幕府に提出しなければならない。


忠敬以前、地図は「絵図」と呼ばれていた。呼び名からわかるように、それまでの地図は極めて不正確だった。大まかなことがわかれば十分だったのである。忠敬は土地や地形のすべてをありのままに紙の上に写し取ることが最重要だと思っていた。だから「絵図」ではなく「地図」を描かなければならない。

忠敬は江戸から東北、そして蝦夷地の東半分までを描いた「大図」と各地域を描いた何枚もの「小図」、そしてそれらの写しを完成させる。作業するにあたって迷ったのが縮尺をどうするかだ。できることならば街道や宿場町、海岸線の様子などをすべて地図に描き込みたい。しかし、いざ縮尺を決めようとすると忠敬や弟子は次のようなことに気が付くのだ。

- 縮尺を大きくして広い範囲を描くと、街道はあまりに細くて描けない。また村も描くには小さすぎる。これでは「使えない地図」になってしまう。
- 地球が丸いため、広い範囲で地面は曲面である。これをどのように平面の紙に写し取るのか。北へ行くほど経度線どうしの間隔が狭くなることに日本で初めて気づいたのは忠敬だと本書には書かれている。

結局、使い物になる地図にするためには、本来の縮尺では描かれないはずの街道や村を描くという妥協を忠敬は決断する。


また、海岸線を正確に写し取ることにも忠敬は問題があることに気が付いていた。問題を解決し、地図を描くためにいくつもの決め事や妥協をすることになった。

- 干潮時と満潮時には海岸線の位置は大きく違う。どのような潮の状態で海岸線を決めればよいのか。
- 海岸線の長さは正しく得ることはできない。海岸線は複雑に入り組んでいる。縮尺を小さく、狭い範囲を描けば海岸線のギザギザは目に見えるが、縮尺を大きくとり、広い範囲を描けば海岸線のギザギザは見えなくなってしまう。ギザギザの有無を距離に含めるかどうかで、海岸線の長さは大きく違ってしまうのだ。


忠敬は生涯4人の妻をめとっていた。先妻たちはみな早世し、江戸で忠敬の帰りを首を長くして待っていた現在の妻のお栄は吉原上がりである。蝦夷へ向けて江戸を発つ忠敬にお栄は「私だって生身の人間ですよ。あなたが長い間いないなんて寂しくてなりません。浮気してしまうかもしれませんよ。」となじっていた。蝦夷地測量という大役を果たし、大好きな忠敬がやっと戻ってきてくれたのだ。

ところが、忠敬は今回の旅で行くことがかなわなかった西蝦夷の地図を描くために、再度蝦夷地へ向かうことを心に決めていた。そしてお栄の前でうっかりそれを口にしてしまったのだ。

お栄はショックを受ける。「私のことなんて、どうでもいいのね?」そう思ったお栄は忠敬に気づかれないよう、家を出てしまう。

忠敬は慌てた。お栄を探しに心当たりの場所を訪ね歩く。どうやってお栄をなだめようか?蝦夷行きのことをどうやってわかってもらおうか?

心配しながら妻の捜索を続ける忠敬の様子が描かれ、第3巻が終わる。


引き続き第4巻に進もう。


四千万歩の男(三): 井上ひさし」(Kindle版

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伊能忠敬関連の本: Amazonで検索


関連ページ:

【 あの人の人生を知ろう~伊能忠敬編 】
http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/tadataka.html

伊能忠敬e資料館
https://www.inopedia.tokyo/

日本国地図の歴史的変遷?やっぱ伊能忠敬って天才だわ。凄すぎる・・・
https://matome.naver.jp/odai/2136439442534894801

伊能大図彩色図の閲覧
http://www.gsi.go.jp/MAP/KOTIZU/sisak/ino-main.html


関連記事:

吉里吉里人:井上ひさし
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/7830d542844bf6f4f6b702e081aa3be7

