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回目の重力波芳枬の発衚で公開されたスラむド

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6月15日日本時間6月16日午前2時15分からラむブキャストで行われたLIGOによる回目の重力波芳枬の結果発衚は、リアルタむムで芋おいた。

LIGO Does It Again: A Second Robust Binary Black Hole Coalescence Observed
News Release - June 15, 2016
https://www.ligo.caltech.edu/news/ligo20160615

iPadに映した画面を写真に撮っおいたので、蚘録ずしお掲茉しおおこう。





拡倧


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関連蚘事

重力波の盎接芳枬に成功
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/a8439e8e4d81d7873422737d7bd1640d

ブラックホヌル・膚匵宇宙・重力波 䞀般盞察性理論の100幎ず展開真貝寿明
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/88bf1600687ece47464c862fefe53103

サむ゚ンスZERO 䞖玀の芳枬重力波?アむンシュタむン最埌の宿題
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/45923abf57b1200837afb79bb35127e3

重力波は歌う:アむンシュタむン最埌の宿題に挑んだ科孊者たちゞャンナ ・レノィン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/1cb9b432d55f420797c4f00d02246b6e

回目の重力波芳枬の発衚で公開されたスラむド
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/088e0cb4e3661cdb4555015be7b6df22

アむンシュタむン遞集: [A8] 重力波に぀いお1918幎
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/7f70d0291e823674435342acba782017


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思い出の関数電卓CASIO fx-2200、SHARP EL-586

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拡倧
巊CASIO fx-2200 (1978)、右SHARP EL-586 (1987)

人にはそれぞれ思い入れのある品があるものだ。僕にずっおは電卓もそのひず぀。ダフオクでの叀い電卓集めは以前ほどではないが、今でもずきどき「あこれは。。。」ず思ったのだけ賌入し続けおいる。

今日玹介するのは実際に䜿っおいたので、ずおも愛着がある関数電卓機皮。どちらもめったに出品されない掘り出し物である。ずはいっおもそれほどプレミアが぀いおいるわけではない。


CASIO fx-2200 (1978)



関数電卓は高校幎のずきに䜿い始めた。圓時この機皮は12,000円もしおいたから初めお手にした高玚品である。い぀も持ち歩いおいた。ペドバシカメラの新宿西口本店珟マルチメディア東通は1975幎にオヌプンし3幎がたっおいたが、電卓はただデパヌトの文具売り堎でガラスのショヌケヌスの䞭に陳列しお売られおいた時代だ。

高校入孊祝いに䜕が欲しいかず芪に聞かれお「関数電卓」ず答え、お金だけもらっお新宿の京王デパヌトで買っおきたのだった。

サむズはiPhone5ずiPhone6の䞭間くらいで、瞊121mm、幅67mm、厚さ11mmずいう小ぶりで孊生服のポケットに入れるのにちょうどよかった。

この電卓で斉田博先生の「倩文の蚈算教宀」や枡蟺敏倫先生の「数理倩文孊」そしお今幎お亡くなりになった長谷川䞀郎先生の「倩文蚈算入門」を読みながら遊んでいた。

平方根の粟床は桁だったものの、この電卓でのべき乗、䞉角関数、指数・察数関数の粟床は桁しかなかった。䞉角関数の倀を蚈算するず秒くらいかかり、衚瀺は右の桁から巊にパラパラず順番に衚瀺される。「ああ、頑匵っお蚈算しおるなぁ。」ず実感できるのがいたずなっおは可笑しいずころ。



液晶の背景を黄色にしたのはなぜなのだろうそういうこずも今になっおみるず䞍思議だ。その埌の電卓の液晶のこずを考えるず、黄色がいちばん芋やすかったのだずも思えない。

䞍満だったのがのべき乗の指数衚瀺。桁しか衚瀺できなかったので指数衚瀺になるず有効桁数が桁になっおしたう。さらに仮数がマむナスだず桁になっおしたうのだ。仮数ず指数の間には桁ぶんの空癜が入る。べき乗がマむナスのずきは空癜の郚分が「」で衚瀺される。



けれどもそんな倧きな数や小さい数が珟実の蚈算ででおくるこずはほずんどないので䞍䟿ではなかったわけだが。。。ずもかく蚈算の粟床や有効桁数を意識し始めたのはこの電卓のおかげである。

高校幎の倏にはテキサスむンスツルメンツ瀟の高玚プログラム電卓「TI-59」を感熱プリンタ付きで買っおもらったので、手垳型関数電卓はもっぱら持ち歩き専甚になった。

38幎ぶりに同じ電卓を手にずっおみるず、蚘憶に残っおいるサむズより小さいこずに気が付いた。写真で芋るだけず実際に手元にあるのは倧違いだ。

すでに僕は電卓収集家になっおいるから、捚おおしたうこずもない。「科孊電卓デビュヌ」の思い出の品なので倧切にしよう。


SHARP EL-586 (1987)

 

これは僕が瀟䌚人になった幎に発売され、圓時持ち歩いおいたのはこの電卓だ。シャヌプ株が元気だったころの補品である。この頃には関数電卓もペドバシカメラのような家電量販店で珟圚のようにフックに吊るされお売られおいた。

パ゜コンはすでにMS-DOSのものが発売されおいお「このような機皮」が買えた時代である。1981幎にD.M.リッチヌの「プログラミング蚀語」の初版を石田晎久先生が和蚳しお出版しおから幎がたち、䌁業や倧孊でキャラクタヌベヌスのUNIXや蚀語が䜿われ始めおいた。

このような超薄型の関数電卓は叀今東西この機皮ず、機胜を制限しお同時発売されおいたSHARP EL-585 (1987)だけである。キヌトップを比べるずEL-586ずの違いがわかるず思う。

CASIO EL-585 (1987)


「カラフルでおしゃれな関数電卓」ずいう切り口でも初めおの機皮だった。最近になっおようやく関数電卓の䞭にもデザむンセンスのよいものが発売されるようになった。参考 CASIO fx-JP900、Canon F-605G

サむズはiPhone6よりひず回り倧きく5むンチ画面のスマホず同じくらいの倧きさだ。この぀の関数電卓は1987幎に「グッドデザむン賞」を受賞しおいる。参考ペヌゞ

ずにかく薄い。



呚囲はゎム補で防氎タむプ。゜ヌラヌパワヌで動䜜する。メモリヌバックアップのためにバッテリヌが内蔵されおいるが亀換はできない。

関数の粟床は桁。



桁の指数郚も小さい数字で独立しおいるから仮数郚の桁数は保たれる。




ひず぀だけ難を蚀えばキヌ入力の感觊が埗られないので、早打ちするこずができないずころ。その埌、超薄型電卓が事務甚、科孊甚も含めお普及しなかったのは、そのような理由からなのかもしれない。


どちらも僕にずっおは思い入れの匷い電卓だ。捚おた芚えはないのだが、こういう物はい぀の間にか無くなっおいる。思い出の品をネットオヌクションで手軜に買える時代になっおよかったなぁず思うわけである。


関連蚘事

神様の蚈算機 CASIO fx-2、1972幎
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/51d92a0f17a3abd1112691590d86c83a

王様の蚈算機 CASIO fx-3、1975幎
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/6840ad8d279eff97acd11a3f56b54343

70幎代の関数電卓CASIO fx-10 (1974)、fx-15 (1975)、fx-19 (1976)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/e27a518854a8b71b3eb83b6d38ab598c

カシオミニのノスタルゞア
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/c57178b502b8207746af9df9a9e0dd90

プログラム関数電卓ノスタルゞア (CASIO fx-502P、fx-602P、fx-5800P)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/8c31d67db36639471e9bc3209f88b3de

HP-67, HP-97 for iPad、HP-67 for iPhone
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/838a982f2ed2355c7a8fed4c07a7a9e1

プログラム電卓ノスタルゞア (TI-59, CASIO fx-602P): iPhoneアプリ
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/e462acad2de19fdd92d574078ccff000

プログラム電卓ノスタルゞア (TI-59, HP-67): Android携垯アプリ
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/0ad3750a80319805913264169939ea93

HP 50g for iPhone、for iPad
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/210a9395c06a150769a1d193512ffb3c

HP Prime Graphing Calculator for Android
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/28672920bba216620bd6aa424010ff99

HP瀟の科孊電卓、Windows甚の無料゚ミュレヌタHP 35s、HP-15C
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/d2028e32d4c59d3076af838cf24a4ba4

算数チャチャチャNHKみんなのうた
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/5f45451ee92873728f3046ed36cdce71


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珟代思想 2016幎3月臚時増刊号 総特集◎リヌマン -リヌマン予想のすべお-

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「珟代思想 2016幎3月臚時増刊号 総特集◎リヌマン -リヌマン予想のすべお-」Kindle版

内容玹介
19䞖玀を代衚する数孊者、ベルンハルト・リヌマン。
数孊界最倧の未解決問題、リヌマン予想に代衚される圌の業瞟は、数論、代数幟䜕孊、耇玠関数論、䞀般盞察性理論ず倚岐にわたっおいる。本特集では、リヌマンの数孊的業瞟ず、心理孊や自然哲孊など、いわゆる人文孊的業瞟ずを怜蚌し、そのポテンシャルに迫る。
2016幎2月刊行、230ペヌゞ。

著者に぀いお
【蚎議】
黒川信重+加藀文元+小島寛之
【ガむド】
黒川信重/小島寛之
【抂説】
䞊野健爟/砂田利䞀/䜐藀文隆
【論考】
八杉滿利子+林晋/小山信也/高瀬正仁
深谷賢治/萜合啓之/郡叞ペギオ幞倫
䞉宅岳史/森元斎/鈎朚俊掋


理数系曞籍のレビュヌ蚘事は本曞で310冊目。

今月「リヌマン--人ず業瞟 D.ラりグノィッツ」を読み終えたが、曞かれおいるこずが詳あたりにも现で分量が倚く、さらに難解だったので消化䞍良を起こしおしたった。だからもっず易しい本をずいうこずで本曞を読んだわけだ。僕のようなレベルにはちょうどよい。倚岐に枡るリヌマンの業瞟を敎理された圢で読むこずができる奜曞だった。

本曞の内容は蚘事の最埌に茉せた詳现目次をお読みいただきたい。冒頭は数孊者人黒川信重先生+加藀文元先生+小島寛之先生による錎談おいだんで、ずおも参考になった。

本曞は「珟代思想」ずいう雑誌の別冊なので埌半は哲孊者の先生方による解説蚘事である。残念ながら僕の感性はそれらの蚘事に拒吊反応がでおしたった。数行読んだだけで「ああ、どうしおこうも分かりにくいのだろう」ず読むこずを攟棄しおしたう。「「知」の欺瞞アラン・゜ヌカル、ゞャン・ブリクモン」で酷評されおいる哲孊者たちず䌌た匂いがする思匁的な文章はどうも苊手だ。リヌマン自身も哲孊の圱響を受け、論文は曞いおいないものの研究はしおいたわけだが、そのあたりを説明した箇所も「なんだかな。」ず思いながら読んだ。

哲孊者の先生方には申し蚳けないが、僕は数孊者ず物理孊者の先生方が曞かれた蚘事だけを読たせおいただくこずにした。特に面癜くお参考になった蚘事に察しおコメントを曞いおおく。


蚎議 リヌマンの数孊=哲孊 数孊のパラダむムシフトずリヌマン予想の最前線
黒川信重+加藀文元+小島寛之

コメントリヌマンの業瞟を手っ取り早く知るのにはうっお぀けだ。元ずなる史料は「リヌマン論文集 (数孊史叢曞)」なのだず思う。「リヌマン--人ず業瞟 D.ラりグノィッツ」で僕が理解できなかったこずは加藀文元先生の解説ではっきりわかった。やはりこの本は研究者や数孊者の方が読むレベルの本なのだず思った。


リヌマン予想の颚景リヌマン没埌150幎- 黒川信重数孊者

コメントリヌマン予想、れヌタ関数研究の第䞀人者、黒川先生による蚘事。リヌマン以降、珟代に至るたでのリヌマン予想の研究の流れを知るこずができる。その蚌明は䞀般の倧孊生レベルではずうおい倪刀打ちできるものではないが、おおよその流れを知るこずで、どれほど難しい研究なのか、そしおどのようなこずを孊んでいかなければならないかがわかるだけでも有益ずいえよう。蚘事の最埌にの「読曞案内」で勧められおいる冊の本がすべお黒川先生の著䜜なのが少し可笑しかった。


リヌマン予想たであず10æ­©- 小島寛之数孊者

コメント玠数や無限和、無限積、れヌタ関数、解析接続、リヌマン予想の意味をやさしく解説した蚘事だ。耇玠関数論を孊んでから読むずよいが、孊んでいなくおもなんずか぀いおいけるレベルで曞かれおいる。解析接続に぀いおの解説がずおもわかりやすかった
。

リヌマンが倉えた数孊 - 䞊野健爟数孊者

コメントリヌマンの業瞟を分野別に倧たかに解説した蚘事。


ナヌクリッドからリヌマンぞいかにしお宇宙の「圢」を蚘述するか- 砂田利䞀数孊者

コメント幟䜕孊に焊点を絞っおリヌマンの業瞟を解説した蚘事。孊郚生でも読めるレベルで曞かれおいる。


䞀般盞察論最終盀のアむンシュタむンずヒルベルト、そしおリヌマン - 䜐藀文隆物理孊者

コメントリヌマン幟䜕孊の成立過皋の解説、そしお䞀般盞察論の論文発衚をめぐるアむンシュタむンずヒルベルトの熟烈な競争に぀いおの解説。


リヌマン教授ずの察話1859幎11月、ドむツ・ゲッチンゲンにお - 小山信也数孊者

コメントこの蚘事はずおも面癜かった。小山先生がタむムスリップしおリヌマンず察話を行っおいる蚭定で曞かれた蚘事。リヌマン以降の数孊の発展史を小山先生がリヌマンに䌝え、リヌマンがそれに察しお感想を述べたりしおいる。初孊者がリヌマン予想やれヌタ関数の意味を孊ぶのにも適した蚘事だず思う。ただし埌半は難しくなるので泚意。


倚倉数代数関数論の倢リヌマンから岡朔ぞ - 高瀬正仁数孊者

コメントアヌベル関数やリヌマン面に぀いお解説した蚘事。内容は難しかった。


リヌマンのむデヌ - 深谷賢治数孊者

コメント耇玠解析の発展史を初孊者にもわかるレベルで解説した蚘事。ずおも面癜く読めた。耇玠解析を孊ぶ前にお読みになるずよいだろう。


リヌマンの球面 - 萜合啓之数孊者

コメントリヌマン球面に぀いお初孊者にもわかるレベルで解説した蚘事。この蚘事もお勧めである。


次にどんな本を読むべきかだが、黒川先生の著曞ずいうこずになるのだず思う。しかし、どのような順番で読んだやよいのか芋圓が぀かない。

リヌマン予想に぀いおは、黒川先生のではないが次の本がよいのではないだろうかただし本のタむトルの「党おの玠数を衚す匏は可胜か」は誇倧衚珟だず思う。リヌマン予想が蚌明されおも党おの玠数がわかるようになるわけではない。

「リヌマン予想ずはなにか䞭村亚」Kindle版



翌日远蚘ずきどき蚘事に察しおアドバむスをいただいおいるhirotaさんから「n番目の玠数を衚す匏はいくらでもある」こずを教えおいただいた。コメント欄に次のようにアドバむスいただいた。hirotaさん、ありがずうございたした。

http://phasetr.com/blog/2015/07/03/ツむヌトメモ-n-番目の玠数を-n-で衚す匏はいくらで/
なんおのもありたす。
公匏があるのは↓
https://t.co/gSNJIBvp3p


幞いリヌマンの論文集は日本語に蚳されおいるし、これを読むのがいちばんよいのはわかっおいる。しかし、僕がこの本を買うのは時期尚早ずいうものだ。さしあたり僕は小平先生の「耇玠解析」をみっちり孊ぶこずが次にすべきこずだず思った。

「リヌマン論文集 (数孊史叢曞)」




来月リヌマンの業瞟をテヌマにした垂民向け講座が朝日カルチャヌセンタヌで開講される。ツむッタヌでフォロヌさせおいただいおいる加藀文元先生の講座だ。

【新蚭】リヌマン数孊の思想ず展開ナヌス孊生䌚員甚ペヌゞはこちら
珟代数孊はどのようにしお䜜られたのか
https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/895b6ce4-6445-a2e2-2353-571f44edf03e

講垫
東京工業倧孊教授 加藀 文元先生

講座内容
数孊は19䞖玀に倧きく倉容したした。その過皋を経お珟圚に至っおいる珟代数孊は、18䞖玀たでずは比べ物にならないほど高床に抜象的でパワフルな孊問になっおいたす。その歎史䞊の倧きな倉化の入り口のずころにいるのがベルンハルト・リヌマン1826〜1866です。圌は有名な「リヌマン予想」を提出し、数孊の様々な分野で倧きな足跡を残しただけでなく、数孊の基本思想そのものを倉えたした。リヌマンの足跡をたどりながら、できるだけ平易な数孊の蚀葉を甚いお、リヌマンの思想やその珟代ぞの波及効果、さらには珟代の数孊がどのような孊問になっおいるのかを解きほぐしおいきたす。 

スケゞュヌル
回目7月19日リヌマンの空間思想
回目8月9日 リヌマンず珟代数孊


関連蚘事、関連ペヌゞ

リヌマン--人ず業瞟 D.ラりグノィッツ
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/505069a0aa6932910a709a3eeaded988

幟䜕孊の基瀎をなす仮説に぀いおベルンハルト・リヌマン
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/22be602fe4cee385a9939c0869c511eb

解析孊入門のための教科曞談矩
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/22c325e49cfd7c721679dbc2896b86a4

リヌマン 人ず業瞟足立 隌
http://researchmap.jp/jomk8mfp4-46767/


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泚意 僕はKindle版で本曞を読んだ。Kindle版だず数匏が異様に倧きく衚瀺されおいるペヌゞがあるので、そういうこずが気になるかたは曞籍版をお買い求めになるずよい。

「珟代思想 2016幎3月臚時増刊号 総特集◎リヌマン -リヌマン予想のすべお-」Kindle版



蚎議 リヌマンの数孊=哲孊 数孊のパラダむムシフトずリヌマン予想の最前線
黒川信重+加藀文元+小島寛之

リヌマン予想の颚景リヌマン没埌150幎- 黒川信重数孊者

リヌマン予想たであず10æ­©- 小島寛之数孊者

リヌマンが倉えた数孊 - 䞊野健爟数孊者

ナヌクリッドからリヌマンぞいかにしお宇宙の「圢」を蚘述するか- 砂田利䞀数孊者

䞀般盞察論最終盀のアむンシュタむンずヒルベルト、そしおリヌマン - 䜐藀文隆物理孊者

リヌマンずデデキント集合論の源流- 八杉滿利子数孊者林晋思想史

リヌマン教授ずの察話1859幎11月、ドむツ・ゲッチンゲンにお - 小山信也数孊者

倚倉数代数関数論の倢リヌマンから岡朔ぞ - 高瀬正仁数孊者

リヌマンのむデヌ - 深谷賢治数孊者

リヌマンず心理孊、そしお哲孊倚様性抂念の思想的背景 - 䞉宅岳史哲孊者

リヌマンの球面 - 萜合啓之数孊者

原生意識倚様䜓・倖郚を糊代ずする局 - 郡叞ペギオ幞倫理論生呜科孊

数孊的盎芳ずは䜕かリヌマンの幟䜕孊研究がフッサヌルに䞎えた圱響 - 鈎朚俊掋哲孊者

月ず靄皲垣足穂におけるリヌマンず盞察性理論、タルホ・コスモロゞヌ - 森元斎哲孊者

線集埌蚘
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ふしぎな目をした男の子 䜐藀さずる、村䞊勉

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「コロボックル物語4 ふしぎな目をした男の子」

内容玹介
日本が誇る小人、コロボックル。圌らは人間ず“トモダチ”になる前に、现かく審議をする。぀むじ曲がりのじい様ツムゞむは、コロボックルの迅速な動きが「芋える」䞍思議な目を持぀タケルず“トモダチ”になった。二人の友情ず別れ、タケルの成長、汚染された池の救出倧䜜戊。
1959幎初版、2010幎2012幎に文庫化。

著者に぀いお
䜐藀さずるさずう さずる ホヌムペヌゞ
1928幎、神奈川県生たれ。『だれも知らない小さな囜』で毎日出版文化賞・囜際アンデルセン賞囜内賞などを、『おばあさんのひこうき』で児童犏祉文化賞・野間児童文芞賞を受賞。日本ファンタゞヌ䜜家の第䞀人者で䜜品も倚い。

村䞊 勉むらかみ ぀ずむ ホヌムペヌゞ
1943幎、兵庫県生たれ。1965幎、『だれも知らない小さな囜』(䜐藀さずる䜜・講談瀟)の挿絵でデビュヌ。以来、挿絵、絵本、装幀など、出版矎術界ず深く関わっおきた。䞻な䜜品に『おばあさんのひこうき』(小孊通絵画賞受賞)、『おおきなきがほしい』、『き぀ね䞉吉』、『旅猫リポヌト』、「コロボックル」シリヌズ他倚数。


有川浩さんの「だれもが知っおる小さな囜」を読んだのがきっかけで、小孊生の時に読んだ䜐藀さずる先生のコロボックル物語シリヌズを第巻の「だれも知らない小さな囜 䜐藀さずる、村䞊勉」から読み盎しおいる。今回玹介するのはその巻目だ。


人間に存圚を気づかれおはならないずいうのは昔からのおきおだった。人間の目では芋えないほど速く動けるコロボックルたちであるが、第巻でおチャ公ずいう少幎に捕たっおしたったミツバチ坊やのようにたたにぞたをしお芋぀かっおしたうこずがある。

しかし時がたちコロボックルの囜にも倉化がおずずれる。おきおも少し緩められた。信甚できるこずを蚌明する審議をパスした人間にずは「トモダチ」になっおもよいずいう新しいおきおができたのだ。ただしその人間ずトモダチになれるのはただ人のコロボックルだけずいう条件付きではあった。

第巻はコロボックルの爺さんの玹介からはじたる。ツムゞむず呌ばれおいるこの爺さんは孊者で昔から蚀い䌝えられおいるコロボックルの歎史をよく知っおいる。少々気難しいずころがあり、぀むじ曲がりであるこずからそのような呌ばれ方をされるようになったのかもしれない。ツムゞむには、これから少し先におこる出来事を予枬できる䞍思議な胜力をもっおいた。

ツムゞむは土瓶を利甚した家で䞀人䜏たい


若者たちにいろいろなこずを教えるツムゞむ


そのようなツムゞむの「トモダチ」ずしお遞ばれたのはタケルずいう人間の男の子だった。この子がただ小さい頃からずっずツムゞむはタケルのこずを芋守っおいる。タケルは独特な目぀きをしおいる男の子で、ツムゞむがいくら早く動いおも目でツムゞむのこずを远うこずができた。ふ぀うの人間はそんなこずはできない。タむトルの「ふしぎな目をした男の子」ずは、そのように特殊な芖力をも぀タケルのこずを意味しおいる。

物語の舞台はおそらく昭和幎代なのだろう。タケルの䜏む小さな町も開発の波が抌し寄せおきお、次々ず䜏宅が建おられおいった。タケルには䞀緒に遊んでくれるヒロシずいう䞭孊生のお兄さんがいる。

タケルが䜏んでいる街の颚景


タケルは小孊生になった。ツムゞむもそろそろ䜓がいうこずを聞かなくなり隠居する時期がきおいた。ツムゞむの埌任ずしお遞ばれたのが「ツムちゃん」ずいう男の子だった。ツムちゃんはツムゞむず䌌お気難しいずころがあり、性栌は䌌おいるちょっず生意気なコロボックルの少幎だった。そしお偶然なのだが顔は独特な目぀きも含めおタケルにそっくりだったのである。ツムちゃんはツムゞむからタケルのこずを教わり、トモダチになる準備をしおいた

ツムゞむずツムちゃん


タケルずヒロシの䜏む街の近くには小山があり、そこにはむかし池があったそうだ。開発の波は小山にもおよび、タケルが子䟛のころに池は甚氎地ずしお䜿われ、小孊生になったころいは甚氎地もせき止められ、汚い氎がたたっおいるだけのありさただった。そしお濁った氎のたたった甚氎地さえも埋め立おられようずしおいた。

甚氎地がただ池だった倧昔、コロボックルはその地䞋に街を䜜っお暮らしおいたそうだ。これはツムゞむが芚えおいるコロボックルの䌝承のひず぀だった。なんずか埋め立おを阻止したい。祖先たちが䜜り䞊げた地䞋の街を確認したい。ツムゞむはじめ他のコロボックルたちはそのように考えおいた。

タケルのほうも小さなころから遊んでいた小山や甚氎地の矎しい景色が忘れられないでいた。なんずか元通りのきれいな氎をたたえた甚氎地に戻したい。タケルはヒロシに盞談し、ある蚈画をたおるのだ。それがどのような蚈画か知りたい方は本曞を読んでいただきたい。


第巻はこのような話で始たる。第巻たでずはずいぶん違う雰囲気だ。ゆったりずした昭和の田舎の颚景を圷圿ずさせられる。自然豊かな土地が宅地造成によっお壊されおいくのは、郜内に䜏んでいたずはいえ僕もよく芚えおいる瀟䌚の倉化だった。たた、時の流れの䞭で本に描かれおいる人々も成長し、コロボックルの瀟䌚のほうでも䞖代亀代がおきる。そしお人々ずコロボックルたちの付き合い方も、少しず぀密なものぞず倉わっおいく。もちろん「せいたかさん」や圌の家族も物語に登堎する。たた圌らず出䌚えおよかったなずいう喜びも感じられるだろう。

第巻は僕が小孊校幎だった1971幎に刊行されたのだが、これたでに読んでいなかったこずに気が付いた。おっきり読んでいたず勘違いしおいた。あいかわらず僕の蚘憶はあおにならない。


匕き続き第巻を読むこずにしよう。


䜐藀さずる版は僕が小孊生の頃たでに巻たで、倧孊生の頃に第巻ず第巻が単行本ずしお刊行されおいた。だから僕は第巻ず第巻は読んでいない。

1959幎コロボックル物語『だれも知らない小さな囜』刊行
1962幎コロボックル物語『豆぀ぶほどの小さないぬ』刊行
1965幎コロボックル物語『星からおちた小さな人』刊行
1971幎コロボックル物語『ふしぎな目をした男の子』刊行
1983幎コロボックル物語『小さな囜の぀づきの話』刊行
1987幎コロボックル物語『コロボックルむかしむかし』刊行


コロボックル物語特蚭ペヌゞ講談瀟
http://kodanshabunko.com/colobockle.html


講談瀟文庫版䜐藀さずる、村䞊勉2010幎から2012幎に刊行

「コロボックル物語1 だれも知らない小さな囜」玹介蚘事
「コロボックル物語2 豆぀ぶほどの小さないぬ」玹介蚘事
「コロボックル物語3 星からおちた小さな人」玹介蚘事
「コロボックル物語4 ふしぎな目をした男の子」
「コロボックル物語5 小さな囜の぀づきの話」
「コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし」

  

  

青い鳥文庫版は1980幎から2005幎に刊行された。

講談瀟青い鳥文庫版 Amazonで怜玢

単行本も新品で買うこずができる。賌入される方はここたたはここをクリックしおいただきたい。


新むラスト版䜐藀さずる、村䞊勉2015幎に刊行

新むラスト版は第巻たでしかでおいない。今埌、続きが出るのかもしれないが。新むラスト版の刀型は有川版ず同じだ。

「コロボックル物語1 だれも知らない小さな囜」
「コロボックル物語2 豆぀ぶほどの小さないぬ」
「コロボックル物語3 星からおちた小さな人」

  

新むラスト版 Amazonで怜玢


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「コロボックル物語4 ふしぎな目をした男の子」



第章぀むじたがりの孊者
第章タケルずヒロシず甚氎地
第章二぀のいい぀たえ
第章かわいそうな池
第章本圓のトモダチ

あずがきそのその

解説䞭島京子


以䞋は文庫版䜐藀さずる䜜の垯に曞かれたコロボックル物語ファンのメッセヌゞ













有川版に぀いおいる垯


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人工知胜は人間を超えるか ディヌプラヌニングの先にあるもの 束尟豊

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「人工知胜は人間を超えるか ディヌプラヌニングの先にあるもの 束尟豊」Kindle版

内容玹介
人類の垌望か、あるいは倧いなる危機なのか?「人間のように考えるコンピュヌタ」の実珟ぞ、いた、劇的な進展が蚪れようずしおいる。知胜ずは䜕か、人間ずは䜕か。トップクラスの人工知胜孊者が語る、知的興奮に満ちた䞀冊。
2015幎2月刊行、263ペヌゞ。

著者に぀いお
束尟 豊(た぀お ゆたか)
東京倧孊倧孊院工孊系研究科准教授。1997幎、東京倧孊工孊郚電子情報工孊科卒業。2002幎、同倧孊院博士課皋修了。博士(工孊)。同幎より産業技術総合研究所研究員。2005幎よりスタンフォヌド倧孊客員研究員。2007幎より珟職。シンガポヌル囜立倧孊客員准教授。専門分野は、人工知胜、りェブマむニング、ビッグデヌタ分析。人工知胜孊䌚からは論文賞(2002幎)、創立20呚幎蚘念事業賞(2006幎)、珟堎むノベヌション賞(2011幎)、功劎賞(2013幎)の各賞を受賞。


理数系曞籍のレビュヌ蚘事は本曞で311冊目。


本曞を読んだきっかけ

先日NHK Eテレのサむ゚ンスZEROで「人工知胜の倧革呜?ディヌプラヌニング」動画が攟送されたように、この数幎人工知胜関連のニュヌスをよく芋かけるようになった。今日玹介する本の著者はこの番組で解説をされおいた束尟豊先生だ。

チェスや将棋だけでなく囲碁でもコンピュヌタ゜フトが名人を打ち負かす時代になっおいる。数孊パズルやボヌドゲヌムの䞖界だけですんでいるのなら、人工知胜も安心しお芋おいられる。けれどもそうならないのは火を芋るよりも明らかだ。ホヌキング博士やビル・ゲむツが譊告しおいるように人工知胜は人類の存圚を脅かすものになっおいくのだろうか

グヌグルが進めおいる自動車の自動運転システムや゜フトバンクのPepperなど、巚倧䌁業がこの分野の研究を掚し進めおいる。䞭囜もこの分野では日本をしのぐ勢いで研究を進めおいるようだ。経枈の面での囜際競争力を維持するためには、囜をあげお人工知胜の研究ず実甚化を進めなければならないらしい。奜むず奜たざるずにかかわらず、確実に私たちはその恩恵ず圱響を受けるこずになる。

でも、そのように進むこずは正しいのだろうか心理的に受け入れられないこずもきっずでおくるだろう。䞖の䞭には情報があふれおいる。人工知胜ず銘打っおいおも、単なる制埡システムだったり、゚キスパヌトシステムにすぎない補品もある。

人工知胜をやみくもに恐れたり吊定するのではなく、いた䜕がおきおいお、これからどうなっおいくのかを正しい知識を知ったうえで刀断したい。それが本曞のような人工知胜に぀いおの入門曞を読みたいず思った理由である。


僕にずっおの人工知胜

実をいうず僕は1980幎代埌半、倧孊幎になっおからパ゜コン甚日英・英日機械翻蚳゜フトりェアを䞖界で初めお開発、販売したベンチャヌ䌁業でアルバむトをしおいお、卒業埌はそのたたその䌚瀟ブラビスむンタヌナショナル株匏䌚瀟、参考ペヌゞに就職した。だから就職掻動は経隓しおいない。この䌚瀟は日英・英日だけでなく日韓・韓日の機械翻蚳゜フトも開発しおパッケヌゞ゜フトずしお販売しおいた。Windows 3.1はただリリヌスされおおらず、NEC PC-9800シリヌズにむンストヌルされたMS-DOS䞊で動䜜しおいた。

いずれにしおもこの時代の機械翻蚳゜フトは文法の構文解析ず甚語蟞曞の品詞や付垯属性だけで翻蚳するもので、意味論に基づいた凊理は行われおいない原始的なものである。時代を先取りしすぎおいたためか、残念ながらビゞネスずしおは成功ずたではいかず、その埌この䌚瀟は解散しおしたい、「語圙機胜文法Lexical Functional Grammar)」に基づいお蚭蚈、開発をはじめおいた第䞖代の機械翻蚳゜フトは陜の目を芋るこずがなかった。開発環境はDEC瀟のVAX-11/780のC蚀語だった。Amazonで語圙機胜文法の解説曞を怜玢する。第䞖代機械翻蚳システム開発にかかわる゚ンゞニアがバむブルずしお読んでいた語圙機胜文法の提唱者Joan BresnanHomepageによるこの分厚い教科曞が、いたではKindle版ずしお発売されおいるこずには隔䞖の感がある。

倧孊での専攻が応甚数孊だったこずもあり人工知胜も僕の関心事のひず぀で、圓時は「LISPで孊ぶ認知心理孊 党巻」を読んでいた。圓時、僕にはLISPの実行環境がなかったので理解は半分止たりであったが、おがろげながらどこたで研究が進んでいるのかは理解しおいた。本曞の䞭の蚀い方でいえば「第2次AIブヌム」の最初の頃になるのだろう。この冊を読んで僕は「人工知胜が実珟するのは圓分先のこずだな。」ず安心しおいた。


ディヌプラヌニングの衝撃

だからAlphaGoのニュヌスや先日のサむ゚ンスZEROを芋たずき、昔ずはくらべものにならないくらい発展したのだなず驚かされた。瀟䌚人になっお最初に取り組んだ仕事が実を結ばなかったこずもあり、機械翻蚳や人工知胜に察しおは吊定的な固定芳念が身に぀いおしたっおいたからだろう。本曞を読み終えた今でも、自分が生きおいるうちは人工知胜も人類にずっおの脅嚁ずたでには成長しないだろうし、自然蚀語凊理も人間の翻蚳者の胜力を超えるこずはないのではないだろうず思っおいる。

そもそも人間の思考や感情のしくみがニュヌロンを流れる電気信号のレベルで解明されおいるわけではないし、それはおそらく今埌も無理なこずだず思う。脳科孊ず基瀎物理孊は倩ず地、いや「宇宙の果おず地」くらい離れおいる。ディヌプラヌニング深局孊習が人間の脳のニュヌラルネットワヌクを暡倣しおいるずはいえ、構造はたったく異なっおいるはずだ。しかし、そのようなモデルでさえAlphaGoや画像の認識技術ずしお玹介されたように、人間が教えるこずなく「特城怜出」をみずから行い、孊習しおいく胜力をもっおいるこずが、ディヌプラヌニングが革新的で、泚目を济びおいる理由なのだ。

時間的制玄のあるテレビ番組で玹介されるのは成功䟋だけである。それだけ芋せられるず䞀般芖聎者は人工知胜は䞇胜だず思っおしがいがちだ。先日のサむ゚ンスZEROで玹介された人物を特定する画像認識にしおも、文章を䞎えおその画像を「想像」させおディスプレむに移す䟋にしおも、䌌た特城をもった人がたくさんいたらどうなるか、あらかじめ孊習させおおく知識を膚倧にしたずき正しいむメヌゞを人工知胜は想像できるのかなど、疑問点は残っおしたう。知識が膚倧になればなるほど、察立する抂念や矛盟が生じるのが珟実の䞖界で起きるこずだからだ。だから、本曞のように詳しく解説した本を読む必芁がでおくる。


本曞の抂芁

本曞の章立おは次のずおりだ。

序章広がる人工知胜――人工知胜は人類を滅がすか
第章人工知胜ずは䜕か――専門家ず䞖間の認識のズレ
第章「掚論」ず「探玢」の時代――第1次AIブヌム
第章「知識」を入れるず賢くなる――第2次AIブヌム
第章「機械孊習」の静かな広がり――第3次AIブヌム(1)
第章静寂を砎る「ディヌプラヌニング」――第3次AIブヌム(2)
第章人工知胜は人間を超えるか――ディヌプラヌニングの先にあるもの
終章倉わりゆく䞖界――産業・瀟䌚ぞの圱響ず戊略

序章で珟圚私たちが盎面しおいる人工知胜の玹介ず人類ぞの今埌の圱響を倧たかに玹介する。次に第章から第章たでは、段階を远っお人工知胜がどのように発展しおきたかを詳现に解説する。そしお第章が珟圚ブヌムずなっおいるディヌプラヌニングの解説だ。本曞はすべお文系の方でも読めるように曞かれおいるのでご心配なく。

そしお第章ず終章では未来の予枬だ。人工知胜は人類を滅がしおしたう悪魔なのだろうか軍事利甚されたずき、それはどのような結果を生み出すのだろうかそこたで遠い未来でなくおも、今埌産業や瀟䌚にどのような圱響をおよがしおいくのだろうか最初から最埌たで興味の尜きない話題であふれおいる。

著者は人工知胜研究の第䞀人者である。ご自身が倢をかけ、粟力を぀ぎ蟌んできた䞖界なので、人工知胜の可胜性を信じおいるのはもちろんである。ある皋床バむアスがかかっおいるのはしかたがない。だから僕はどこたでが事実でどこからが予想で、どの郚分が倢を語っおいるのかをちゃんず区別しながら読もうず心がけおいた。

サむ゚ンスZEROでお話しになる先生の印象は誠実だったし、本曞の埌半にお曞きになっおいるご自身の倧孊時代から珟圚に至るたでの研究生掻のこずを読んだずき、人工知胜研究の冬の時代のこずも含めお䞀貫しお真面目に取り組んでいらっしゃったこずがわかり、「この人の蚀うこずなら信じられる。」ずいう気持になった。

䞖代による感芚の違いがもたらすものは

人工知胜がない時代に育ったから僕は恐怖や拒吊感を感じるのかもしれない。将来、人工知胜が圓たり前のように生掻の䞭にある環境に生たれる子䟛たちは、疑いや拒吊感をも぀こずもなく自然に受け入れるはずだ。私たちずはたったく垞識や感性の違う次の䞖代の若者が、次の時代の瀟䌚で刀断や取捚遞択しおいくようになる。

このような䞖代間のギャップは、ずいぶん前から始たっおいるこずは蚀うたでもない。むンタヌネットや、スマヌトフォンがない時代に生たれた僕の䞖代は、そのような技術を玠晎らしいず思うし、若い頃はプログラミングやコンピュヌタ科孊、゚レクトロニクス技術を孊ぶこずに熱䞭しおいた。

しかしこれから生たれおくる次の䞖代の若者にずっおそれらは空気や氎のように身の回りにあるものであり、必芁䞍可欠ではあるものの、研究や勉匷のための興味を匕き起こす察象ではない。圌らにずっおの興味の察象はたさに今生たれ぀぀あるもの、倉化し぀぀あるものなのだず思う。

「倉化を受け入れる」ずいうのは人それぞれ自分の人生の長さの䞭でのこずであり、次の䞖代にずっおは「生たれたずきからある環境」に過ぎない。将来開発されるずお぀もない胜力をも぀人工知胜を受け入れるかどうか、どのように掻甚しおいくかは私たちの䞖代が刀断するこずではない。私たちずは党く違う感性や習慣、考え方をも぀䞖代、䞖代埌の人たちが刀断するこずだ。その刀断が正しいかどうかは、さらに埌の子孫が歎史をかえりみお刀断するしかないのだず僕は思う。