追悼:井上ひさしさん
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/8b68249f7d2070726183c6f9e8fb71dd


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図解入門よくわかる最新熱処理技術の基本と仕組み[第3版]: 山方三郎

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図解入門よくわかる最新熱処理技術の基本と仕組み[第3版]: 山方三郎

内容紹介:
金属の資質を引き出す技術を学ぶ!製品の安全、信頼性を支える熱処理を包括的に理解する!資源を最大限に活用する技術のすべて!
本書は、熱処理技術にスポットを当て、私たちの生活の中で熱処理加工された製品がいかに多いかを理解し、従来「難解」と敬遠されがちだった熱処理技術の内容を少しでも理解し、親しめるようまとめてみました。
各項目中に出てくる数値については、少しでも多く覚えていただけるように、専門書の数値より若干、変えている箇所もありますが、全体をご理解いただくには支障ありません。
熱処理は端的にいうと「赤めて(熱して)冷やす」に尽きますが、実際にはじつに奥が深く、幅広いものです。将来の専門分野に熱処理を加えて幅広い知見で仕事を進めるための一助になることを期待しています。
2016年4月刊行、240ページ。

著者について:
山方三郎
1944年、秋田県生まれ。1968年に秋田大学鉱山学部冶金学科を卒業後、熱処理装置の製造、熱処理加工事業を展開するオリエンタルエンヂニアリング(株)に入社。以来、熱処理装置の研究開発や、加工技術責任者として活躍。その間、1998年より取締役社長を務める。2006年に同社を退職し、同年に山方技術士事務所を開設。現在は技術コンサルタントとして活動するほか、高度職業能力開発促進センター(「高度ポリテクセンター」)での講師なども務めている。2014年秋、技能検定功労で瑞宝単光章を受章する。(著書を検索


理数系書籍のレビュー記事は本書で328冊目。

理学部物理学科の物性物理で学べる金属の性質は範囲が限られている。実生活で目にする金属の性質の大部分は工学部で学ぶのだ。金属についてほとんど何も知らないことに気が付き、まず読んでみたのが「図解入門最新金属の基本がわかる事典: 田中和明」である。

僕が特に興味をもったのが熱処理である。刀剣をはじめ工具など生活で使う(いや、刀剣は生活で使わないけど)金属は熱処理をすることで固くしたり、バネのようにしなやかにしたり、もともとの金属が持っていない性質を引き出して日常生活に役立てている。どのようにすればよいのか?そしてその過程で金属の中ではどのようなことがおきているのか?

650ページある「図解入門最新金属の基本がわかる事典: 田中和明」でもそれは解説されていたが、本全体のごく一部に過ぎない。もっと詳しく知りたいのだ。

そこで僕がとりかかったのがこちらの本。

はじめて学ぶ熱処理技術(日本熱処理技術協会)」(詳細



ところが半分くらい読み進んだところでギブアップしてしまった。「はじめて学ぶ~」という割に難しい。第1章から初出の専門用語が容赦なく解説なしにでてくる。我慢して読み進めるうち、この本はある程度実務を経験した人が読む本なのだという気がしてきた。


次に取り組んだのが「図解入門よくわかる最新熱処理技術の基本と仕組み[第3版]: 山方三郎」である。

昨年刊行されたばかりだから、後出しということでいろいろな本を研究したうえでわかりやすく書かれているのだろう。それに第3版だから改良を重ね、販売実績もあり、たくさん売れているはずだ。

章立てはこのようになっている。(詳細目次は本記事のいちばん下を参照)

Chapter1 熱処理の世界
Chapter2 鉄鋼はどんな特性を持っているか
Chapter3 熱処理の手法と仕組み
Chapter4 熱処理をする鉄鋼、非鉄材料
Chapter5 表面硬化、改質処理
Chapter6 熱処理の品質試験とトラブル
Chapter7 これからの熱処理技術
Chapter8 熱処理 Q&A