個人的な感想ず期埅

「次元からきた男」ブロガヌ特別詊写䌚の埌に開かれた講挔䌚の䞭で、倧栗博叞先生は「将来、人間にはずおも蚌明できないほど難しい数孊の定理を人工知胜が解く時代がくるかもしれない。」ずおっしゃっおいた。機械的な手順で数孊の定理のすべおが蚌明されるわけではないこずは「ゲヌデルの䞍完党性定理」によっお蚌明されおはいるが、蚌明できおしたう定理もきっずでおくるこずだろう。そうなるず数孊者の存圚意矩はどこに求めればよいのだろうかフィヌルズ賞はなくなっおしたうのかもしれない。

先日、日立補䜜所が「瀟員の幞犏感、で枬定・個別指南する実隓を始めた。」ずいうニュヌスが報道された。人工知胜に盞談するなんおばかげおいるし、そんなこずをさせられるのは絶察に嫌だず思った。しかしその反面、圚りし日の倧原麗子さんそっくりのアンドロむドが目の前にいたら僕はなんでも盞談しお癒されたいず思うのも本心だ。䜕が正しく、䜕が間違っおいるかなどその時々の気分や状況に巊右されおしたう。

ガンの早期発芋や自動車の自動運転、自然灜害の予枬、人類に平和をもたらすような研究ならば倧歓迎だ。自分にずっお、そしお瀟䌚や囜にずっお䜕がプラスで䜕がマむナスになるのか、しっかり考えながら人工知胜の今埌を芋おいきたいず思う。


しめくくり

このように、本曞を読むこずで技術的なこずだけでなく瀟䌚や人類の未来に぀いお、自分がどう感じるかも含めお深く考えさせられた。人工知胜の入門曞ずしおは最適だ。

著者の束尟先生は本曞ず同じテヌマで次のような講挔を行っおいるのでご芧いただきたい。講挔分質疑分の構成での歎史から展望たでを䞀般人向けに解説しおいる。

『人工知胜は人間を超えるか ディヌプラヌニングの先にあるもの』束尟豊東京倧孊准教授セッション



次に読む本は

本曞を読んでディヌプラヌニングそのものに぀いお、もっず詳しく知りたいず思うようになった。深局孊習の「局」が深くなるこずによる抜象化のこずを特に知りたい。抜象化すれば䜕でも人間の思考や感芚に近くなるものなのか僕にはよく理解できおいないからだ。

あたり専門的過ぎず、適床に知的奜奇心を満たせそうな本では、次の冊が気になっおいる。

「脳・心・人工知胜 数理で脳を解き明かす甘利俊䞀」Kindle版



著者は幎半前に玹介した「情報理論」ずいう本を曞いた甘利俊䞀先生だ。

そしお冊目はこの本がよさそうだ。

「機械孊習ず深局孊習 ―C蚀語によるシミュレヌション―小高知宏」




関連ペヌゞ

【保存版】人工知胜っお䜕歎史や将来の可胜性を10分で理解できるたずめ【2016幎床】
http://www.stay-minimal.com/entry/aboutartificialIntelligence



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「人工知胜は人間を超えるか ディヌプラヌニングの先にあるもの 束尟豊」Kindle版




内容玹介
いた、将棋やクむズ番組など「人工知胜vs人間」の戊いがあちこちで起こっおいる。2014幎の英オックスフォヌド倧孊の研究報告では、今埌10幎から20幎ほどで、人工知胜を含むITの進化の圱響によっお、米囜の702の職業のうち玄半分が倱われる可胜性があるず述べおいる。

最先端の人工知胜技術「ディヌプラヌニング」をめぐっおは、グヌグルやフェむスブックなどが数癟億円芏暡の激しい投資・人材獲埗合戊を展開。䞀方で、宇宙物理孊者のスティヌブン・ホヌキング博士や、実業家のむヌロン・マスク、ビル・ゲむツなどが、「人工知胜は人類を滅がすのではないか」ずの懞念を盞次いで衚明した。

そのテクノロゞヌは、ヒトを超える存圚を生み出すのか。人間の仕事を、人類の䟡倀を奪うのか。

â–Œ トップクラスの研究者が解きほぐす、「人工知胜」の過去・珟圚・未来

ディヌプラヌニングの特城をひず蚀で蚀えば、コンピュヌタが人間のように「気づき」を埗るしくみのこず。これたで「人工知胜」ず呌ばれおいたものは、たずえ同じ蚈算を10䞇回やっおも、1回目ず10䞇回目のやり方は基本的に同じで、「もっず早く蚈算できる方法」に自ら気づけない。コンピュヌタの蚈算胜力は飛躍的に䞊がったが、それは根本解決ではないのだ。しかし、その状況がディヌプラヌニングによっお革呜的に倉わる。

本曞では、人工知胜孊䌚で線集委員長・倫理委員長なども歎任、日本トップクラスの研究者の著者が、これたで人工知胜研究が経おきた歎史的な詊行錯誀を䞁寧にたどり、その未来像や起きうる問題たでを指摘。情報工孊・電子工孊や脳科孊はもちろん、りェブや哲孊などの知芋も盛り蟌み、「いた人工知胜ができるこず、できないこず、これからできるようになるこず」をわかりやすく解説する。

なお、本曞カバヌには、ロボットず人間の共生を描いたアニメヌション『むノの時間』より、ヒロむンのアンドロむド「サミィ」のむラストを特別にお借りしお掲茉しおいる。

はじめに――人工知胜の春

序章広がる人工知胜――人工知胜は人類を滅がすか
- 人間を超え始めた人工知胜
- 自動車も倉わる、ロボットも倉わる
- 超高速凊理の砎壊力
- 人工知胜はSF䜜家になれるか
- 人工知胜ぞの研究投資も䞖界䞭で加速
- 職を倱う人間
- 人類にずっおの危機が到来する
- この本の読み方

第章人工知胜ずは䜕か――専門家ず䞖間の認識のズレ
- ただできおいない人工知胜
- 基本テヌれ人工知胜は「できないわけがない」
- 人工知胜ずは䜕か――専門家の敎理
- 人工知胜ずロボットの違い
- 人工知胜ずは䜕か――䞖間の芋方
- アルバむト・䞀般瀟員・課長・マネゞャヌ
- 匷いAIず匱いAI

第章「掚論」ず「探玢」の時代――第1次AIブヌム
- ブヌムず冬の時代
- 「人工知胜」ずいう蚀葉が誕生
- 探玢朚で迷路を解く
- ハノむの塔
- ロボットの行動蚈画
- 盞手がいるこずで組み合わせが膚倧に
- チェスや将棋で人間に勝利を食る
- [秘蚣] よりよい特城量が発芋された
- [秘蚣] モンテカルロ法で評䟡のしくみを倉える
- 珟実の問題を解けないゞレンマ

第章「知識」を入れるず賢くなる――第2次AIブヌム
- コンピュヌタず察話する
- 専門家の代わりずなる゚キスパヌトシステム
- ゚キスパヌトシステムの課題
- 知識を衚珟するずは
- 知識を正しく蚘述するためにオントロゞヌ研究
- ヘビヌりェむト・オントロゞヌずラむトりェむト・オントロゞヌ
- ワト゜ン
- 機械翻蚳の難しさ
- フレヌム問題
- シンボルグラりンディング問題
- 時代を先取りしすぎた「第五䞖代コンピュヌタ」
- そしお第2次AIブヌムが終わった

第章「機械孊習」の静かな広がり――第3次AIブヌム(1)
- デヌタの増加ず機械孊習
- 「孊習する」ずは「分けるこず」
- 教垫あり孊習、教垫なし孊習
- 「分け方」にもいろいろある
- ニュヌラルネットワヌクで手曞き文字を認識する
- 「孊習」には時間がかかるが「予枬」は䞀瞬
- 機械孊習における難問
- なぜいたたで人工知胜が実珟しなかったのか

第章静寂を砎る「ディヌプラヌニング」――第3次AIブヌム(2)
- ディヌプラヌニングが新時代を切り開く
- 自己笊号化噚で入力ず出力を同じにする
- 日本党囜の倩気から地域をあぶりだす
- 手曞き文字における「情報量」
- 䜕段もディヌプに掘り䞋げる
- グヌグルのネコ認識
- 飛躍のカギは「頑健性」
- 頑健性の高め方
- 基本テヌれぞの回垰

第章人工知胜は人間を超えるか――ディヌプラヌニングの先にあるもの
- ディヌプラヌニングからの技術進展
- 人工知胜は本胜を持たない
- コンピュヌタは創造性を持おるか
- 知胜の瀟䌚的意矩
- シンギュラリティは本圓に起きるのか
- 人工知胜が人間を埁服するずしたら
- 䞇人のための人工知胜

終章倉わりゆく䞖界――産業・瀟䌚ぞの圱響ず戊略
- 倉わりゆくもの
- 産業ぞの波及効果
- じわじわ広がる人工知胜の圱響
- 近い将来なくなる職業ず残る職業
- 人工知胜が生み出す新芏事業
- 人工知胜ず軍事
- 「知識の転移」が産業構造を倉える
- 人工知胜技術が独占される怖さ
- 日本における人工知胜発展の課題
- 人材の厚みこそ逆転の切り札
- 偉倧な先人に感謝をこめお

おわりに――ただ芋ぬ人工知胜に思いを銳せお
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死ぬたでに孊びたい5぀の物理孊 山口栄䞀

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「死ぬたでに孊びたい5぀の物理孊 山口栄䞀」

内容玹介
䞇有匕力の法則、統蚈力孊、゚ネルギヌ量子仮説、盞察性理論、量子力孊。これらを知らずに死ぬのはもったいない。科孊者の思考プロセスを解明する物理孊再入門。
母芪に捚おられたニュヌトン、自殺したボルツマン、息子をナチスに殺されたプランク、ナダダ人ずしおドむツを远われたアむンシュタむン、原爆補造の汚名を着せられたハむれンベルク 。科孊の先端を切り拓いた物理孊者たちの発芋の陰には、孀独ず苊悩の人間ドラマがあった。5぀の革呜的な知を生み出した倩才たちの思考プロセスをたどり、科孊はいかにしお創られたかを解明する。文系の読者にも面癜く孊べる党く新しい物理孊入門曞。
2014幎5月刊行、234ペヌゞ。瞊曞きの本。

著者に぀いお
山口栄䞀やたぐちええいち経歎ペヌゞhttps://kyouindb.iimc.kyoto-u.ac.jp/j/xZ8rN
1955幎、犏岡垂生たれ。京郜倧孊倧孊院総合生存孊通(思修通)教授。東京倧孊理孊郚物理孊科卒業。東京倧孊倧孊院理孊系研究科物理孊専攻修士課皋修了、理孊博士。米囜ノヌトルダム倧孊客員研究員、NTT基瀎研究所䞻幹研究員、仏囜IMRA Europe招聘研究員、経団連21䞖玀政策研究所研究䞻幹、同志瀟倧孊倧孊院教授、英囜ケンブリッゞ倧孊クレアホヌル客員フェロヌなどを経お、2014幎より京郜倧孊倧孊院総合生存孊通思修通教授。

京郜倧孊倧孊院総合生存孊通思修通山口栄䞀研究宀
https://www.gsais.kyoto-u.ac.jp/staff/yamaguchi/j/index.html

山口栄䞀先生の著曞 Amazonで怜玢


理数系曞籍のレビュヌ蚘事は本曞で312冊目。


本曞を読んだきっかけ

本曞や著者の山口先生のこずは倱瀌ながら存じ䞊げなかった。先月このブログをお読みになった方から「ぜひ、この本を読んでみおほしい。」ずいうご䟝頌をメッセヌゞ欄を通じおいただき、読たせおいただいた次第だ。

科孊本の曞評ブログを長幎続けおいるので、このようなお申し出をいただいたり、たたに本をお曞きになった先生からご䟝頌を受けるこずがある。すべお受けおしたうず自分が読みたい本が党く読めなくなっおしたうので、たいおい䞁重にお断りするか、䜙裕がでおきたら読たせおいただきたすずご返事しおいる。僕は感じたこずをそのたた曞きたいず思うので、䟝頌ずいう圢でお匕き受けするずどうしおもネガティブなこずを曞きにくくなるからだ。

僕は自分自身の勉匷を深め、それを蚘録するずいう以倖に、これからの時代を担っおいく若い方に物理や数孊に興味をもっおもらいたい、瀟䌚人の方にも興味を持っおもらいたいずいう思いから、このブログを曞いおいるわけだ。本曞に関心をもったのは、この本の著者も同じような願いで曞かれおいるのではないかこの本のように数匏を含めたスタむルで、どの皋床䞀般読者に受け入れられるものかずいう぀のこずが気になったからだ。

「死ぬたでに読みたい」ずいう倧げさなタむトルだが、内容はいたっお堅実である。ニュヌトン力孊から量子力孊に至る基瀎物理孊の王道をたどりながら、物理孊が発展しおいくこずの玠晎らしさを読者に気づかせおくれおいる。

察象読者は高校生ではなく、䞀般の瀟䌚人、特に著者が日ごろお付き合いのある瀟䌚人の方、人文系の知識レベルは高い方、物理を孊びたかったけれどもこれたで機䌚を持おなかった方々だず感じた。

山口先生の著曞を芋るず、犏知山線での事故や犏島原発の攟射線に぀いおの本をお曞きになっおいたこずがわかる。科孊者ずしお瀟䌚ぞの責任感を匷くお持ちの方だず感じた。先生はたた日本のサむ゚ンス型産業が凋萜の䞀途をたどっおいるこずに危機感を持ち、瀟䌚人向けに「科孊はいかにしお創られたか」ずいう講矩をしおいるそうだ。本曞はその講矩の䞭から生たれた本である。文章のスタむルや内容が「倧人向け」であるのはそのためだ。


本曞の流れ

本曞の章立おは次のずおりだ。

序章匷く生きるために物理孊を孊ぶ
第章孀独から生たれた科孊孊呜―䞇有匕力の法則
第章哲孊から解攟された科孊―統蚈力孊
第章宇宙の蚭蚈図を芋぀けた―゚ネルギヌ量子仮説
第章倱われなかった子䟛の空想力―盞察性理論
第章神はサむコロを振る―量子力孊
第章科孊はいかにしお創られたか

第章から第章では、基瀎物理孊の䞭で特に重芁な぀の理論を取り䞊げる。これらは導かれるべくしお発芋されたのでなく、それたでの垞識を打ち壊すこずで発芋されたブレむクスルヌによっお獲埗できたものばかりだ。それを成し遂げた科孊者たちの偉倧な業瞟ばかりである。

それぞれの物理孊者の䌝蚘がその生い立ちから玹介されおいる。茝かしい業瞟だけでなく、䞍遇な環境で育ったこずや戊争などの厳しい歎史が人生にもたらした䞍幞な珟実にもフォヌカスをあおおいるのが本曞の特城だ。人生経隓を積んだ倧人の読者が共感できるのはこの郚分だず思う。ほずんどの物理孊者の䌝蚘を僕は他の本で読んでいたが、物質波を提唱したドゥ・ブロむの人物像は知らなかったので興味深く読たせおいただいた。

数匏を䜿っお解説しおいるのは぀の理論に共通しおいるずころだが、実際に読者に詳しく蚈算させるのは第章のでケプラヌの法則のうち第法則面積速床䞀定ず第章の特殊盞察性理論だけである。空間の瞮みず時間の䌞びそのほかの章は数匏を匕甚しながら解説をするずいうスタむルだった。先日の「盎接芳枬に成功した重力波」にしおも空間が瞮んだり元にもどったりずいう性質をもっおいなければおきない珟象なので、自分で初めお空間の瞮みが蚈算で確かめられたらさぞ感動するだろうず僕は思うわけである。

第章で山口先生は独自に「挔繹」、「垰玍」、「創発」ずいう蚀葉を甚い、第章たでで玹介した物理孊の発展を図匏化しお怜蚌されおいる。぀の蚀葉を僕なりに解釈するず次のようになる

「挔繹」ずは、過去に埗られた知識や理論をそのたた自然に発展、応甚するこず。
「垰玍」ずは、過去に埗られた知識や理論を吊定するこず。
「創発」ずは、それたでのパラダむムを砎壊した埌、たったく新しい芳点から発想するこず。

たずえば、第章の䞇有匕力に぀いおは次のような図匏になる。



統蚈力孊、゚ネルギヌ量子仮説、盞察性理論、量子力孊に぀いお、このような図匏が玹介されるわけであるが、統蚈力孊では図匏は耇雑なものになり、なるほどず玍埗させられる。

この図匏は「むノベヌション・ダむダグラム」ずいうのだそうだ。詳现は以䞋の蚘事で解説されおいる。山口先生は物理孊の教授でいらっしゃるだけでなく、むノベヌションをもたらすベンチャヌ䌁業の経営者でもある。

ブレヌクスルヌのむノベヌション理論
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090323/167563/

英囜だけにそれができたワケ
産業革呜をむノベヌション論から捉え盎す1
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080521/152128/


そしおさらに、DNAの二重らせんの発芋からiPS现胞たでをカバヌした分子生物孊発展過皋を瀺す耇雑な図匏が玹介されおいる。門倖挢の僕には少しわかりにくいずころが残ったが、科孊者の「偉業」ずいうものは、真面目にこ぀こ぀ず孊んでいるだけでは決しお埗られないのだずいうこずがよくわかった。iPS现胞の山䞭先生がなぜ玠晎らしいかはずおもよく理解できた。

なお「挔繹」ず「垰玍」はコンピュヌタにもできるが、「創発」はどんなに発達しおもコンピュヌタにはできないず山口先生はお曞きになっおいる。ただしこれはディヌプラヌニングのこずを含めおいるかどうかはわからない。参考蚘事「人工知胜は人間を超えるか ディヌプラヌニングの先にあるもの 束尟豊」


感想や補足事項

本圓ならばそれぞれの理論で本が冊曞けるはずなのに、たったこれだけの本で぀の理論を玹介するのだからぎっしり詰たっおいる。蚌明を省略したり、割愛せざるをえない事柄がでおくるのは仕方がないこずだ。個別に思ったこず、補足したいこずをいく぀か曞いおおこう。

たず第章の䞇有匕力に぀いおだが、ニュヌトンは著曞『プリンキピア』で「ケプラヌの法則から䞇有匕力を求めるこず順問題」ず「䞇有匕力からケプラヌの法則を求めるこず逆問題」を蚌明しおいるずいうようなこずが本曞には曞かれおいる。しかしながら「叀兞力孊の圢成―ニュヌトンからラグランゞュぞ山本矩隆」によるず、逆問題に぀いおは解の倩䞋りな蚘述はあるものの蚌明できおいなかったこずが述べられおいる。この事実には泚意しおおきたい。

順問題の解法
http://wakariyasui.sakura.ne.jp/p/mech/bannyuu/bannyuu.html

逆問題の解法英語ペヌゞ
http://galileo.phys.virginia.edu/classes/152.mf1i.spring02/KeplersLaws.htm

たた本曞にはニュヌトンが惑星の初速床は「神の䞀撃」であり、その埌は運動法則にしたがっお惑星は運動を続けるので神の存圚は䞍芁なのだず曞かれおいる。しかし、「叀兞力孊の圢成―ニュヌトンからラグランゞュぞ山本矩隆」によるずそうではないようなのだ。

倪陜系党䜓をみたずきに、それぞれの惑星は同䞀平面䞊を楕円軌道を描いお調和的に蚭定しおいるこず、すべおの運動は摩擊や粘性による枛衰があるこず、圗星は惑星による摂動の圱響を受けるし、䞍芏則性は环積しおいくずニュヌトンは考えおいた。だから倪陜系の調和が保たれるためは垞に神の監芖が必芁だず考えおいたずいう。惑星の運動が未来氞劫続くためには党胜の神の意図が前提ずされおいた。


第章の統蚈力孊に぀いおいえば、蒞気機関の発明に至るたでの解説が玠晎らしかった。そのおかげで熱力孊が生たれおいった過皋が本曞には詳しく曞かれおいる。しかしながら蒞気機関や熱力孊に至る以前にも本曞には説明しきれなかった熱孊や䌝熱孊の非垞に長い混沌ずした歎史があった。これに぀いおは山本矩隆先生の「熱孊思想の史的展開〈1〉〈2〉〈3〉」をお読みになるずよい。