本文は縦書き。見開きでひとつの項目が解説されているから、いちどに理解する分量も少ないし整理して覚えられる。後からページも探しやすい。解説に関連する図版やグラフ、写真は左ページ(奇数ページ)にまとめてあるから見やすい。良いことづくめだ、

クリックで拡大


この本はじっくり読ませていただいた。秀和システムのこのシリーズのわかりやすさと「専門度」が僕のような素人にはちょうどよい。これまで読んだ本にもハズレはなかった。

しかし、いくらわかりやすいとはいえ、この分野は覚えなければならないことが実に多い。専門性が高く、実務は危険を伴う作業だ。日本の産業を支える基礎技術のひとつであるから「金属熱処理技能士(特級、1級、2級)」という国家試験が行われている。

本書は僕のように知識として知っておけばよい、という人から国家資格取得を目指す人の入門用として最適だと思う。特に資格取得を目指す方には次の章、項目が役に立つ。

Chapter6 熱処理の品質試験とトラブル
Chapter8 熱処理 Q&A
熱処理用語集

Q&Aの質問項目はおそらく実務をしている方が、実際に疑問に思ったものを掲載しているのだと思った。質問も回答も僕には難し過ぎたわけであるが。

熱処理では「雰囲気」や「時効」など日常生活とは違う意味で用語が使われることがある。入門者は用語集を先に読んでから本文をお読みになるとよいだろう。


関連記事:

図解入門最新金属の基本がわかる事典: 田中和明
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/5da2563593e699f7176c9ab80f74c87b

ゴム弾性(初版復刻版):久保亮五
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/c3b0c788cdcdd1087798179f3dfed0f8

ゴムはなぜ伸びる?:伊藤眞義
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ff057de12aeb576f1d62a75f0fdbc538

すごい! 磁石: 宝野和博、本丸諒
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ffe9d9d77da4e012ea23ec5fce37e32a

基礎の固体物理学: 斯波弘行
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/d2287a9fdbc66eac443fe0888d835602

物性物理30講(物理学30講シリーズ):戸田盛和
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/00d399f545bc69dfa213015f153a312a

固体物理の基礎 上・1 固体電子論概論: アシュクロフト、マーミン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/af3b66dbda3564a4c49f5d7f722ad777

固体物理の基礎 上・2 固体のバンド理論: アシュクロフト、マーミン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/8c12399f0dd9b78de128a9793502c3f3

固体物理の基礎 下・1 固体フォノンの諸問題: アシュクロフト、マーミン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/a60d3f080472a8472c462a02484743da

固体物理の基礎 下・2 固体の物性各論: アシュクロフト、マーミン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/16c5344f47d2da648e2efabf8c020303

伝熱工学(東京大学機械工学):庄司正弘
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/cdbbfe5c89a57b812d43448297966fcc

伝熱工学 (JSMEテキストシリーズ):日本機械学会
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/bfd58adf704e39cb64ca95224c7262b5

演習 伝熱工学 (JSMEテキストシリーズ):日本機械学会
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/3bf6dd8842a642fe6592d4e3836c0a38

熱の解析的理論:ジョゼフ・フーリエ著、ガストン・ダルブー編纂
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/5bcc7bc3efc16463743cd01d3c989622


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図解入門よくわかる最新熱処理技術の基本と仕組み[第3版]: 山方三郎



Chapter1 熱処理の世界
1 熱処理とは
2 生活と熱処理技術の関わり
3 鉄器から高機能部品へ-熱処理の発達
4 熱処理技術が生きる例-工具鋼、自動車部品
コラム 見学記-黎明期からの製鉄法「たたら製鉄」

Chapter2 鉄鋼はどんな特性を持っているか
5 鉄の特性は?
6 鉄、鋼、鋳鉄の違いは何か
7 鋼の主役、炭素の役割
8 合金とは
9 鉄鋼材料の変態とは
10 鉄‐炭素(Fe-C)系平衡状態図とは(1)
11 鉄‐炭素(Fe-C)系平衡状態図とは(2)
12 鉄鋼組織はどのようにして見るの?
13 熱処理で得られる組織名と特性(1)
14 熱処理で得られる組織名と特性(2)
15 等温変態線図(TTT線図)とは
16 連続冷却変態線図(CCT線図)とは
17 合金元素の分類とその作用
コラム 「超高純度鉄」を浸炭や窒化してみたい

Chapter3 熱処理の手法と仕組み
18 熱処理作業の流れ
19 熱処理の中心的な設備、加熱装置
20 熱処理で重要な温度管理
21 熱処理で用いられるガスの種類
22 雰囲気ガス発生装置
23 焼なましとは
24 焼なまし(1)-完全焼なまし
25 焼なまし(2)-等温焼なまし
26 焼なまし(3)-球状化焼なまし
27 焼なまし(4)-応力除去焼なまし
28 焼ならしとその目的
29 焼ならし-普通焼ならし
30 焼入れとその目的
31 焼入れ用冷却剤の種類
32 焼入性とは
33 焼戻しとその目的
34 焼戻脆性
35 固溶化熱処理
36 時効処理
37 残留オーステナイトとサブゼロ処理
コラム 中国の熱処理事情

Chapter4 熱処理をする鉄鋼、非鉄材料
38 鉄はどのように作られるか
39 鉄鋼材料の呼び名の体系は?
40 機械構造用炭素鋼とその熱処理
41 多用される機械構造用合金鋼とその熱処理
42 特性を高めた特殊鋼・工具鋼とその熱処理(1)-工具用
43 特性を高めた特殊鋼・工具鋼とその熱処理(2)-金型用
44 耐食性の高いステンレス鋼とその熱処理
45 高速・高精度化を担う軸受鋼とその熱処理
46 強度・寿命が肝心なばね鋼とその熱処理
47 鋳鋼とその熱処理
48 鋳鉄とその熱処理
49 アルミニウム合金とその熱処理
50 銅合金とその熱処理
コラム 〝さびない鉄柱〟インドのアショカピラー

Chapter5 表面硬化、改質処理
51 表面硬化処理の分類
52 浸炭技術の移り変わり
53 目的に応じた雰囲気制御
54 COガスによる浸炭原理
55 ガス浸炭処理法
56 真空浸炭(減圧浸炭)処理法
57 プラズマ浸炭処理法
58 浸炭窒化処理法
59 窒化処理法の種類
60 ガス窒化処理法
61 塩浴軟窒化処理法
62 ガス軟窒化処理法
63 プラズマ窒化処理法
64 そのほかの窒化処理法
65 高周波焼入法
66 炎焼入法
67 表面改質法の種類
68 物理蒸着法(PVD)
69 化学蒸着法-(1)熱CVD
70 化学蒸着法-(2)プラズマCVD
コラム 熱処理設備の保守・点検

Chapter6 熱処理の品質試験とトラブル
71 品質試験とは
72 硬さ試験とは
73 材料の強度を調べる
74 非破壊試験とは
75 変形測定とは
76 熱処理トラブルの種類
77 トラブル例(1)-脱炭
78 トラブル例(2)-焼割れ
79 トラブル例(3)-焼入変形
80 トラブル例(4)-粒界酸化
81 トラブル例(5)-研削割れ(研磨割れ)
コラム 国家資格「金属熱処理技能士」

Chapter7 これからの熱処理技術
82 熱処理の省エネルギー対策
83 〝焼入ひずみゼロ〟は可能か
84 究極の低摩擦摩耗皮膜、DLC
85 コンピュータを駆使した全自動熱処理
86 熱処理の抱えている課題
コラム 熱処理技術伝承へのスクラム

Chapter8 熱処理 Q&A
Q&A
コラム 熱処理と音
巻末資料
熱処理用語集

クラウド量子計算入門: 中山茂:(1) ユーザー登録と動作確認

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クラウド量子計算入門―IBMの量子シミュレーションと量子コンピュータ: 中山茂