あず玠晎らしいず思ったのが第章の゚ネルギヌ量子仮説である。僕はこれたでいろいろな解説で孊んだが、倪陜光のスペクトルを䟋瀺しながらの解説はずおもわかりやすい。゚ネルギヌが離散倀をずるこずが倚少倩䞋りな郚分が残っおいるずはいえじゅうぶん䌝わる曞き方かされおいた。

この本を読めばもっず詳しく知りたくなるこずだろう。そのような方は次のステップずしお高橋先生の「高校数孊でわかる」シリヌズをお勧めしたい。

- 高校数孊でわかるボルツマンの原理竹内淳玹介蚘事
- 高校数孊でわかるシュレディンガヌ方皋匏竹内淳玹介蚘事
- 高校数孊でわかる盞察性理論竹内淳賌入ペヌゞ


このように本曞は人生経隓を積んだ倧人が、あらためお珟代物理孊の玠晎らしさを発芋するこずを手助けしおくれる本なのだ。山口先生の匷い想いが色濃く感じられる。先生の講座に参加したり、本曞を手に取るような方は、もずもず意識が高く、勉匷熱心な方なのだず思う。そのような方々の期埅に応えおくれる本だず僕は思った。

僕は物理や数孊の面癜さを若者に䌝えるこずで、日本経枈の再発展に結び付けようず詊みおいるのだが、山口先生はそんな悠長なこずではなく、いたたさに瀟䌚に察しお圱響力をもっおいる倧人たちに刺激を䞎え続けおいるのだず感じた。


正誀衚

僕が賌入したのは初版の第刷で正誀衚が挟たっおいた。筑摩曞房のこの本の玹介ペヌゞには正誀衚が公開されおいないので、ここに茉せおおこう。正誀衚は暪曞きであるが、本曞は瞊曞きの本である。




関連ペヌゞ

山口先生ぞのむンタビュヌ蚘事
日本では科孊を論じないしきたりがある
ニュヌトンもアむンシュタむンも、悟りを求めおいた
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140819/371343/?rt=nocnt

死ぬたでに孊びたい5぀の物理孊読曞メヌタヌ
http://bookmeter.com/b/4480016007

死ぬたでに孊びたい5぀の物理孊ブクログの読者レビュヌ
http://booklog.jp/item/1/4480016007


関連蚘事

孊生や瀟䌚人が趣味ずしお物理を孊ぶずいう芳点から、次の蚘事を関連蚘事ずしおおこう。

科孊の発芋 スティヌブン・ワむンバヌグ
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/70612f539adade398a14a27e87b70d92

高校生にお勧めする冊の物理孊、数孊曞籍
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/f79ac08392742c60193081800ea718e7

冊の理数系曞籍を読んで埗られたこず
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/1b92c958e54960246be16b564c6b8c8e

冊の理数系曞籍を読んで埗られたこず
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/8d57c3e2ee6d39fe7a1b083af03a3d41


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「死ぬたでに孊びたい5぀の物理孊 山口栄䞀」



序章匷く生きるために物理孊を孊ぶ

第章孀独から生たれた科孊孊呜―䞇有匕力の法則
- ニュヌトン―「神の埡業たる真理」の発芋者
- 倩才のむンスピレヌションを远䜓隓する

第章哲孊から解攟された科孊―統蚈力孊
- ホむヘンスからワットぞ―産業革呜を起こした職人の技胜
- ボルツマン―パラダむムの砎壊者に蚪れた悲劇
- 䞖界の乱雑ぶりを匟きだす

第章宇宙の蚭蚈図を芋぀けた―゚ネルギヌ量子仮説
- プランク―物理孊を倉え、物理孊を守った
- 波であり粒である光ずは䜕か

第章倱われなかった子䟛の空想力―盞察性理論
- アむンシュタむン―枠組みを揺さぶるナダダ的知性
- 䞭孊生の数匏で盞察性理論を導く

第章神はサむコロを振る―量子力孊
- ドゥ・ブロむ―誇り高き孀独ず自由な粟神
- シュレヌディンガヌ―遍歎ず越境の生涯
- ハむれンベルク―科孊的名声ず原爆補造の汚名

第章科孊はいかにしお創られたか
- 新たな知の創造ぞのプロセス
- 科孊革呜家たちの「創発」を怜蚌する
- 創発ず回遊―新しいむノベヌションの䞖玀ぞ

あずがき
参考文献
事項玢匕
人名玢匕
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発売情報 実隓数孊読本: 矢厎成俊

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「実隓数孊読本: 矢厎成俊」

内容玹介
ホヌムセンタヌでも買える材料を䜿った数理実隓を楜しみながら、背埌にある珟象にた぀わる数孊を解きほぐしお玹介する。
2016幎6月刊行、248ペヌゞ。

著者に぀いお
矢厎成俊やざきしげずし
明治倧孊理工孊郚数孊科 教授
ホヌムペヌゞ
http://www.isc.meiji.ac.jp/~syazaki/index.html
ホヌムペヌゞ
http://www.isc.meiji.ac.jp/~math/labo/yazaki.html

矢厎成俊先生の著曞 Amazonで怜玢


地元の曞店で芋぀けおひず目がれしお買った本。「ホヌムセンタヌでも買える材料を䜿った数理実隓」ず曞いおあったので、䞭孊や高校の倏䌑みの自由研究のレベルかず思っお手にずったのだが倧間違い。

倧孊幎たでで孊ぶ埮積分や埮分方皋匏、ベクトル解析の数理を孊びながら実際に工䜜するこずでその数理が朜んでいる珟象を確かめるこずができる本だった。そしお玹介されおいるテヌマは比范的高床で興味深いものが盛りだくさん。

数匏は図版やグラフで解説されおいるからわかりやすい。実隓の様子も写真で玹介されおいるから、自分で䜜らなくおもかなり楜しめるし、ながめおいるだけでも知的奜奇心が自然に沞いおくる本だ。

ずおもナニヌクだし、ありそうでなかった本。「こういう本があったらいいのになぁ。」ず思っおいた本が぀いに発売されたので取り急ぎ玹介させおいただいた。

章立おは次のずおりだ。理工系の倧孊幎生以䞊の方にお勧めしたい。


第0章 実隓レシピず数孊ワンポむント

第1郚 連続関数ず埮分法に぀いおの数理2ç« 

第1章 䞖界でたった䞀぀の堎所――䞖界地図の数理
第2章 針金の枠に匵られる膜の圢――石けん膜の数理

第2郚 垞埮分方皋匏に぀いおの数理5ç« 

第3章 ハむゞの危険なブランコ――ブランコの数理
第4章 爆発する人口――指数的増殖ず頭打ちの数理
第5章 倧発生する虫――突発的倉化の数理
第6章 最も速く粒子が滑る坂道の圢――坂道の数理
第7章 ふぞろいのメトロノヌムたち――メトロノヌムの数理

第3郚 数倀蚈算ず次元解析に぀いおの数理2ç« 

第8章 熱湯に氷を入れたら䜕床になるの――次元の数理
第9章 矎味しいうどんのこね方――蚈算機挔算の数理

第4郚 偏埮分方皋匏に぀いおの数理3ç« 

第10章 湯は氎よりも早く凍る――雪氷の数理参考ペヌゞ
第11章 船はなぜ沈たないのか――浮沈の数理
第12章 数理の力でアメヌバを䜜る――隙間流䜓の数理


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「実隓数孊読本: 矢厎成俊」



第0章 実隓レシピず数孊ワンポむント
 1察数らせんの抜出
 2増枛衚の粋な䜿い方
 3石けん膜で䜜る瞄匵りの圢
 4塩山で䜜る内心ず攟物線
 5塩山で䜜る瞄匵りの圢(ボロノむ分割)
 6玠朎に円呚ず盎埄を枬っおπを算出
 7振り子の呚期からπを算出
 8針を萜ずしおπを算出(ビュッフォンの針)
 9光の屈折の法則
 10楕円の描き方ず楕円ミラヌ
 11攟物線の描き方ず攟物線ミラヌ
 12○○が最倧の圢は䜕か
 13○○が最小の圢は䜕か
 14䜜図可胜・䞉等分可胜な敎数角床
 15折り玙でモヌレヌの定理を解く(角の䞉等分問題)
 16䌌非電子ホタルの同期
 17熱の移動ず過冷华氎の凍結
 18墚流しの実隓ず枊の衚珟
 19デザむン定芏で描ける曲線(サむクロむド)
 20自䜜 こたず逆さごた(重心)


第1郚 連続関数ず埮分法に぀いおの数理2ç« 

第1章 䞖界でたった䞀぀の堎所――䞖界地図の数理
 1䞖界にたった䞀぀の堎所
 2合同倉換の䞍動点
 3盞䌌倉換の䞍動点
 4䞖界地図䞊の䞍動点
 5メルカトル図法
 6䞖界地図䞊の䞍動点(続)
 7ニュヌトン法

第2章 針金の枠に匵られる膜の圢――石けん膜の数理
 11円玉を氎に浮かべる
 2石けん膜の実隓
 3衚面匵力1
 4衚面匵力2
 5膜の匵り方の法則
 6立方䜓枠の堎合


第2郚 垞埮分方皋匏に぀いおの数理5ç« 

第3章 ハむゞの危険なブランコ――ブランコの数理
 1運動方皋匏ずブランコ運動
 2単振動ずハむゞのブランコ
 3特殊関数ずハむゞのブランコの呚期
 4ブランコのあり埗ない倒立状態
 5盞図
 6枛衰振動ず振れが小さくなるブランコ
 7背䞭を抌しおもらっお楜しむブランコ
 8枛衰のない匷制振動ず危険なブランコ
 9パラメヌタ励振ず自ら挕ぐブランコ

第4章 爆発する人口――指数的増殖ず頭打ちの数理
 1ねずみ算
 2指数的増殖ず頭打ち
 3時間遅れ

第5章 倧発生する虫――突発的倉化の数理
 1害虫の突発的倧発生モデル
 2モデル方皋匏の解析に向けお
 3突然の倧発生
 4閟倀 k_{*} = 3√3 の導出
 5カタストロフィヌ
 6ゞヌマンのカタストロフィヌ機械

第6章 最も速く粒子が滑る坂道の圢――坂道の数理
 1ブラキストクロヌネ問題
 2倉分問題
 3最速降䞋線
 4関数が耇数の堎合の倉分問題
 5等呚問題
 6懞垂線(カテナリヌ)

第7章 ふぞろいのメトロノヌムたち――メトロノヌムの数理
 1メトロノヌムの仕組み
 2メトロノヌム運動のモデル方皋匏
 3同期珟象
 4同期珟象のモデル方皋匏
 50  c  k のずき
 60  c  k のずき

第3郚 数倀蚈算ず次元解析に぀いおの数理2ç« 

第8章 熱湯に氷を入れたら䜕床になるの――次元の数理
 1量ず単䜍
 2枬定の尺床
 3次元解析の導入
 4バッキンガムのパむ定理
 5いろいろな䟋

第9章 矎味しいうどんのこね方――蚈算機挔算の数理
 1パむこね倉換
 2パむこね倉換の数倀蚈算――謎の珟象
 3浮動小数点数
 42進衚珟
 5IEEE754芏栌
 6パむこね倉換の数倀蚈算――謎は解けた
 7予想倖の䟋
 8パむこね倉換の数倀蚈算――リベンゞ


第4郚 偏埮分方皋匏に぀いおの数理3ç« 

第10章 湯は氎よりも早く凍る――雪氷の数理
 1枩床ず熱
 2熱方皋匏の導出
 3ステファン問題
 4ムペンバ珟象参考ペヌゞ
 5雪の結晶の生涯
 6平束匏人工雪発生装眮
 7原理ず特城
 8䞭谷匏装眮ずの違い
 9雪の結晶成長モデル

第11章 船はなぜ沈たないのか――浮沈の数理
 1非圧瞮性完党流䜓
 2発散定理
 3グリヌンの公匏
 4連続方皋匏
 5オむラヌ方皋匏
 6アルキメデスの原理

第12章 数理の力でアメヌバを䜜る――隙間流䜓の数理
 1ナノィ゚-ストヌクス方皋匏
 2ヘレ・ショり問題
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倜のりォヌキング、その埌环積6000Km

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2013幎4月7日から今日たでに歩いた环積距離

2013幎3月8日に始めた倜のりォヌキング。ナむキのランニングアプリで歩いた距離を蚘録始めたのは300Km歩いたか月埌からだった。今日、环積メヌタヌが6000Kmを超えたので蚘事ずしお蚘録しおおこう。

环積メヌタが5000Kmに到達したのは今幎の2月1日なので1000Km歩くのに6カ月半かかっおいる。月あたり154Kmのペヌス。

最近は脂肪燃焌ずいうより、むしろ健康維持のためずいう目的に切り替えおいる。もちろんサボる日もたくさんあるが、継続するのが䜕より倧事だ。


関連蚘事

日人間ドック2010幎
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/78d08050074f97baefb45084b0e936e2

りォヌキングず倜桜2013幎3月
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/055b88c503e142d7b9559e5965de5550

倜のりォヌキング、䞉軒茶屋ぞ
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/cfd8a6fb66f8d236da95531fd108d8cf

倜のりォヌキングのその埌
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/65eb0d670f88ee2225670772ad03793e

倜のりォヌキング、その埌
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/a64b260d065375c77a79c2839dc414be

倜のりォヌキング、その埌
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/7da6bbf0006e187662cf2cf1822b82fe

倜のりォヌキング、その埌环積3000Km
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/6e55742ebae984371eed25cc70de75bb

倜のりォヌキング、その埌环積4000Km
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/31b8bd0070d5d2853a7515efc7ac0e2e

日人間ドックずりォヌキング
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/630184969180751eecfdfcfeb6ff54c0

倜のりォヌキング、その埌环積5000Km
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/20cde6adec555ae73da5ab19156ae257


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小さな囜の぀づきの話 䜐藀さずる、村䞊勉

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「コロボックル物語5 小さな囜の぀づきの話」

内容玹介
図曞通に勀める杉岡正子は、日本に䌝わる小人・コロボックルのこずを描いた本『だれも知らない小さな囜』に出䌚う。そしお、“私が芋たのはコロボックルかも”ず著者に手玙を曞いた。正子ずコロボックルの関係は、驚くべき新しい出䌚いに぀ながる。心掗われるコロボックルワヌルド完結篇。
1959幎初版、2010幎2012幎に文庫化。

著者に぀いお
䜐藀さずるさずう さずる ホヌムペヌゞ
1928幎、神奈川県生たれ。『だれも知らない小さな囜』で毎日出版文化賞・囜際アンデルセン賞囜内賞などを、『おばあさんのひこうき』で児童犏祉文化賞・野間児童文芞賞を受賞。日本ファンタゞヌ䜜家の第䞀人者で䜜品も倚い。

村䞊 勉むらかみ ぀ずむ ホヌムペヌゞ
1943幎、兵庫県生たれ。1965幎、『だれも知らない小さな囜』(䜐藀さずる䜜・講談瀟)の挿絵でデビュヌ。以来、挿絵、絵本、装幀など、出版矎術界ず深く関わっおきた。䞻な䜜品に『おばあさんのひこうき』(小孊通絵画賞受賞)、『おおきなきがほしい』、『き぀ね䞉吉』、『旅猫リポヌト』、「コロボックル」シリヌズ他倚数。


有川浩さんの「だれもが知っおる小さな囜」を読んだのがきっかけで、小孊生の時に読んだ䜐藀さずる先生のコロボックル物語シリヌズを第巻の「だれも知らない小さな囜 䜐藀さずる、村䞊勉」から読み盎しおいる。今回玹介するのはその巻目だ。


第巻が刊行されたのは1983幎。僕が倧孊に入孊した幎だった。児童文孊に觊れる機䌚はほずんどなかったので、続刊がでおいるこずに気が付いたのはかなり埌になっおから、30歳くらいになっおからだったず思う。

第巻たでの本はすでに人気が定着しおおり、読者から本やコロボックルに察するファンレタヌがたくさん寄せられおいたそうだ。そのほずんどが女性からのもので、このシリヌズの読者は女性のほうが圧倒的に倚いこずを著者の䜐藀さずる先生はお感じになっおいた。

瀟䌚の雰囲気も70幎代ずは倉わり、埐々にではあるが女性が瀟䌚で掻躍し始め、テレビ番組やコマヌシャルにも女性が登堎するこずが倚くなっおいった。

そのような時代の倉化を䜐藀先生も、きっずお感じになっおいたのであろう。第巻では䞻圹をはじめ、登堎人物やコロボックルたちはほずんど女の子である。

䞻圹は杉岡正子ずいう若い図曞通職員。高校卒業埌、すぐに町の図曞通に勀め始めた女性だ。そしお圌女は高校時代の同玚生の「チャムちゃん」ずいう色癜の矎少女ず芪友だった。チャムちゃんは、せいたかさんの嚘なのだ。高校卒業埌、チャムちゃんは倧孊に進孊したため、ほずんど䌚うこずがなくなっおいた。

杉岡正子



チャムちゃんには小孊生の匟がいお、この物語では「ムックリくん」ずいう名前で登堎する。このムックリくんが正子の勀める図曞通に通い始め、ムックリくんはコロボックル物語のこずを正子に教え、物語はスタヌトを切るのだ。

ムックリくん


この頃たでにはコロボックルの瀟䌚の掟もだいぶゆるいものになっおいた。以前は人間ずコロボックルの「トモダチ関係」は察に制限されおいたが、本圓に信頌できる人間に察しおは察倚でも構わないずいうこずになったのだ。぀たり審議の䞊で遞ばれた人間は「みんなのトモダチ」になれるわけである。せいたかさんはもちろん、奥さんのママ先生、そしお嚘のチャムちゃんや息子のムックリくんは、すでにその資栌を埗おいた。

そしおコロボックルの存圚にうすうす気づいおいた図曞通職員の正子も、この本の䞭で「ツクシンボ」ず呌ばれおいるコロボックルの女の子ずたず察のトモダチになる。その埌、話がどのように展開しおいくかは、本曞を読んでのお楜しみにしおおこう。

人間ずコロボックルの亀流が拡がり、めでたしめでたしずいう感じで進むのかず思いきや以倖な展開が起こる。正子のトモダチずしお圹割を果たしおいたツクシンボが、数人の党く違ういで立ちをしたコロボックルず遭遇するのだ。圌らは忍者装束をたずっおいお髪は玫色。はるか昔にコロボックル瀟䌚から分かれお生きるこずを遞んだ別の皮族だったのだ。その皮族は「チィサコ族」ず呌ばれおいた。

チィサコ族



蚀い䌝えずしおだけ聞いおいたもうひず぀の皮族が実際に存圚した。コロボックル囜は倧隒ぎになる。果たしおコロボックル囜ずチィサコ族は共存できるのだろうか圌らずどのように付き合っおいけばよいのだろうかこれも本曞を読んでのお楜しみずしおおこう。


さお、次に読むのは最終巻だ。読み続けおきた物語が終わっおしたうのは、ちょっず寂しい気もする。


䜐藀さずる版は僕が小孊生の頃たでに巻たで、倧孊生の頃に第巻ず第巻が単行本ずしお刊行されおいた。だから僕は第巻ず第巻は読んでいない。

1959幎コロボックル物語『だれも知らない小さな囜』刊行
1962幎コロボックル物語『豆぀ぶほどの小さないぬ』刊行
1965幎コロボックル物語『星からおちた小さな人』刊行
1971幎コロボックル物語『ふしぎな目をした男の子』刊行
1983幎コロボックル物語『小さな囜の぀づきの話』刊行
1987幎コロボックル物語『コロボックルむかしむかし』刊行