内容紹介:
IBMから提供される無料の量子計算プラットフォームを体験する!大学での講義を想定した豊富な例題、演習、実験で理解を深める。16の量子実験を通して、量子アルゴリズムを学び、量子シミュレーションで実行する。
2016年10月10日刊行、331ページ。

著者について:
中山茂(なかやましげる)
京都生まれ。京都大学大学院工学研究科博士課程修了後、上智大学、英国Reading大学、京都工芸繊維大学、兵庫教育大学、英国Oxford大学、鹿児島大学を経て、2014年に定年退職。京都大学工学博士。


理数系書籍のレビュー記事は本書で329冊目。

昨年9月に「発売情報: クラウド量子計算入門: 中山茂」として紹介したが、ようやく読み始めることができた。先端技術の本ははやく読まないと鮮度が落ちてしまうからだ。

本書は量子論理回路を具体的に紹介したいので1章ずつ記事を書いて紹介する。主要な画面のスクリーンショットを載せて概要がわかるようにしたい。詳しい解説は本書でお読みいただくことにしよう。


まず、ユーザー登録をしよう。ここが入口だ。Sign inをクリックし、ログイン画面に表示されるSignupをクリックして必要事項を英文字で入力する。

IBM Quantum Experience(入口)
http://www.research.ibm.com/quantum/

第1章で紹介されるのは「量子NOTゲート」の動作確認だ。

量子ゲートを構成するためには音楽の五線譜のようなComposerを使う。ComposerタブをクリックしてNewをクリックすると次の画面が開く。そして左のReal Quantum Processorを選択する。Experiment nameは自動生成されるので入力しなくてもよい。(Custom Topologyを選択しても同じような実験ができるが、実際の量子コンピュータを使わないシミュレータとなる。そしてこちらは量子ビットを指定した数だけ使って実験ができるようになる。つまり6つ以上の量子ビットを使えることになる。)



Composerに右の量子論理ゲートのアイコンなどをドラッグして五線譜の上に置き、次のように構成する。横方向は時間軸だ。横方向の5本線はそれぞれ5つの量子ビット0~4に対応している。



黄緑色のXは量子NOTゲート、ピンク色のアイコンは測定アイコンだ。量子ビット0に0を入力し量子NOTゲートを通過した結果を測定するわけ。

実行は「Run」と「Simulate」の2種類ある。このあたりは本書の画面と違う。本を執筆したときから画面が変更されたようだ。

「Simulate」は雑音のない理想的な量子プロセッサで計算させる場合で、「Run」は雑音のある実際の量子プロセッサで計算させる場合である。前者を「量子シミュレータ」、後者を「量子コンピュータ」と呼ぶ。

「Simulte」をクリックすると結果が次のような画面で表示される。いちばん上は「ブロッホ球」、その下は測定結果の確率分布である。



今回は雑音のない理想的な量子プロセッサで実験したので、量子ビットの値 |0> は量子NOTゲートにより反転され値 |1> になる。そしてその確率は100%であることが測定結果に示されている。



次に同じ論理回路を「Run」、つまり雑音のある実際の量子プロセッサで計算させてみよう。「Run」をクリックすると2つの選択肢が表示される。

左側の「Result from Cache」はすでに同じ論理回路を他の人が実験した結果のキャッシュから実行する場合、右側の「New Execution」は新規に実際の量子プロセッサを使って実験する場合だ。

量子コンピュータの資源は有限なので、同じ回路で何度も実行するのは無駄である。貴重な資源を使うのは遠慮して、他の方の実行結果から選ぶことにした。



すると次の画面が表示され、同じ回路が何度か量子コンピュータで実行されていたことがわかる。とりあえず1番上を選択してみた。



結果は次のとおり。雑音が入るため量子ビットの結果が |1> となる確率が100%でないことがわかる。



キャッシュの2つめの結果を表示させてみた。量子ビットの結果が|1> となる確率が100%でないのは1つめの結果のときと同じだが、確率の値が違っている。



今回はキャッシュから実行させたが「New Execution」を選んで、量子コンピュータを実際に実行しても同じような結果が得られる。

ただし、この量子コンピュータは大勢のユーザーが使っているのでジョブはキューに送られ、実行処理が完了するとメールでその旨が連絡され、メールに書かれているリンクから実行結果を確認する手順になっている。


この量子コンピュータはニューヨーク州にあるIBMの施設で維持、管理されている。各量子ビットは冷却され、その状態は論理回路Composerの下の画面で確認できる。メンテナンス中のときはしばらく時間をおいて試してほしい。




第2章はパウリゲートの量子実験だ。


著者の中山先生は次の本も2年前にお書きになっている。目次を見ると本書の理論的側面を学べる本だということがわかる。合わせてお読みになるとよいだろう。

量子アルゴリズム:中山茂」(目次




量子コンピュータ関連の本: Amazonで検索


関連記事:

発売情報: クラウド量子計算入門: 中山茂
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/d360b69100fbe723c5b9410dbf3f5f4d

量子コンピュータ入門:宮野健次郎、古澤明
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ef75709187cf4b35a12f2d9fdf73a320

ファインマン計算機科学:ファインマン, A.ヘイ, R.アレン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/4f7f453019fd463ed2bfdeaa7b288d79


関連ページ:

IBMの量子コンピュータを使ってみた
http://kadora.hatenablog.com/entry/2016/09/10/230116

従来のPCの1億倍高速な量子コンピューターはどのような仕組みで動いて物理的限界を突破しているのかがわかるムービー
http://gigazine.net/news/20151210-quantum-computers-explained/

わかりやすい量子コンピュータ
http://matome.naver.jp/odai/2133630808407668301

「ITエンジニアのための量子コンピュータ入門」連載一覧
http://codezine.jp/article/corner/629

量子力学の反常識が創りだす量子コンピューティングの世界
—量子コンピュータの頭脳としての量子アルゴリズム—
http://www.kyoto-su.ac.jp/project/st/st14_03.html

米メリーランド大学、世界初となる「汎用計算可能量子コンピュータ」モジュールを開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1014034.html


関連動画:

量子論、量子テレポーテーション、量子コンピュータ


量子チェス(Quantum Chess)の解説動画(記事1 記事2


ホーキング教授と俳優ポール・ラッドが量子チェスで決闘(記事


注意: 量子チェスは量子コンピュータと直接の関係はありません。念のため。


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クラウド量子計算入門―IBMの量子シミュレーションと量子コンピュータ: 中山茂



第1章 はじめてのIBMの5量子ビット実験
1.1 IBMの量子シミュレーションと量子コンピュータ実験
1.2 クラウド量子計算に期待されること
1.3 クラウド量子計算への歩み
1.4 はじめてのIBMのクラウド量子計算
1.5 はじめてのIBMの量子シミュレータ
1.6 はじめてのIBMの量子コンピュータ

第2章 パウリゲートの量子実験
2.1 パウリゲートとは
2.2 恒等ゲートとパウリゲートを使った量子シミュレータ実験

第3章 アダマールゲートの量子実験
3.1 アダマール変換とは
3.2 アダマール演算による量子シミュレータ実験

第4章 位相シフトゲートの量子実験
4.1 位相シフト演算とは
4.2 T深度による量子実験

第5章 制御NOTゲートの量子実験
5.1 制御NOTゲートと重ね合わせ状態
5.2 制御NOTゲートによるもつれ状態生成
5.3 制御NOTゲートにおけるパウリ演算子
5.4 制御NOTゲートによる交換ゲート
5.5 制御Uゲートの生成