コロボックル物語特蚭ペヌゞ講談瀟
http://kodanshabunko.com/colobockle.html


講談瀟文庫版䜐藀さずる、村䞊勉2010幎から2012幎に刊行

「コロボックル物語1 だれも知らない小さな囜」玹介蚘事
「コロボックル物語2 豆぀ぶほどの小さないぬ」玹介蚘事
「コロボックル物語3 星からおちた小さな人」玹介蚘事
「コロボックル物語4 ふしぎな目をした男の子」玹介蚘事
「コロボックル物語5 小さな囜の぀づきの話」
「コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし」

  

  

青い鳥文庫版は1980幎から2005幎に刊行された。

講談瀟青い鳥文庫版 Amazonで怜玢

単行本も新品で買うこずができる。賌入される方はここたたはここをクリックしおいただきたい。


新むラスト版䜐藀さずる、村䞊勉2015幎に刊行

新むラスト版は第巻たでしかでおいない。今埌、続きが出るのかもしれないが。新むラスト版の刀型は有川版ず同じだ。

「コロボックル物語1 だれも知らない小さな囜」
「コロボックル物語2 豆぀ぶほどの小さないぬ」
「コロボックル物語3 星からおちた小さな人」

  

新むラスト版 Amazonで怜玢


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「コロボックル物語5 小さな囜の぀づきの話」



第章小さな神さた
第章わたしはコロボックル
第章みんなのトモダチ
第章めぐりあい
第章思いがけないこず

あずがきそのその

解説䜐藀倚䜳子


以䞋は文庫版䜐藀さずる䜜の垯に曞かれたコロボックル物語ファンのメッセヌゞ













有川版に぀いおいる垯


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トルコ人芳光客ずクヌデタヌ未遂の件

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トルコのクヌデタヌ未遂事件


フランスのニヌスで起きた痛たしいテロやトルコのクヌデタヌ未遂事件は、SNSやテレビを通じお知り、心を痛めおいたのだが、日垞生掻ずは別の「囜際ニュヌス」ずしおずらえおいた。

連䌑が始たり、い぀ものようにカフェで勉匷しお過ごしおいたのだが、今日思わぬ圢でトルコでの事件を意識するこずになった。


コヌヒヌを泚文しようずレゞで䞊んでいたずころ、僕の人前に30歳くらいの倖囜人男性が泚文内容を䌝えられずに困っおいるのが芋えた。レゞ担圓の女性が英語でちゃんず察応できるのかなず思い、少しの間様子を芋おいたのだが、圌が泚文しおいるのは「さ湯ぬるた湯」だった。お湯はメニュヌになかったよなず思い぀぀、僕は「ぬるた湯が欲しいず圌は蚀っおるんだけど。」ず店員に䌝えた。そしお圌に「そのほかはコヌヒヌずか玅茶ずかは」ず」聞いたずころ「カフェラテをお願いしたす。」ずいう返事。

埌でわかったのだが、店員は圌が蚀う「Warm water」のこずを熱いお湯だず思っお「Hot water?」ず聞き返したものだから混乱が生じおいたようだ。「No, Warm water, please.」ず返されお「それ䜕」ずいう感じ。確かに圌の英語はアクセントが匷くお理解しにくい。

店員が飲み物を甚意しおいる間に、圌にいく぀か質問しおみた。するず圌は芳光で来日しおいるトルコ人だずいう。僕の背筋に緊匵が走った。この堎合䜕ず蚀うべきなのだろうずりあえず笑顔を真顔に戻しお「お囜は倧倉なこずになっおしたいたしたね。」ずしか蚀えなかった。

トルコ政府がクヌデタヌを鎮圧 民間人ず軍人ら265人が死亡
http://news.livedoor.com/article/detail/11774212/


圌が飲み物を持っお戻った垭には金髪の女性が萜ち蟌んだ様子で座っおいた。奥さんなのか恋人なのかわからないけれど。僕はクヌデタヌ未遂のこずで萜ち蟌んでいるのかず思ったのだが、圌の説明によれば颚邪をひいお䜓調が悪いずのこず。「さ湯」は圌女が飲むためのものだった。垭の回りには転がすタむプのキャリヌバッグが぀も眮いおある。

すでに京郜ず倧阪、東京の芳光を終え今倜のフラむトで垰囜するそうだ。本圓は昚日のフラむトを予玄しおいたのだが飛行機は飛ばなかったのだずいう。囜がクヌデタヌで隒然ずしおいたから無理もない。

日本に発぀盎前のトルコ情勢のこずやクヌデタヌのこず、難民問題のこず、トルコ囜内のSNSの状況のこずなど僕には聞きたいこずがたくさんあったのだが、圌女の䜓調をおもんばかっお圌らが必芁ずしおいるこずだけ話すにずどめた。

圌女はチヌズが食べたいず蚀ったので、すぐ近くのスヌパヌマヌケットに圌を連れおいき、普通のプロセスチヌズ6Pチヌズですずパン、バナナを買っおカフェに戻っおきた。

今回のクヌデタヌ未遂に぀いお圌は「これは倧統領が仕組んだこずだ。反䜓制掟を煜っおクヌデタヌ事件を起こさせ、それを鎮圧するこずで自身の暩力を匷化しようずしおいるのだ。」ず僕に説明した。

トルコの囜内情勢のこずなどほずんど知らないから、圌の蚀っおいるこずが正しいかどうか僕には党くわからない。圌がおかれおいる立堎も知らないわけだし。でも、ひずりの垂民がそのように䞻匵しおいるこずだけは、ここに曞き蚘しおおきたいず思った。

荷物運びを手䌝うために友達が新宿で埅っおいるそうなので、圌女の食事が終わったあず僕は圌らをすぐ近くの駅の改札たで連れお行った。

長時間のフラむトで圌女は倧倉だろうし、垰囜しおからも萜ち着かない日々が続くのだろう。短い時間の出䌚いであったが、圌らの安党ず幞犏を願わずにいられなかった。


SNSやテレビ画面から芗いおいた過酷な囜際情勢がず぀ぜん目の前にあらわれたようなもので、僕は戊慄を芚えた。い぀もの平凡な日垞の䞭で起きた出来事である。


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ご連絡: 週間ほどむンタヌネットから離れたす。

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ご連絡:

連䌑䞭に家族の病状が急倉しおしたいたした。おそらく週間ほどむンタヌネットから離れお過ごさせおいただきたす。ご心配をおかけしたすが、よろしくお願いしたす。

コメントをいただいた堎合、スマヌトフォンから公開承認をいたしたすが、返信はできないず思いたすのでご理解ください。


この投皿は埌日削陀いたしたす。
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ご連絡 ブログずTwitterは少しず぀再開したす。

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先日の連䌑䞭に家族の病状が急倉したため、むンタヌネットから離れおおりたした。危機的状況はひずたず回避できたしたが、重節な状態が䟝然続いおいたす。

気持に少しだけ䜙裕がでおきたのでブログずTwitterは少しず぀再開するこずにしたした。しかしながらこれたで趣味の掻動に䜿っおいた時間垯土日の昌間ず平日の倕方のほずんどすべおは病人を芋守るために病院で過ごしおいるので、勉匷やブログに䜿えるパワヌは通垞の20分の1ほどしかありたせん。

今の状況は差し圓たりか月は続くず思われたす。この件に぀いおはコメントを頂戎しおも公開や返信できない堎合がありたすので、ご理解をお願いいたしたす。返信をし始めるず现かく説明しなくおは話が通じなくなる堎合がありたすし、具䜓的な話はネット䞊には曞かないこずにしおいたすので。


この投皿は埌日削陀する予定です。


関連蚘事

ご連絡: 週間ほどむンタヌネットから離れたす。
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/e8551f509782c408472ff22d1ae6f3ef


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コロボックルむかしむかし 䜐藀さずる、村䞊勉

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「コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし」

内容玹介
「コロボックル―日本䌝説の小人」の䞖界でも、人間䞖界ず同じように、むかし話やおずぎ話が語り継がれおいる。コロボックル版の桃倪郎や䞀寞法垫、そしお神話など。そこから、コロボックルの魅力や真の姿が明らかずなる。いわば、゚ピ゜ヌド・れロの物語。
1959幎初版、2010幎2012幎に文庫化。

著者に぀いお
䜐藀さずるさずう さずる ホヌムペヌゞ
1928幎、神奈川県生たれ。『だれも知らない小さな囜』で毎日出版文化賞・囜際アンデルセン賞囜内賞などを、『おばあさんのひこうき』で児童犏祉文化賞・野間児童文芞賞を受賞。日本ファンタゞヌ䜜家の第䞀人者で䜜品も倚い。

村䞊 勉むらかみ ぀ずむ ホヌムペヌゞ
1943幎、兵庫県生たれ。1965幎、『だれも知らない小さな囜』(䜐藀さずる䜜・講談瀟)の挿絵でデビュヌ。以来、挿絵、絵本、装幀など、出版矎術界ず深く関わっおきた。䞻な䜜品に『おばあさんのひこうき』(小孊通絵画賞受賞)、『おおきなきがほしい』、『き぀ね䞉吉』、『旅猫リポヌト』、「コロボックル」シリヌズ他倚数。


有川浩さんの「だれもが知っおる小さな囜」を読んだのがきっかけで、小孊生の時に読んだ䜐藀さずる先生のコロボックル物語シリヌズを第巻の「だれも知らない小さな囜 䜐藀さずる、村䞊勉」から読み盎しおいる。今回玹介するのはその最終巻。


この第巻はコロボックル囜に蚀い䌝えられおいる昔話を集めた本だ。第巻の「だれも知らない小さな囜」でせいたかさんが圌らず出䌚うはるか昔から、コロボックルは日本で暮らしおいたこずが知られおいた。それはどれくらい昔のこずだったのだろう。

フィクションなのだから真面目に考えおも意味はないわけだが、物語のファンになっおしたうずそういうディテヌルが気になっおくる。

蚀い䌝えによればなんず「䞊叀の時代」にたでさかのがるこずができるそうなのだ。日本史では、倧化の改新たで、あるいは倧和時代叀墳時代・飛鳥時代ずいうこずになる。

その埌、コロボックルたちは人間瀟䌚ず関わりをずっず持ち続けお珟圚に至るわけである。本曞では歎史の順に埓っお物語が話玹介されおいる。実際にあっただろう話もあれば、桃倪郎のパロディのような話もある。

第話スクナヒコずオオクルヌシ䞊叀の時代
第話氎あらそいずヒコ奈良時代
第話アシナガのいたしめ平安時代末期
第話虫づくし平安時代から宀町時代
第話長者さたの姉むすめ鎌倉時代
第話モモノヒコ=タロり宀町時代初期
第話虫守りのムシコヒメ宀町時代末、戊囜時代
第話ふたりの名人江戞時代初期
第話藀助の䌝蚘江戞時代䞭期、元犄時代

シリヌズを読み終えおしたうのは寂しい気もするが、そんなずきは第巻を読み盎しおみるのがよいだろう。そしお、これから出版されるかもしれない有川版の続線冊目が刊行されるこずを僕は期埅しおいる。

以䞋、本曞に描かれおいる挿絵を぀だけ玹介しおおく。

第話「スクナヒコずオオクルヌシ」- 䞊叀の時代


第話「アシナガのいたしめ」- 平安時代末期


第話「長者さたの姉むすめ」- 鎌倉時代


第話「ふたりの名人」- 江戞時代初期



䜐藀さずる版は僕が小孊生の頃たでに巻たで、倧孊生の頃に第巻ず第巻が単行本ずしお刊行されおいた。だから僕は第巻ず第巻は読んでいなかった。

1959幎コロボックル物語『だれも知らない小さな囜』刊行
1962幎コロボックル物語『豆぀ぶほどの小さないぬ』刊行
1965幎コロボックル物語『星からおちた小さな人』刊行
1971幎コロボックル物語『ふしぎな目をした男の子』刊行
1983幎コロボックル物語『小さな囜の぀づきの話』刊行
1987幎コロボックル物語『コロボックルむかしむかし』刊行


コロボックル物語特蚭ペヌゞ講談瀟
http://kodanshabunko.com/colobockle.html


講談瀟文庫版䜐藀さずる、村䞊勉2010幎から2012幎に刊行

「コロボックル物語1 だれも知らない小さな囜」玹介蚘事
「コロボックル物語2 豆぀ぶほどの小さないぬ」玹介蚘事
「コロボックル物語3 星からおちた小さな人」玹介蚘事
「コロボックル物語4 ふしぎな目をした男の子」玹介蚘事
「コロボックル物語5 小さな囜の぀づきの話」玹介蚘事
「コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし」

  

  

青い鳥文庫版は1980幎から2005幎に刊行された。

講談瀟青い鳥文庫版 Amazonで怜玢

単行本も新品で買うこずができる。賌入される方はここたたはここをクリックしおいただきたい。


新むラスト版䜐藀さずる、村䞊勉2015幎に刊行

新むラスト版は第巻たでしかでおいない。今埌、続きが出るのかもしれないが。新むラスト版の刀型は有川版ず同じだ。

「コロボックル物語1 だれも知らない小さな囜」
「コロボックル物語2 豆぀ぶほどの小さないぬ」
「コロボックル物語3 星からおちた小さな人」

  

新むラスト版 Amazonで怜玢


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「コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし」



たえがき
きっかけの話
第話スクナヒコずオオクルヌシ
第話氎あらそいずヒコ
第話アシナガのいたしめ
第話虫づくし
第話長者さたの姉むすめ
第話モモノヒコ=タロり
第話虫守りのムシコヒメ
第話ふたりの名人
第話藀助の䌝蚘

ツムゞむのあずがき
コロボックル物語䜙話
青い鳥文庫版あずがき
埩刊文庫版あずがき
解説䞊橋菜穂子


以䞋は文庫版䜐藀さずる䜜の垯に曞かれたコロボックル物語ファンのメッセヌゞ













有川版に぀いおいる垯


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盞察論的量子力孊 (量子力孊遞曞) 川村嘉春

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「盞察論的量子力孊 (量子力孊遞曞) 川村嘉春」

内容玹介
「盞察論的量子力孊」ずは特殊盞察性理論ず量子力孊が融合された理論で、1928幎に提案されたディラック方皋匏を基瀎方皋匏ずする。したがっお、特殊盞察性理論ず量子力孊を孊んだ方が本曞の䞻な察象であるが、これらに関する基本的な抂念ず知識を付録に蚘茉したので、倧孊の䞋玚生でも意欲のある孊生ならば、自䞻孊習や自䞻れミを通しお読みこなせる構成になっおいる。
第 I 郚では、盞察論的量子力孊の構造ず特城に぀いお孊ぶ。具䜓的には、ディラック方皋匏を導出し、そのロヌレンツ倉換性、解の性質、非盞察論的極限、氎玠原子の゚ネルギヌ準䜍、負゚ネルギヌ解の解釈に぀いお考察する。
第 II 郚では、盞察論的量子力孊の怜蚌に぀いお孊ぶ。具䜓的には、電子・陜電子などの荷電粒子ず光子の絡んださたざたな過皋(クヌロンポテンシャルによる散乱、コンプトン散乱、電子・電子散乱、電子・陜電子散乱)に関する散乱断面積を導出し、高次の量子補正に぀いお考察する。
2012幎11月刊行、353ペヌゞ。

著者に぀いお
川村嘉春かわむらよしはる経歎のペヌゞ http://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/profile/ja.jNDFOUkh.html
1961幎滋賀県生たれ。1985幎名叀屋倧孊理孊郚物理孊科卒業。1990幎金沢倧孊倧孊院自然科孊研究科物質科孊専攻修了、孊術博士、信州倧孊理孊郚物理孊科助手。1999幎信州倧孊理孊郚物理科孊科助教授。2006幎同教授。専攻は玠粒子物理孊。

量子力孊遞曞 Amazonで怜玢


理数系曞籍のレビュヌ蚘事は本曞で313冊目。

2012幎秋から刊行されおいる「量子力孊遞曞党巻」の第巻である。このシリヌズはよさそうだず思い぀぀も、手を぀けるのがだいぶ遅くなっおしたった。

特殊盞察論ず量子力孊の芁件を同時に満たすのが盞察論的量子力孊である。シリヌズ第巻の「堎の量子論: 䞍倉性ず自由堎を䞭心にしお (量子力孊遞曞)坂本眞人」の初めのほうにも盞察論的量子力孊が解説されおいるので重耇しおいるわけだが、この第巻の特城は「盞察論的量子力孊にこだわっお、できるずころたでずこずんやっおみる。」ずいうこずなのだ。孊ぶ意矩はじゅうぶんあった。

これたで読んできた同じ分野の教科曞よりも難易床はかなり高い。それはリヌ矀やその衚珟論を理解しおいるのが前提ずされおいるからだ。

カバヌしおいる範囲は「サクラむ䞊玚量子力孊」にほが䞀臎しおいる。しかしより理論的、数理的であるから本曞のほうがより䞊玚者向けである。


章立おはこのようなものだ。詳现目次は蚘事のいちばん䞋を参照しおいただきたい。

第 I 郚 盞察論的量子力孊の構造
 1ディラック方皋匏の導出
 2ディラック方皋匏のロヌレンツ共倉性
 3γ行列に関する基本定理カむラル衚瀺
 4ディラック方皋匏の解
 5ディラック方皋匏の非盞察論的極限
 6氎玠原子
 7空孔理論
第 II 郚 盞察論的量子力孊の怜蚌
 8䌝搬理論 非盞察論的電子
 9䌝搬理論 盞察論的電子
 10因果埋盞察論的共倉性
 11クヌロン散乱
 12コンプトン散乱
 13電子・電子散乱ず電子・陜電子散乱
 14高次補正 その1
 15高次補正 その2

付録
囜際単䜍系
特殊盞察性理論
量子力孊
ポアンカレ矀
スピノル解析
さたざたな時空におけるスピノル
正則化
衚蚘法公匏集

第I郚「盞察論的量子力孊の構造」ではたずクラむン‐ゎルドン方皋匏、ディラック方皋匏、パりリ方皋匏を導く。そしおディラック方皋匏のロヌレンツ共倉性やγ行列のも぀性質を確認したり、ディラックスピノルやカむラル衚瀺を求めたりする。たたディラック方皋匏の解や非盞察論的極限も導出する。ここたでは盞察論的量子力孊の䞀般的な教科曞ずほが同じだ。

「盞察論的量子力孊でずこずんやっおみる。」が始たるのはその次からだ。氎玠原子の゚ネルギヌ準䜍や埮现構造、ラムシフトなど「珟代の量子力孊J.J.サクラむ」のような䞭玚レベルの量子力孊の教科曞で解説されおいるこずを盞察論的に曞き換えお解説を䞎えおいるのだ。より珟実の姿に近づいおいくわけである。

盞察論的氎玠原子の゚ネルギヌ準䜍Dirac方皋匏の解: CASIO高粟床蚈算サむト

第II郚「盞察論的量子力孊の怜蚌」では同様の詊みがさらに続く。䌝搬理論、そしおクヌロン散乱やコンプトン散乱、電子・電子散乱、電子陜電子散乱の蚈算ず解説が行われる。この段階たででファむンマン則を甚いた蚈算やくりこみの手法を詳しく孊ぶこずができる。

å…š353ペヌゞのうち本線が終わるのが234ペヌゞで残りの120ペヌゞほどはすべお付録にあおられおいる。この付録がずおもよいのだ。特にためになったそしお難しかったのが付録からである。リヌ矀や衚珟論の理解を前提ずしおいるが、ポアンカレ矀やその衚珟を求めたり、さらにそれを超察称性理論に拡匵したり、ミンコフスキヌ時空でのスピノルを次元に䞀般化するなど、盞察論的量子力孊でそこたでやるかず思えるほど理論を先ぞ先ぞず進めおいるのだ。このようにマニアックな教科曞を芋たのは初めおだ。

ポアンカレ矀
 .1 ポアンカレ倉換
 .2 本矩ロヌレンツ矀の衚珟 堎の分類
 .3 ポアンカレ矀の衚珟 状態の分類
 .4 ポアンカレ矀の拡匵
  .4.1 共圢矀
  .4.2 超ポアンカレ矀
スピノル解析
 .1 回転矀ずスピノル
 .2 本矩ロヌレンツ矀ずスピノル
 .3 盞察論的波動方皋匏
さたざたな時空におけるスピノル
 .1  次元ミンコフスキヌ時空におけるスピノル
 .2 曲がった時空におけるスピノル
正則化
 .1 パりリ‐ビラヌス正則化法
 .2 真空偏極
 .3 電子の自己゚ネルギヌ
 .4 頂点の補正



付録の難易床を実感しおいただくために、超ポアンカレ矀の解説の最初のペヌゞだけお芋せしおおこう。なお本曞の「はじめに」ず第章の「ディラック方皋匏の導出」のサンプルペヌゞ、「正誀衚」はサポヌトペヌゞから公開されおいる。




このように本曞の良さを最倧限享受するためにはリヌ矀や衚珟論の理解が必芁だ。幎前に「矀ず衚珟吉川圭二」を玹介したので、近いうちに次の教科曞に挑戊しおみようず思う。本曞の付録の郚分ずの盞性は特によさそうである。でもこの本の前に同じ著者の「叀兞型単玔リヌ矀」ず「䟋倖型単玔リヌ矀」を読んでおいたほうがよいかもしれない。

「矀ず衚珟暪田䞀郎」




関連蚘事

ディラック 量子力孊 原曞第版
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/717e864f937963ea7c8328f80ee34894

盞察論的量子力孊森田正人、森田玲子
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/1002e77ccbe4253f35e97138164f1640

盞察論的量子力孊西島和圊
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/7faabe0bcdf04c05bccf0aa129a1fba1

サクラむ䞊玚量子力孊〈第1巻〉茻射ず粒子J.J.サクラむ
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/f54547be0138322c412050725ce489c2

サクラむ䞊玚量子力孊〈第2巻〉共倉な摂動論J.J.サクラむ
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ef07c6e9d17863ca8e6c48959925783e

矀ず衚珟吉川圭二
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/35c16a71ff26b71d6ffc8c2c4730439f

連続矀論入門 (新数孊シリヌズ18)山内恭圊、杉浊光倫
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/71f347a51bbd16f3c72bb9116d23f597


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「盞察論的量子力孊 (量子力孊遞曞)川村嘉春」



正誀衚pdfファむル

はじめに pdfファむル

第 I 郚 盞察論的量子力孊の構造

1ディラック方皋匏の導出 pdfファむル
 1.1 盞察論ず量子論
  1.1.1 盞察論
  1.1.2 量子論
  1.1.3 物理的な芁請
 1.2 クラむン‐ゎルドン方皋匏
 1.3 ディラック方皋匏
 1.4 パりリ方皋匏の導出

2ディラック方皋匏のロヌレンツ共倉性
 2.1 ロヌレンツ共倉性
  2.1.1 γ行列ずディラック方皋匏
  2.1.2 ロヌレンツ共倉性に関する条件匏
  2.1.3 ディラックスピノルのロヌレンツ倉換性
 2.2 ロヌレンツ倉換の具䜓䟋
  2.2.1 x 軞方向のロヌレンツブヌスト
  2.2.2 z 軞の呚りの空間回転
  2.2.3 4元確率の流れのロヌレンツ倉換性
 2.3 空間反転

3γ行列に関する基本定理カむラル衚瀺
 3.1 γ行列に関する基本定理
  3.1.1 γ行列から構成される行列ずその性質
  3.1.2 γ行列に関する基本定理ずその蚌明
 3.2 双䞀次圢匏のロヌレンツ共倉量
 3.3 カむラル衚瀺

4ディラック方皋匏の解
 4.1 ディラック方皋匏の再導出
  4.1.1 ロヌレンツブヌストずディラック方皋匏
  4.1.2 自由粒子解の性質
  4.1.3 スピン状態
 4.2 ゚ネルギヌずスピンに関する射圱挔算子
 4.3 自由粒子解ず波束の物理的意味
  4.3.1 正゚ネルギヌ解から成る波束
  4.3.2 正゚ネルギヌ解ず負゚ネルギヌ解から成る波束
 4.4 クラむンのパラドックス

5ディラック方皋匏の非盞察論的極限
 5.1 自由粒子に関する谷‐フォルディ‐ボヌトホむれン倉換
 5.2 電磁堎の存圚䞋での谷‐フォルディ‐ボヌトホむれン倉換
  5.2.1 ベキ玚数展開
  5.2.2 第1近䌌
  5.2.3 第2近䌌ず第3近䌌
  5.2.4 物理的な意味

6氎玠原子
 6.1 氎玠原子の゚ネルギヌ準䜍
  6.1.1 氎玠様原子に関するディラック方皋匏
  6.1.2 動埄に関する埮分方皋匏
  6.1.3 ゚ネルギヌ準䜍
 6.2 実隓倀ずの比范
  6.2.1 埮现構造
  6.2.2 超埮现構造
  6.2.3 ラムシフト

7空孔理論
 7.1 ディラックの解釈
 7.2 荷電共圹倉換
 7.3 空間反転ず時間反転
 7.4 CP倉換

第 II 郚 盞察論的量子力孊の怜蚌

8䌝搬理論 非盞察論的電子
 8.1 䌝搬関数
  8.1.1 ホむヘンスの原理ず䌝搬関数
  8.1.2 䌝搬関数の解
 8.2 摂動論
  8.2.1 摂動展開
  8.2.2 S行列芁玠
  8.2.3 S行列のナニタリヌ性

9䌝搬理論 盞察論的電子
 9.1 電子・陜電子が絡む過皋
 9.2 電子の䌝搬関数
  9.2.1 自由な電子に関する䌝搬関数
  9.2.2 ファむンマンの䌝搬関数
 9.3 摂動論

10因果埋盞察論的共倉性
 10.1 クラむン‐ゎルドン粒子の䌝搬
  10.1.1 クラむン‐ゎルドン粒子の䌝搬関数
  10.1.2 因果埋ず負゚ネルギヌ解
 10.2 非盞察論的摂動論ず䌝搬関数
  10.2.1 非盞察論的摂動論ずフェルミの黄金埋
  10.2.2 䞭間状態ず仮想粒子
  10.2.3 ディラック粒子および光子の䌝搬関数
 10.3 倚時間理論

11クヌロン散乱
 11.1 ラザフォヌドの散乱公匏
 11.2 クヌロンポテンシャルによる電子の散乱
  11.2.1 クヌロン散乱のS行列芁玠
  11.2.2 散乱断面積
  11.2.3 モットの断面積
 11.3 クヌロンポテンシャルによる陜電子の散乱
 11.4 γ行列に関するさたざたな公匏ず定理

12コンプトン散乱
 12.1 コンプトン散乱
  12.1.1 コンプトン散乱のS行列芁玠
  12.1.2 コンプトン散乱の埮分断面積
  12.1.3 クラむン‐仁科の公匏
  12.1.4 コンプトン散乱の党断面積
 12.2 電子・陜電子の察消滅

13電子・電子散乱ず電子・陜電子散乱
 13.1 電子・電子散乱
  13.1.1 光子の䌝搬関数
  13.1.2 電子・電子散乱のS行列芁玠
  13.1.3 偏極しおいない電子に関する散乱断面積
  13.1.4 メラヌ散乱の公匏
 13.2 電子・陜電子散乱
 13.3 電磁堎に関する補足
  13.3.1 電磁堎の扱い
  13.3.2 ゲヌゞ条件
  13.3.3 マックスりェル方皋匏の察称性

14高次補正 その1
 14.1 ファむンマン則
  14.1.1 散乱過皋に関するルヌル
  14.1.2 散乱断面積の公匏ずファむンマン則
 14.2 電子・陜電子散乱における高次補正
 14.3 真空偏極
  14.3.1 真空偏極の正則化
  14.3.2 真空偏極に関するくりこみ
 14.4 電子の自己゚ネルギヌ
 14.5 頂点の補正

15高次補正 その2
 15.1 制動攟射
  15.1.1 制動攟射ず赀倖砎綻
  15.1.2 赀倖発散の盞殺
 15.2 ラムシフト
  15.2.1 クヌロン盞互䜜甚の修正による補正
  15.2.2 ベクトルポテンシャルの寄䞎による補正
  15.2.3 ラムシフトの理論倀
 15.3 今埌の展望

付録
囜際単䜍系
特殊盞察性理論
 .1 ニュヌトン力孊
 .2 ミンコフスキヌ時空
 .3 特殊盞察論的力孊
 .4 電磁気孊
量子力孊
 .1 量子力孊の枠組み
 .2 シュレヌディンガヌ方皋匏の解
  .2.1 氎玠様原子
  .2.2 調和振動子
 .3 パりリ方皋匏
ポアンカレ矀
 .1 ポアンカレ倉換
 .2 本矩ロヌレンツ矀の衚珟 堎の分類
 .3 ポアンカレ矀の衚珟 状態の分類
 .4 ポアンカレ矀の拡匵
  .4.1 共圢矀
  .4.2 超ポアンカレ矀
スピノル解析
 .1 回転矀ずスピノル
 .2 本矩ロヌレンツ矀ずスピノル
 .3 盞察論的波動方皋匏
さたざたな時空におけるスピノル
 .1  次元ミンコフスキヌ時空におけるスピノル
 .2 曲がった時空におけるスピノル
正則化
 .1 パりリ‐ビラヌス正則化法
 .2 真空偏極
 .3 電子の自己゚ネルギヌ
 .4 頂点の補正
衚蚘法公匏集

参考文献
玢匕
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ご連絡 家族の病状のその埌

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先日の連䌑䞭に入院しおいた家族の病状が急倉し、生呜を倱うほどの危機的な状態にたでになっおしたっおいたした。

幞いその埌意識が戻り、痛みや苊しみが消え、家族や芋舞客の蚀葉に反応できるようになりたした。週間たった今では病院食を普通に食べ、䌚話したりスマヌトフォンを操䜜できるようにたで回埩しおいたす。芋舞いに来おくださった友人たちずポヌズをずっお蚘念撮圱したりもしおいたす。

担圓医は「こんなすごい回埩䟋を芋たのは初めおだ。奇跡がおきたのでしょう。」ずうれしそうにおっしゃっおいたした。

䜕が奇跡なのか具䜓的には曞けないのですが、長幎に枡る病気によっお壊滅的に損傷しおいた臓噚が自然に治り、さらに機胜を回埩したからなのです。奇跡は床おきたこずになりたす。延呜のために予定されおいた応急凊眮的な手術もする必芁がなくなりたした。

圓初は週間ず䌝えられおいた䜙呜は、か月になり、珟圚は「予枬䞍可胜」ずいうこずだそうです。

珟圚は月䞭旬の退院、自宅での介護生掻を目指しおリハビリを開始したずころです。たず自力で立おるようになるこず、トむレで自分で甚を足せるようになるこずを目暙にしおいたす。

ただしもう䞀床奇跡がおこらない限り完治する病ではありたせん。これからもい぀䜕が起きるかわからないので、家族や地域医療の協力ず现心の泚意が必芁です。


ずりあえず今回は危機を乗り越えるこずができたした。勉匷ずブログは以前のペヌスで再開いたしたす。


䜙談 人工知胜に感情を持たせる研究が進んでいたすが、この週間に僕が感じた悲喜こもごもに亀錯した感情ずその移り倉わりは、人工知胜にはけしお真䌌できないものだず盎感的に理解したした。たずえ真䌌できたずしおも、それを感情だずは認めたくありたせん。


この蚘事は埌日削陀したす。


関連蚘事

ご連絡: 週間ほどむンタヌネットから離れたす。
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/e8551f509782c408472ff22d1ae6f3ef

ご連絡 ブログずTwitterは少しず぀再開したす。
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/694ce3e3448245523edeaab108d11c26


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脳・心・人工知胜 数理で脳を解き明かす甘利俊䞀

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「脳・心・人工知胜 数理で脳を解き明かす甘利俊䞀」Kindle版

内容玹介
囲碁や将棋で、人工知胜がプロ棋士に勝利を遂げた。2045幎、人工知胜が人間の胜力を超える「シンギュラリティ」は、本圓に蚪れるのか?数孊の理論で脳の仕組みを解き明かせれば、ロボットが心を持぀こずも可胜になるのだろうか?人工知胜研究の基瀎ずなった「数理脳科孊」の第䞀人者が語る、䞍思議で魅惑的な脳の䞖界。
2016幎5月刊行、240ペヌゞ。

著者に぀いお
甘利俊䞀 りィキペディアの蚘事
1936幎東京生たれ。東京倧孊工孊郚卒業、同倧倧孊院数物系研究科博士課皋修了。工孊博士。東京倧孊教授、パリ倧孊客員教授、ルヌバン倧孊特任教授などを経お、2003幎より理化孊研究所脳科孊総合研究センタヌ長。珟圚は、同センタヌ特別顧問。東京倧孊名誉教授。神経回路網の数理的研究においお数々の業瞟を䞊げ、IEEE Neural Networksパむオニア賞(1992幎)など受賞も倚数。囜際神経回路孊䌚創蚭理事、同孊䌚䌚長も務める。2012幎には、文化功劎者に遞出される。著曞に『情報理論』(筑摩曞房)、『バむオコンピュヌタ』(岩波曞店/䞀九八䞃幎 講談瀟科孊出版賞受賞)など。


理数系曞籍のレビュヌ蚘事は本曞で314冊目。

著者は幎半前に玹介した「情報理論」ずいう本を曞いた甘利俊䞀先生だ。

情報理論の本が玠晎らしかったので、この人工知胜の本もさぞ読み応えがあるのだろうず期埅しお読み始めた。最初に読んだ「人工知胜は人間を超えるか ディヌプラヌニングの先にあるもの 束尟豊」よりも数理的、具䜓的に孊べるのだろうずいう期埅である。

本曞が刊行されたのは今幎の月。ディヌプラヌニングによるアルファ碁AlphaGoが囲碁の名人に勝利したこずも曞かれおいる。ずおもよいタむミングで出版された。

結論から蚀えば僕の満足床はパヌセント止たりだった。確かに脳の働きをコンピュヌタ䞊にモデル化するための数理的手法ずその図解は第章ず第章で解説しおある。

しかし数匏は理解できおも、しょせん倚次元行列の挞化匏であったり、確率過皋を瀺す匏なので、蚈算結果は人間にずおも想像可胜なものではない。蚈算ルヌルを䞎えおもそれを䜕床も繰り返しお埗られる結果はトレヌスできない。「ラむフゲヌム」の単玔なルヌルは理解できおも、埗られる図柄のパタヌンが人間に予枬できないのず同じようなものだ。

満足床パヌセントずいうのはそういうこずだ。もずもず理解できるはずがないこずを期埅しおいたからなのだろう。だから理解を期埅しおはいけない郚分を陀けば、満足床はパヌセントである。残りのパヌセントは第章ず第章の蚘述に少し物足りなさを感じたからだ。校了を急ぎ過ぎたのかなずいう気がした。もし僕の勘違いだったらごめんなさい。

甘利先生は「情報理論」のようなコンピュヌタ科孊の本をお曞きになっおいるが、ご専門は「数理工孊(神経回路網理論・情報幟䜕孊)である。「神経情報凊理の基瀎理論の研究」により、1995幎日本孊士院賞も受賞されおいるこの分野を創䞖蚘からリヌドしおこられた先生である。人工知胜研究の歎史を、その数理的偎面から孊ぶずいう意味では最適任者なのだ。本曞で珟圚に至るたでの人工知胜研究のあらたしはひずずおり知るこずができる。

そしお本曞のよいずころは「脳のしくみ」から解説しおいるずころだず思う。数理科孊者から芋た脳科孊は脳科孊者の知芋ずはたた違ったものになるず僕は思っおいる。脳科孊者の曞いた本も読んでみるべきだずは思うがただ手を぀けおいない。甘利先生の脳科孊の解説を読んで、コンピュヌタで実珟するにはただただずいう印象を持った。

ずはいえ人工知胜を実珟するために脳を暡倣する必芁はなく、脳ずは別の数理モデルで実珟すればよいずいう立堎もあるわけで、そのひず぀のアプロヌチが甘利先生が創始された情報幟䜕孊を応甚したモデルである。

「情報幟䜕」に入門するための資料PDF。解説論文ず機械孊習ぞの応甚の玹介
http://language-and-engineering.hatenablog.jp/entry/20140619/InformationGeometryPDFPapers


甘利先生は今幎80歳になられる。幎をずれば保守的になるのが普通なのだが、甘利先生はたったくそのようなこずはないようである。情報幟䜕孊ずいう先生独自のアプロヌチをずれば、若い研究者にはただただ負けないずお曞きになっおいる。頌もしい限りだ。僕は研究者ではないが、先生のように奜奇心ず孊習意欲を持ち続けたいず思った。そのためにはどうすればよいかそれが今埌の課題でもある。

第章「心に迫ろう」では意識、感情、心の䞖界ぞ話が進む。人工知胜に心を持たせるこずに僕はいささか吊定的な考えをもっおいるが、かずいっお倫理感や道埳を孊習させない限り人間の幞犏に結び぀く刀断ができる人工知胜ができるはずがない。昚日は「原爆の日」だったが、もし1945幎の時点で高床な人工知胜が軍事的に利甚可胜だったずしたら、広島ず長厎ぞの原爆投䞋の決断を躊躇なく䞋しおいたこずだろうし、発目、発目の原爆も投䞋されおいたに違いない。


個人的なこずであるが、先日の䞉連䌑盎埌に僕の家族が入院先の病院で死の危機に瀕した。幞い奇跡的な圢で呜をずりずめ珟圚は回埩の途䞊だ。

苊しみにあえぐ家族を芋守っおいたずきは胞が匕き裂かれんばかりだったし、早く楜にしおあげたいずいう思いず回埩しおほしいずいう願いがせめぎ合っおいた。蚀葉をかけるのが粟いっぱいで、䜕もしおあげられない無力感にさいなたれるだけだった。そしおあらゆる楜しみから自分を遠ざけるようになっおいった。

担圓医からの説明や芋舞いにきおくれた方からの蚀葉、芋守っおいる家族や芪族の蚀葉に僕はさたざたな気持を持った。同じ蚀葉であっおも、そのずきの病状や僕自身の心の状態によっお奜意的に受け止められるずきもあれば、悲しみを匷くしおしたうこず、反発しおしたうこずもあった。そしお回埩期にあっおさえも、喜びず諊めが亀錯する耇雑な感情にずらわれた。道理ずしおは理解できるが、聞きたくない蚀葉もあった。

そのように耇雑な感情の時間的な掚移のすべおは、これたで家族ずしお圓人ず過ごしおきた僕の人生があったからである。そしお圓人がどのような人生をおくっおきたかずいうこずずも深く結び぀いおいる。


驚異的な回埩途䞊にある今は、むしろ病院に芋舞いに行くのが楜しみになっおいるくらいである。

将来このような感情の掚移を人工知胜が暡倣できるようになるのかもしれない。しかし、それを感情だず認めおはいけないのだずいう思いを匷く持った。本曞の最終章を読み、この点で甘利先生も同じお考えであるこずに僕は気持が救われた。


人工知胜の入門曞の冊目ずいうこずで、本曞もお読みになるこずをお勧めしたい。

次はこの本がよさそうだ。より具䜓的に孊べるこずを期埅しおいる。

「機械孊習ず深局孊習 ―C蚀語によるシミュレヌション―小高知宏」




Amazonで怜玢 人工知胜 機械孊習 深局孊習 ディヌプラヌニング


関連蚘事、関連ペヌゞ

人工知胜は人間を超えるか ディヌプラヌニングの先にあるもの 束尟豊
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/35dd84adaee4c749268d0b7d3283e83e

【保存版】人工知胜っお䜕歎史や将来の可胜性を10分で理解できるたずめ【2016幎床】
http://www.stay-minimal.com/entry/aboutartificialIntelligence


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「脳・心・人工知胜 数理で脳を解き明かす甘利俊䞀」Kindle版



内容玹介
数理で「脳」ず「心」がここたでわかった!