第6章 トフォリゲートの量子実験
6.1 3量子ビットのもつれ状態
6.2 トフォリゲートの量子実験
6.3 フレッドキンゲートの量子実験

第7章 ドイチ・ジョザ問題の量子実験
7.1 ドイチ問題の量子実験
7.2 ドイチ・ジョザ問題の量子実験

第8章 ベルンシュタイン・ヴァジラニ問題の量子実験
8.1 関数f(x)=x・aの定数aを求めるベルンシュタイン・ヴァジラニ問題
8.2 n=1のベルンシュタイン・ヴァジラニ問題
8.3 n=2のベルンシュタイン・ヴァジラニ問題
8.4 n=3のベルンシュタイン・ヴァジラニ問題

第9章 サイモン問題の量子実験
9.1 サイモン問題とは
9.2 n=2のサイモン問題の量子実験

第10章 量子フーリエ変換の量子実験
10.1 量子フーリエ変換の定義
10.2 量子フーリエ変換に必要な制御Sゲートの作成
10.3 量子フーリエ変換ゲートの実装
10.4 逆量子フーリエ変換ゲート
10.5 量子フーリエ変換によるシフト不変性

第11章 位相・固有値・位数推定問題の量子実験
11.1 位相推定問題の量子実験
11.2 ユニタリ変換の固有値推定アルゴリズムの量子実験
11.3 位数発見アルゴリズムの量子実験

第12章 ショアの素因数分解問題の量子実験
12.1 因数分解とユークリッドの互除法
12.2 ショアの素因数分解アルゴリズム
12.3 ショアの素因数分解のための量子回路

第13章 グローバーの探索問題の量子実験
13.1 グローバーの探索問題とは
13.2 グローバーの振幅増幅手法の量子回路

第14章 量子非局所性の量子実験
14.1 量子非局所性とCHSH不等式
14.2 GHZ状態の量子非局所性実験

第15章 量子通信の量子実験
15.1 量子高密度符号
15.2 量子転送

第16章 量子エラーとスタビライザー測定
16.1 量子エラーとシンドローム診断
16.2 ビットパリティ識別
16.3 符号パリティ識別

第17章 量子誤り訂正の量子実験
17.1 量子誤り訂正のための符号化と複合化
17.2 量子誤り訂正ゲート

Square root 4,761 using abacus (Double-root method 4)

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[Set 4,761 on Mr. Square root]Zoom

[Japanese]

We will continue from where we ended in the last article, the article shows actual solutions to calculate Square root using abacus. Today's example is simple - basic Double-root method, root is 2-digits case. We require 9 as root in the middle of calculation. Please check the Theory page for your reference.

Square root methods: Double-root method, Double-root alternative method, half-multiplication table method, half-multiplication table alternative method, multiplication-subtraction method, constant number method, etc.


Abacus steps to solve Square root of 4,761 (Answer is 69)

"1st group number" is the left most numbers in the 2-digits groups of the given number for square root calculation. Number of groups is the number of digits of the Square root.

4761 -> (47|61) : 47 is the 1st group number. The root digits is 2.


Step 1: Set 4761. 1st group is 47.


Step 2: Square number equal to or smaller than 47 is 36=6^2. 6 is the 1st root. Place 12 which is 2x of 1st root 6. This 12 is double root.


Step 3: Subtract 6^2 from the 1st group 47. 47-36=11 : -a^2


Step 4: Focus on 116 and divide it by 12.


Step 5: Answer=9 and this is 2nd root. : /2a, Set 116-9x12=008 on EFG.


Step 6: Subtract 9^2=81 from 2nd group 81. 81-81=0 : -b^2


Step 7: Square root of 4761 is 69.


Final state: Answer 69

Abacus state transition. (Click to Zoom)



Next article is also about Double-root method.


Related articles:

How to solve Cube root of 1729.03 using abacus? (Feynman v.s. Abacus man)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/cff5d6e7ecaa07230b9cc7af10b23aed


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