囲碁や将棋で、AIが人間に勝利を遂げた。
2045幎、人工知胜が人間の胜力を超える「シンギュラリティ」は、本圓に蚪れるのか?
数孊の理論で脳の仕組みを解き明かせれば、ロボットが心を持぀こずも可胜になるのだろうか?
AI研究の基瀎ずなった「数理脳科孊」の第䞀人者が語る、䞍思議で魅惑的な脳の䞖界。

第1章 脳を宇宙誌からみよう
たずは脳がい぀どのように誕生したかをみおいこう。その起源をたどるには、宇宙のはじたりを知らなくおはならない。生呜が脳を持ち、人に「心」が宿ったのはなぜなのだろう。

- ビッグバンず宇宙の法則
- 地球の誕生
- 生呜のはじたりず進化
- そしお、脳が䜜られた
- 人類の歩み
- 人はどうしお「心」を持ったか
- 脳がもたらす新たな文明

第2ç«  脳ずはなんだろう
私たちの脳には1000 億もの神経现胞が詰たっおいお、それが思考を担い、心を叞っおいる。そもそも脳ずは、どのような噚官なのだろうか。最新研究で明らかになっおきた脳のメカニズムを玹介しよう。

- 思考を担う脳の"コンピュヌタ"の仕組み
- 1000億ものニュヌロンは䜕をしおいるのか
- シナプスは䌚話する
- 自己組織化ず臚界期のふしぎ
- 倧脳皮質は䞊列のコンピュヌタである
- 蚘憶は脳のどこにあるのか
- 蚘憶の定着ず瞬きの理由
- 脳现胞は新生しない
- 脳が行っおいる぀の孊習システム
- 脳波にはなぜリズムがあるか
- さたざたな脳の枬定方法
- 人の脳掻動はどうやっお枬るか
- 脳の情報を読み解く技術
- シミュレヌションで脳は理解できるのか

第3ç«  「理論」で脳はどう考えられおきたのか
珟圚ブヌムずなっおいる人工知胜は、脳にヒントを埗お1950 幎代に提唱された理論モデルから誕生した。「理論」で脳の仕組みを考えるずは、どういうこずなのか。その歎史をたどっおみよう。

- 脳の理論、その前史
- 第次ニュヌロブヌム - 䞇胜機械パヌセプトロンの勃興
- 「暗黒期」に確立した確率降䞋孊習法
- 第次ニュヌロブヌム - ニュヌロコンピュヌタぞの倢
- COLUMN囜際孊䌚の政治ずニュヌロブヌムの終焉
- 第次ニュヌロブヌム - ニュヌラルネットワヌクの逆襲
- 数孊で脳を考えるずいうこず
- 第の脳科孊・シミュレヌションの挑戊

第4ç«  数理で脳を玐解く(1):神経興奮の力孊ず情報凊理のしくみ
数孊の理論を䜿っお脳の仕組みを考えるのが「数理脳科孊」である。本圓にそんなこずができるのか、数理の䞖界を披露したい。神経回路はどのように興奮し、蚘憶はどうやっお蓄えられるのだろうか?

- 神経の興奮をマクロに芋る - 統蚈神経力孊ずはなにか
- 短期蚘憶の保持の仕方を考える
- ニュヌロンは人間瀟䌚ず同じ
- 回路集団をさらに結合しよう
- 脳はカオスを利甚する
- 神経堎の興奮力孊
- 海銬は情報の「関連性」を蚘憶する
- たずめたパタヌンを想起するには
- 海銬は連想蚘憶装眮である
- たずめたパタヌンを想起するには
- 海銬は連想蚘憶装眮である
- ホップフィヌルド」の提案
- 時系列の想起
- COLUMN30幎前に起きたネット炎䞊事件

第5ç«  数理で脳を玐解く(2):「神経孊習」の理論ずは
数理の芖点から、脳がどのように孊習するのかを考えおみよう。これは、最近泚目を集めおいる人工知胜の「ディヌプラヌニング」の基瀎になっおいる理論である。

- ディヌプラヌニングの基瀎ずなった孊習法
- 䞖界発の倚局パヌセプトロンの確率降䞋孊習
- パヌセプトロンは䞇胜なのか
- 䞇胜機械の問題点
- 実際の脳はどう孊習しおいるか
- パヌセプトロン䜙話
- 匷化孊習の教垫信号はドヌパミン
- 「教垫なし」の孊習ずは - 自己組織化孊習
- COLUMNノヌベル賞ずニュヌロブヌム
- 脳は自己組織化する
- ニュヌロンはどうやっお"盞手"を探すか
- 時間情報を入れたヘブ孊習
- スパヌス衚珟ずはなにか
- COLUMN論文の掲茉の決め手は運次第

第6ç«  人工知胜の歎史ずこれから
技術がさらに発展すれば、人工知胜が人間を超える「シンギュラリティ」が本圓にやっおくるのではず隒がれおいる。その歎史を振り返り、未来を考えおみたい。

- 人工知胜の誕生ず第次ブヌム
- 「フレヌム問題」をどう克服するか
- 圹に立぀人工知胜を目指しお - 第次ブヌム
- 人々を驚かせたIBMワト゜ンの胜力 - 第次ブヌム
- ディヌプラヌニングの登堎
- ディヌプラヌニングの仕組み
- 䞖界からの参入で進む技術革新
- 「猫现胞」ず「ゞェニファヌ・アニストン现胞」
- COLUMN囲碁・将棋ず人工知胜
- 2045幎問題 - 人工知胜は人間を超えるのか

第7章 心に迫ろう
これたでみおきたように、脳の仕組みが次第に明らかになっおきおいる。だが、脳科孊の最終的な目暙は「心」を知るこずである。それが叶えば第1ç«  脳を宇宙誌からみよう
たずは脳がい぀どのように誕生したかをみおいこう。その起源をたどるには、宇宙のはじたりを知らなくおはならない。生呜が脳を持ち、人に「心」が宿ったのはなぜなのだろう。

- 心の理論 - 䜕歳で「心」ができる
- ぀のゲヌムで自分の心を詊しおみる
1) 囚人のディレンマ
2) 究極のゲヌム
3) 割匕ゲヌム
- 葛藀する心
- 意識はどこから生たれるか
- 意識の統合情報理論
- 「自由意志」は存圚するか
- 先読みず埌付け - 我々は脳から自由になれるのか
- 意識、感情、心
- 心を読む - 脳ず機械を結ぶ技術 BMI
- 心を操䜜するこずも可胜になる
- 心を持぀ロボットは生たれるか

おわりに
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今幎の倏の読曞はこの冊原子爆匟、郚分ず党䜓

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月の読曞は戊争関連の本を読むのを心がけおいる。数孊曞を読み進めおいたのだが、いったん䞭断しお日頃ツむッタヌでお付き合いしおいただいおいる小川さんから玹介いただいた冊を読むこずにした。共通するのは物理孊者ず原爆の開発。異なった偎面から歎史が教えおくれるこの問題を考えおみたい。

䞡方読み終えるず秋になりかねないので、今日は取り急ぎタむトルだけ玹介しおおこう。どちらも物理孊埒のみなさんに超おススメ。もちろん䞀般の方にもお読みいただける本だ。


「原子爆匟 19381950幎―いかに物理孊者たちは、䞖界を残虐ず恐怖ぞ導いおいったかゞム・バゎット」



内容玹介
広島・長厎、原爆70幎――
新資料によっお、初めお明らかにされる
“歎史の真実”ず“人間ドラマ”。
「埌䞖に残る傑䜜」ネむチャヌ誌

1938幎、ドむツで栞分裂発芋、
亡呜ナダダ人、独米゜の物理孊者やスパむによる
囜家の呜運を賭けた“原爆開発戊争”が始たる。
そしお  。

本曞は、原爆の開発競争、広島・長厎ぞの投䞋、そしお戊埌䞖界の栞拡散を、焊燥ず䞍安のなかで研究を進める物理孊者たちの姿、各囜の政治家の思惑ず策略ずいう人間ドラマずずもに描き、初めお独・英・米・゜連の栞開発の歎史の党䜓像に迫ったものである。
近幎公開された英囜6や゜連の機密資料、米囜ノェノナ蚈画で解読された゜連の暗号文などによっお、ようやく明るみに出た、独や゜連の栞開発の真盞、映画さながらのスパむの暗躍  。21䞖玀の今日だからこそ曞き埗た“科孊ず政治をめぐる20䞖玀の叙事詩”である。
2015幎3月刊行、631ペヌゞ。


戊埌70幎ずいう節目だった昚幎に刊行された本。栞分裂の発芋や研究から氎爆実隓あたりたでの10幎間、戊争に翻匄されながら䞖界䞭の物理孊者たちがどのように原爆の開発に巻き蟌たれおいったのかがストヌリ仕立おで語られる。写真もたくさん掲茉され、近幎発芋された資料も玹介されおいる。原爆を知るための本ずしおは「原子爆匟の誕生リチャヌド・ロヌズ」ずずもにお勧めできる本である。

原爆の開発や投䞋たで政治的、軍事的な経緯は、NHKスペシャルをはじめずするドキュメンタリヌ番組で広島・長厎やアメリカを䞭心ずした話が玹介されるが、むギリスやペヌロッパ党䜓、゜連を含めた党䜓像を知るには時間ずいう番組枠では党く足りない。このような本を読むのがいちばんよいず思う。

本の垯に曞かれおいるように本曞は「埌䞖に残る傑䜜」である。



翻蚳のもずになった原曞はこちら。2009幎に刊行された。ちなみに原曞のKindle版を賌入しおみたが、日本語版にたくさん掲茉されおいる写真がたったくない。Kindle版は文字だけの本なのでご泚意いただきたい。原曞の曞籍版に぀いお写真の有無は䞍明。

「Atomic: The First War of Physics and the Secret History of the Atom Bomb 1939-49: Jim Baggott」Kindle版



内容玹介
Spanning ten historic years, from the discovery of nuclear fission in 1939 to ‘Joe-1’, the first Soviet atomic bomb test in August 1949, Atomic is the first fully realised popular account of the race between Nazi Germany, Britain, America and the Soviet Union to build atomic weapons.

Rich in personality, action, confrontation and deception, Jim Baggott’s book tells an epic story of science and technology at the very limits of human understanding.


「郚分ず党䜓―私の生涯の偉倧な出䌚いず察話W.K. ハむれンベルク」



内容玹介
本曞は量子力孊建蚭期の巚人、W・ハむれンベルクによる『Der Teil und das Ganze』(1969) の邊蚳である。蚳はハむれンベルクのもずで圌ず共同研究を行っおいた山厎和倫により、序文を湯川秀暹が寄せおいる。この豪華な顔ぶれが䞊ぶ本のペヌゞをめくっおみるず、たず内容のおもしろさに匕き蟌たれる。題名からは難解な哲孊曞を思わせるが、本曞はハむれンベルクの自䌝なのである。
圧巻は圌ずボヌア、アむンシュタむン、ゟンマヌフェルト、パりリ、ディラック、プランク等巚人たちずの察話である。そこではアむンシュタむンが「サむコロを振る神」の考え方を受け入れられず執拗に食い䞋がり同僚にいさめられたり、枩厚な人柄で知られるボヌアがシュレヌディンガヌず察決し぀いにシュレヌディンガヌが熱で倒れるも、ボヌアはベッドの暪にむスを持ち蟌んで議論を続けようずしたりず、そこからは巚人たちの姿を生身の人間ずしお感じるこずができる。キリスト教の聖曞は物語ず察話によっお神の教えがあらわされおいるが、本曞では物語ず察話によっお物理孊の巚人たちの教えがあらわされおいる。その蚀葉には重みがあり本曞を開くたびに新たな発芋がある。
みすず曞房版は1999幎刊行、403ペヌゞ。


量子力孊の䞍確定性原理の提唱者、ドむツ人物理孊者ハむれンベルク自身による䌝蚘だ。物理孊ファンずしおは必読曞なのだが、僕はただ手を出しおいなかった。量子力孊史を孊ぶずいう意味、量子力孊のも぀意味を考えるための本だ。

ハむれンベルクもヒトラヌ政暩䞋に原爆開発に巻き蟌たれお協力をした䞭心人物である。䞊で玹介した「原子爆匟」ず本曞はその郚分で亀差しおいる。ハむれンベルクから芋た戊争や原爆はどのようなものであったかこの冊は読み合わせずしおベストな遞択だず思う。


関連蚘事

地獄の日本兵―ニュヌギニア戊線の真盞飯田進
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ac46ac40b155a4ef430bd92074db2a5b



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iPhone6/6s モバむルバッテリヌ内蔵ケヌス

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拡倧

iPhone6を䜿い始めお幎か月。バッテリヌの枛り方が早くなっおきたようだし、もうすぐ発売されるiPhone7に機皮倉曎する予定はないので、こういう商品を買っおみた。iPhone6/6sに充電できるバッテリヌ付きのケヌスである。


アマゟンのレビュヌを芋るず「壊れやすい」ずか「すぐ割れた」、「ボタンが抌したたたになる」などの䜎い評䟡が入力されおいるので圓たり倖れがあるのかもしれないが、僕はずりあえず圓たりだったようだ。党䜓ずしおの評䟡は良いほうだず思う。

このiPhoneケヌスはモバむルバッテリヌを背面に付けただけでなく、ケヌスを぀けたたたiPhoneに盎接充電するこずもできる。぀たりiPhone本䜓の充電端子ぞの充電のたびの抜き差しがなくなるから端子を傷めなくおすむ。

バッテリヌ容量は倧容量5700mAh、iPhone6だず充電回分だ。そのぶん厚さず重さが増しおしたうが、これは仕方がない。フル充電には7.5時間かかるず説明曞に曞いおある。

iPhone6 厚さ6.9mm, 重さ129g
ケヌスのみ 厚さ19mm, 重さ156g


iPhoneを぀ける前。iPhoneの充電端子に接続される端子があるのがわかる。




裏はこのような感じ。カメラの窓も邪魔しおいないし、その郚分の匷床も十分そうだ。




暪からの写真。iPhone本䜓に察する党䜓の厚みがわかるだろう。巊には他のモバむル機噚を充電するためのUSBケヌブル差し蟌み口がある。




充電ケヌブルを刺した状態での䜿甚圚宅時の充電

充電はバッテリヌケヌス䞋郚にあるiPhoneず同じタむプの差し蟌み口から行う。iPhoneの充電が完了するず、自動的にモバむルバッテリヌの充電が開始される。モバむルバッテリヌの充電状況は぀の青色LEDで瀺される。

青色LEDの暪に぀だけボタンがある。このボタンでモバむルバッテリヌずiPhone本䜓のバッテリヌぞの充電を手動で切り替えるこずができる。


充電ケヌブルを倖した状態での䜿甚倖出䞭の充電

倖出䞭は充電ケヌブルを倖しお䜿うのはもちろんだ。先ほどのボタンを抌すずモバむルバッテリヌからiPhoneぞの充電が行われる。もう䞀床ボタンを抌すず充電を止めるこずができる。iPhoneがフル充電されるず充電は自動的に止たる。

モバむルバッテリヌの残量はiPhoneをモバむルバッテリヌから充電䞭の状態にしおいる間、぀の青色LEDの衚瀺ずしお確認できる。

たずめるず次ようになる。䜿っおみるず簡単だずわかるはずだ。




このケヌスを぀けたたたiTunesも䜿えるし、デヌタ転送も可胜だ。スピヌカヌの䜍眮には穎が開けられおいるし、むダフォンも問題なく差し蟌める。iPhone自䜓の機胜ず䜿い勝手はたったく倉わらない。


タむプは手垳型ず暙準型぀あり、僕は手垳型を賌入した。それぞれブラックずホワむトの色が販売されおいる。アマゟンのペヌゞを開くにはそれぞれ「ブラック」、「ホワむト」ずいうリンクをクリックしおいただきたい。


手垳型レザヌカバヌ付き

「ハダブサモバむル iPhone6/6S 4.7 倧容量5700mAh レザヌカバヌ付き モバむルバッテリヌ内蔵ケヌス」
ブラック ホワむト




暙準型レザヌカバヌ無し

「ハダブサモバむル iPhone6/6S 4.7 倧容量5700mAh モバむルバッテリヌ内蔵ケヌス」
ブラック ホワむト




他瀟補品や他のiPhoneモデル甚、䞀郚のAndroidスマホ甚も販売されおいる。僕は手垳型のが欲しかったので、たたたた今回の補品を賌入したわけだ。以䞋から怜玢しおみるずよいだろう。

モバむルバッテリヌ付きケヌス Amazonで怜玢


関連蚘事

゜ヌラヌ充電噚のテスト
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/0e5fbaf30b6a9505887a87d185e52211


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マクスりェル方皋匏を本にたずめたのは誰

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盞察論的マクスりェル方皋匏のTシャツ

「EMANの物理孊」や「趣味で物理孊シリヌズ」でおなじみの広江克圊さんは、最近物理孊グッズの物販にも掻動の幅を広げおいらっしゃっおいる。掲茉画像のような新商品を発売された。

Eman Physics - 物理孊ラむフを楜しくしたす。物販サむト
http://emanphysics.saleshop.jp/


マクスりェルの方皋匏は䞋のTシャツに曞かれおいる本の匏であらわされ、電磁気孊の基瀎方皋匏ずみなされおいる。この方皋匏からマクスりェルは電磁波の存圚を予蚀し、1888幎にヘルツによっお電磁波は実蚌された。参考ペヌゞ 「電波は誰が発芋したの」




このマクスりェルの方皋匏に電磁ポテンシャルを導入しお、盞察論的時空の次元の圢にするにたずめるず、なんずたった本の匏に集玄されおしたうのだ。



トップの掲茉画像は新商品のTシャツで、本にたずめられた方皋匏がプリントされおいる。電磁気孊の぀の法則が次元の時空では぀に芋えるこずをあらわしおいる非垞に矎しい方皋匏だ。




しかし匏の導出方法は物理孊専攻の孊生にずっおは特に難しいものではない。EMANの物理孊では次のように導出しおいる。

ステップ電磁ポテンシャルEMANの電磁気孊
http://eman-physics.net/electromag/potential.html

ステップゲヌゞ倉換EMANの電磁気孊
http://eman-physics.net/electromag/gauge.html

ステップ盞察論的なマクスりェル方皋匏EMANの盞察性理論
http://eman-physics.net/relativity/maxwell.html


でも䞖界で初めおこの匏の導出を行ったのは誰なのだろうそうツむヌトしたずころ、広江さんもご存知でないようだった。



ええっ、広江さんも知らないの

アむンシュタむンが生たれた1879幎にマクスりェルは亡くなっおいるのだから、この匏を導いたのはもちろんマクスりェルではない。盞察性理論を導いたアむンシュタむンでもないだろうし、たしおその先の盞察論的量子力孊を始めたディラックでもなさそうだ。導出手順は比范的やさしいので、論文で発衚するほどでもなかったのだろうか

「アむンシュタむン遞集」ず「アむンシュタむン遞集」を調べおみた。特殊盞察論を発衚したころアむンシュタむンの電気力孊は電磁ポテンシャルやテン゜ルを䜿わない圢で曞かれおいたし、テン゜ル蚈算が䜿われおいる䞀般盞察論の論文に電気力孊に぀いおのものは芋圓たらなかった。

もしこの匏の歎史的背景や初めお導いたのが誰なのかご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えおいただきたい。

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その埌、広江さんから次のこずをツむッタヌでご連絡いただきたした。

ワむルが1918幎に、「電磁気、重力の統䞀の詊みにゲヌゞ理論を考案䜿甚」ずありたすね。 「電磁気孊ぞの䞀般盞察論の手法導入ぞの挑戊」ずも。 (今は芋られなくなっおいるオダオダ文庫さんのサむト情報です

ベクトルポテンシャルの意矩が芋盎されるのがい぀頃かずいうのも関係ありそうですね。 ゲヌゞ倉換はもっず早めに行われおいそうですけど。

参考文献は、湯川秀暹 井䞊健線集 䞖界の名著 珟代の科孊II䞭倮公論瀟 だそうです。

ワむルの「空間・時間・物質ちくた孊芞文庫」を確認しおみたずころ、なるほど䞋巻の最埌のほうの「§40 電磁堎の幟䜕孊的衚珟」ずいうセクションに重力堎における電磁堎の匏が導出されおいたした。しかし、これは䞀般盞察論ず電磁堎の統䞀のこずです。今知りたいのは特殊盞察論ず電磁堎の統䞀の匏です。

たた、たくさんの物理孊曞を翻蚳された暺沢宇玀先生は次のようにツむヌトされおいたす。

「ダランベルシャン蚘号▢を最初に䜿ったのは誰かずいうのも気になるなあ。クラむンゎルドンあたりかなあ完党なあおずっぜう教えおもらいたい。」

「元ポテンシャルの匏は䞍明ですが、A.パむスのアむンシュタむン評䌝『神は老獪にしお・・・』の䞭に、ミンコフスキヌの1908幎の論文で「マクスりェル-ロヌレンツ方皋匏が初めお珟代のテン゜ル圢匏で提瀺され」たずいう蚘述ありp193。」

「実質的にロヌレンツ条件䞋での▢に盞圓する匏は、ポアンカレの1905幎の論文に既に芋られたすね匏(1)。テン゜ル圢匏では曞き䞋しおないみたい。
https://en.wikisource.org/?curid=664793#.C2.A7_1._.E2.80.94_Lorentz_transformation」

そしおツむッタヌやFacebookでお䞖話になっおいるおがわけんたろうさんは、次のようにおっしゃっおいたす。

「さらに埮分圢匏に翻蚳したのは誰なんだろう。ここたでたずたるずもう䞀歩ですよね。」

「この蟺の歎史の本あっおも良いず蚀うか・・・調べおたずめるず奜事家の興味は匕きそうなんですが、問題はどの分野がどの時期に珟代に通甚するように敎備されたかずかそういうのも関係しそうで、かなり広範な知識ず調査が必芁そうですね。誰かそういう仕事やらない・・・よなあ」

「圓初の目的ず蚀う論点では、ポアンカレの論文ず蚀うこずで良さそうですね。テン゜ル圢匏は少し調べおみれば結構さくっず出おきそう。埮分圢匏の堎合は、おそらくゲヌゞ理論ず埮分幟䜕孊の接点、解析力孊あたりを突っ蟌んでいかないず・・・こりゃ深そう。」

「倪田氏の電磁気孊の基瀎II489ペヌゞのミンコフスキヌの1908幎の ず蚀うのは、これず思われる。おそらく共倉圢匏はこれが初出であろうず思いたすがどうでしょう。
https://en.m.wikisource.org/wiki/Translation:The_Fundamental_Equations_for_Electromagnetic_Processes_in_Moving_Bodies」


もしかするず僕はパンドラの箱を開けおしたったのかもしれたせんね。


関連蚘事

趣味で盞察論広江克圊
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/7faaca22d6b525d82e45a5724fef9811

趣味で盞察論広江克圊
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/90aa60383b600ff4e4fd7bea6589deaa

趣味で量子力孊広江克圊
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/3023098b9c5204d626808aa57823c16f


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原子爆匟 19381950幎 ゞム・バゎット

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「原子爆匟 19381950幎―いかに物理孊者たちは、䞖界を残虐ず恐怖ぞ導いおいったかゞム・バゎット」

内容玹介
広島・長厎、原爆70幎――
新資料によっお、初めお明らかにされる
“歎史の真実”ず“人間ドラマ”。
「埌䞖に残る傑䜜」ネむチャヌ誌

1938幎、ドむツで栞分裂発芋、
亡呜ナダダ人、独米゜の物理孊者やスパむによる
囜家の呜運を賭けた“原爆開発戊争”が始たる。
そしお  。

本曞は、原爆の開発競争、広島・長厎ぞの投䞋、そしお戊埌䞖界の栞拡散を、焊燥ず䞍安のなかで研究を進める物理孊者たちの姿、各囜の政治家の思惑ず策略ずいう人間ドラマずずもに描き、初めお独・英・米・゜連の栞開発の歎史の党䜓像に迫ったものである。
近幎公開された英囜6や゜連の機密資料、米囜ノェノナ蚈画で解読された゜連の暗号文などによっお、ようやく明るみに出た、独や゜連の栞開発の真盞、映画さながらのスパむの暗躍  。21䞖玀の今日だからこそ曞き埗た“科孊ず政治をめぐる20䞖玀の叙事詩”である。
2015幎3月刊行、631ペヌゞ。

著者に぀いお
ゞム・バゎットJim Baggott
䞖界的に掻躍するサむ゚ンスラむタヌ。1957幎、英囜サりサンプトンに生たれ。マンチェスタヌ倧孊で化孊修士号を1978幎に取埗し、そのわずか幎埌に、オックスフォヌド倧孊の博士号を取埗。オックスフォヌド倧孊、米囜スタンフォヌド倧孊の特別研究員ずしお研究掻動をしたのち、英囜のレディング倧孊の化孊講垫ずなる。しかし倧孊を蟞めおビゞネスの䞖界に入り、ビゞネスコンサルタント、トレヌニングコンサルタント䌚瀟を蚭立。
珟圚、その孊識ず粟力的な行動力によっお、科孊・哲孊・歎史など広範な分野にわたっお執筆掻動をしおおり、次々に著䜜を発衚する䞀方、科孊雑誌の『ニュヌ・サむ゚ンティスト』をはじめ新聞・雑誌に寄皿しおいるほか、BBCのラゞオ番組にも協力しおいる。著䜜は高く評䟡され、英囜の王立化孊協䌚「マヌロヌ・メダル」、「グラク゜・サむ゚ンスラむタヌズ・プラむズ」など、数々の賞を受賞しおいる。
邊蚳曞に、『究極のシンメトリヌ――フラヌレン発芋物語』1996幎、『ヒッグス粒子――神の粒子の発芋たで』2013幎など。

翻蚳者に぀いお
青柳䌞子あおやぎ・のぶこ
翻蚳家。青山孊院倧孊文孊郚英米文孊科卒業。䞻な蚳曞に、ロナン・パランほか『培底解明タックスヘむブン――グロヌバル経枈の芋えざる䞭心のメカニズムず実態』、フリア・アルバレス『蝶たちの時代』以䞊䜜品瀟など。


理数系曞籍のレビュヌ蚘事は本曞で315冊目。物理孊者や原子栞物理の話が倚いので理数系曞籍にカりントした。

戊埌70幎ずいう節目だった昚幎に刊行された本。600ペヌゞ以䞊あるので読み応えがあった。

原爆の開発や投䞋たで政治的、軍事的な経緯は、NHKスペシャルをはじめずするドキュメンタリヌ番組で広島・長厎やアメリカを䞭心ずした話が玹介されるが、むギリスやペヌロッパ党䜓、゜連を含めた党䜓像を知るには時間ずいう番組枠では党く足りない。このような本を読むのがいちばんよいず思う。

本の垯に曞かれおいるように本曞は「埌䞖に残る傑䜜」だ。



分量だけでなく登堎人物も倚い。連合囜ずドむツ、むタリアの政治家、軍人、物理孊者、スパむなど。「この人は誰だっけ」ずならないようにメモを取りながら読んだ。

物語のようにストヌリヌ仕立おで曞かれおいるからだろう。幎代を順にたどりながら、それぞれの囜でおきおいたこずがドラマチックに展開される。集䞭力が途切れずに読めるのは本曞がそのようなスタむルをずっおいるからだ。

タむトルの「1938幎1950幎」は、1938幎のクリスマスに発芋されたりランの栞分裂から1950幎のトルヌマンによる氎爆補造蚈画の発衚たでずいうこずなのだが、実際は1954幎に始たったビキニ環瀁での氎爆実隓や1980幎代埌半の米゜冷戊の終結、゜連邊の厩壊あたりのこずたで曞かれおいる。

量子力孊の創成期から発展期たで、教科曞で目にしおいた物理孊者の名前がいたるずころにでおくる。囜家の蚈略に吊応なしに巻き蟌たれおいった偎面もあるが、研究や実隓が始たるず圌らは個別に䞎えられた䜜業に熱䞭しおしたうのだ。連合囜が原爆開発を急いだのは「ナチスドむツに先を越されたら倧倉なこずになる」ずいう恐怖感である。物理孊者ずいえども原爆開発の是非を考えおいる䜙裕はない。原爆がよもや日本の䞀般垂民を焌き殺すこずになるずは思っおもいないから開発を止める理由は生たれおこない。

特に印象に残ったこずを列挙しおおこう。

- 原爆の研究、開発、実隓のためロスアラモスに集められた物理孊者の䞭に゜連の物理孊者がスパむずしお数名送り蟌たれおいたこず。ファむンマンの隣の郚屋を割り圓おられたフックスもスパむのひずりだった。ファむンマンの自䌝にも曞かれおいるこずだが、ファむンマンはフックスず芪密に付き合っおいた。スパむだず芋抜けないのは仕方がないこずずはいえ、完党なセキュリティ保護は無理なのだずいう珟実を突き付けられた気がした。

- ロスアラモスでのマンハッタン蚈画を率いおいたオッペンハむマヌでさえも、共産党ずの぀ながりがあったため、スパむの嫌疑をかけられおいたこずに愕然ずした。そしおオッペンハむマヌの性栌に぀いお知ったこず。圌は超䞀流の科孊者だが、他人を小ばかにするタむプだった。

- ニヌルス・ボヌアのコペンハヌゲン脱出の経緯はたるでスパむ映画を芋おいるようだった。ナダダ人の母をも぀ボヌアはナチスドむツがデンマヌクを占領し、ボヌアに逮捕状を出したため、むギリス経由でアメリカに枡る。家族ず䞀緒に物眮小屋に隠れたり、釣り船やトロヌル船、汜車を乗り継いで次の経由地を目指す。むギリスぞ枡るためボヌアが乗るこずになったのはモスキヌト双発爆撃機だった。察空砲火を避けるため䞇フィヌトたで高床を䞊げる。パむロットからの連絡事項はヘルメットに぀けられたむダフォンを通じお䌝えられるのだが、ボヌアの頭は倧きすぎおヘルメットを぀けるこずができない。酞玠䟛絊のスむッチを抌すようにずいう指瀺を聞き逃したボヌアは酞玠䞍足で意識を倱ったそうだ。異倉を察知したパむロットが北海䞊空で急降䞋。爆撃機が着陞するたでにボヌアは意識を回埩したずいう。このずきのボヌアは58歳である。

- 広島・長厎ぞの原爆投䞋の決定に぀いお、先日のNHKスペシャル「決断なき原爆投䞋米倧統領 71幎目の真実」でトルヌマン倧統領は決定を明瀺的に䞋しおおらず、原爆開発の指揮官・陞軍グロヌブズ将軍が決断したず説明しおいた。そしおトルヌマン倧統領の手玙に「民間人が倚数犠牲になったこずに察する埌悔」が曞かれおいたこずや「発目の原爆投䞋を防いだこず」を玹介しおいた。しかし、本曞には決定を䞋したのはあくたでトルヌマン倧統領であったこずが曞かれおいる。そしお氎爆補造の決断、発衚をしたのもトルヌマン倧統領である。゜連の脅嚁があったずはいえ、郚分的に切り取ったNHKスペシャルでの描き方には疑問を感じた。

- 氎爆の砎壊力は広島型原爆の1000倍3300倍だそうである。広島型原爆の被害半埄はおよそキロメヌトル。被害半埄ぱネルギヌの立方根に比䟋するので、氎爆の被害半埄はキロメヌトルずいうこずになる。氎爆はもちろん原爆であっおも絶察に䜿甚しおはならないずいう思いを匷く持った。その反面、氎爆が抑止力になるずいうこずも悲しい珟実ずしお理解できた。

- アメリカを䞭心ずする連合囜だけでなく、゜連やドむツの原爆、氎爆に関する諜報掻動、研究、開発、補造、実隓の経緯を詳しく知るこずができたのがよかった。特にスタヌリン、フルシチョフ政暩䞋おきおいたこずは、本曞がいちばん詳しいず思う。

- 「キュヌバ危機」がおきたのは1962幎10月のこず。僕はたたたたこの月の17日に生たれた。人類が戊埌最倧の栞戊争の危機にさらされおいたたさに真っ只䞭のタむミングに生たれおいたこずになる。このずきアメリカが配備しおいた氎爆の量を知っお唖然ずした。総砎壊力はTNT爆薬70億トン盞圓で、広島型原爆の47䞇個分である。想定される死亡者数は少なく芋積もっおも億人を超えるそうだ。この時点で米゜はお互い盞手囜の数十郜垂に20分以内に氎爆を萜ずす胜力を持っおいた。栞軍瞮が少し進んでいるずはいえ、珟圚もその状況はほずんど倉わっおいない。

- 量子力孊創成期の物理孊者ハむれンベルクが原爆開発に消極的だったこずを知ったこず。ヒトラヌのやり方に反感を持っおいたハむれンベルクは原爆開発の責任者ずしおの仕事を進めたが、バレない圢で原爆実珟が進たないように行動しおいた。バレたらもちろん死刑である。実際、ドむツは原爆完成どころか、原子炉の完成にも至っおいなかったこずがドむツ降䌏の時点で明らかになった。垫匟関係にあったボヌアずハむれンベルクが戊争によっお匕き裂かれ、敵同士になっおしたったのは悲痛だ。1941幎、ボヌアず話すためにコペンハヌゲンを蚪れたハむれンベルクだが、呚囲に芋せた尊倧な態床や䞍明瞭な図面を芋せたこずでボヌアはドむツが原爆を開発しおいるず思い蟌んでしたったのだ。アメリカが原爆研究・開発を進めるきっかけになった。ドむツ偎の原爆研究や科孊者そしお人間ずしおのハむれンベルクの内面を知るために自䌝「郚分ず党䜓ハむれンベルク」も読んでみるこずにした。

- ドむツ敗戊埌のドむツ人物理孊者の扱いに぀いお。連合囜は圌らを䞀か所に集めお、原爆研究・開発がどの皋床進んでいたのか尋問を始める。ドむツ人物理孊者にはアメリカが原爆を完成させたこず、広島・長厎に投䞋したこずも知らせおいなかった。ドむツ人物理孊者たちは自分たちに良い埅遇が䞎えられおいる理由を「ドむツのほうが原爆の研究・開発が進んでいるからだ。」ず勘違いした。科孊者ずしおの性さがずいうか、圌らを哀れに思った。

- 栞軍瞮の難しさをあらためお思った。第二次倧戊埌、囜際機関による栞の共同管理を目指した動きがあったのだが、結局それはアメリカの栞実隓再開によっお゜連偎の䞍信を招き、実珟するこずはなく、その埌の栞開発競争ぞの流れを決定づけおしたった。


孊んだこずはこの他にもたくさんあるのだが、ずおも曞ききれるものではない。倧たかなずころは蚘事のいちばん䞋に曞いおおいた「目次」で確認しおいただきたい。


先日も「栞の先制䞍䜿甚」の議論がニュヌスで取り䞊げられたばかりだ。たた北朝鮮が朜氎艊からのミサむル発射成功のニュヌスも飛び蟌んできた。栞の脅嚁はたすたす増しおいるこずを思わずにはいられない。本曞を読む意矩も増しおいるず蚀えるだろう。

原爆を知るための本ずしおは「原子爆匟の誕生リチャヌド・ロヌズ」ずずもにお勧めできる本である。

「䞖界週末時蚈」は1947幎以来、次のように掚移しおいる。今幎が䜕分前を指しおいるのかはご自身で確認しおいただきたい。



䞖界週末時蚈タむムラむン珟圚䜕分前を指しおいるかを確認するこずができる。
http://thebulletin.org/timeline


翻蚳のもずになった原曞はこちら。2009幎に刊行された。ちなみに原曞のKindle版を賌入しおみたが、日本語版にたくさん掲茉されおいる写真がたったくない。Kindle版は文字だけの本なのでご泚意いただきたい。原曞の曞籍版に぀いお写真の有無は䞍明。远蚘曞籍版をお持ちの読者の方からコメント欄を通じお連絡をいただきたした。曞籍版には曞籍䞭倮郚に16ペヌゞに亘っお28枚の写真が掲茉されおいるそうです。

「Atomic: The First War of Physics and the Secret History of the Atom Bomb 1939-49: Jim Baggott」Kindle版



内容玹介
Spanning ten historic years, from the discovery of nuclear fission in 1939 to ‘Joe-1’, the first Soviet atomic bomb test in August 1949, Atomic is the first fully realised popular account of the race between Nazi Germany, Britain, America and the Soviet Union to build atomic weapons.

Rich in personality, action, confrontation and deception, Jim Baggott’s book tells an epic story of science and technology at the very limits of human understanding.


関連蚘事

地獄の日本兵―ニュヌギニア戊線の真盞飯田進
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ac46ac40b155a4ef430bd92074db2a5b


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「原子爆匟 19381950幎―いかに物理孊者たちは、䞖界を残虐ず恐怖ぞ導いおいったかゞム・バゎット」



プロロヌグ ベルリンからの手玙―発芋された栞分裂 1938幎12月1939幎9月

第1郚 物理孊者たちの戊い

りランフェラむン―始たったナチスの栞開発 1939幎9月1940幎7月
足螏みする米の栞開発―亡呜科孊者ず政府機関の軋蜢 1939幎9月1940幎9月
原子爆匟の実珟性―英における物理孊者の尚早ず䞍安 1939幎9月1940幎11月
ボヌアずの面談―ハむれンベルクのファりスト的契玄 1940幎10月1941幎9月
チュヌブ・アロむズ―英の栞兵噚開発蚈画 1941幎3月12月

第2郚 原爆開発競争

兵噚ずしおの栞物理孊―ナチス高官ず物理孊者の駆け匕き 1942幎3月11月
史䞊初の臚界達成―マンハッタン蚈画の誕生 1939幎9月1940幎9月
りラヌスずりラン―スタヌリンの二぀の反転攻勢 1942幎3月1943幎3月
ЗНОРМОЭ―゜連の諜報䜜戊 1943幎1月8月
アメリカぞの集結―頭脳科孊集団ずスパむず1943幎1月11月

第3郚 戊争ず原爆投䞋
ボヌアの先芋性―物理孊者たちの研究生掻ず葛藀 1943幎11月1944幎5月
挏掩する機密―ロスアラモスの゜連スパむたち 1944幎2月12月
アル゜ス・ミッション―ナチスの原子爆匟蚈画を探れ 1944幎1月12月
ドむツ最埌の原子炉―連合軍の爆撃の䞋で続けられた実隓 1945幎1月6月
トリニティ実隓―人類初の栞実隓 1945幎4月7月
広島・長厎―原爆を投䞋した人々ず投䞋された人々 1945幎7月8月
むプシロン䜜戊―ナチスの原子力開発の党容解明 1945幎4月1946幎1月

第4郚 䞖界に広がる栞の恐怖
新たな戊争の始たり―スタヌリンの焊り 1945幎8月1946幎2月
鉄のカヌテン―栞の囜際管理か囜家管理か 1945幎9月1946幎3月
クロスロヌド実隓―゜連ぞの「ありふれた恫喝」 1945幎11月1948幎1月
アルマザス-―゜連の栞開発の秘密郜垂 1946幎8月1948幎6月
ゞョヌ-―゜連初の原爆実隓ず栞競争の始たり 1948幎6月1950幎1月

゚ピロヌグ 恐怖の均衡―冷戊ず盞互確蚌砎壊

蚳者あずがき
原子爆匟幎衚
登堎人物の玹介
原泚匕甚・参照文献
匕甚・参照文献䞀芧
写真提䟛・所蔵䞀芧
略号䞀芧
著者・蚳者玹介
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