「ザイマン現代量子論の基礎(新装版):J.M.ザイマン」
内容紹介:
J.M.ザイマンによる上級量子論入門書のロングセラー“Elements of Advanced Quantum Theory”の邦訳(新装版)。初等量子力学を習得した学生が関心を持ち始める各種の話題―第二量子化、ファインマン・ダイヤグラムとグリーン関数、多体問題、相対論的量子力学、有限群および連続群の物理への応用―を独自の構成の下で明快に解説している。現代物理の総合的な見地に基づいて素粒子論的な話題と物性論的な話題を均等にあつかい、読者を上級量子論に現れる諸概念の本質へと導くための“親身の案内”をしてくれる名著である。
2008年9月1日刊行、256ページ。
著者について:
John Michael Ziman (16 May 1925 – 2 January 2005): Wikipedia
訳者について:
樺沢宇紀(かばさわ うき): 訳書: https://adx50150.wixsite.com/kabasawa-yakusho
1990年大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻前期課程修了。(株)日立製作所中央研究所研究員。1996年(株)日立製作所電子デバイス製造システム推進本部技師。1999年(株)日立製作所計測器グループ技師。2001年(株)日立ハイテクノロジーズ技師。
樺沢先生の訳書: Amazonで検索
理数系書籍のレビュー記事は本書で398冊目。
日ごろから、ツイッター上でやり取りをさせていただいている樺沢先生(@adx50150)が2000年に翻訳され、2008年に新装版として出版した上級量子論の入門書である。この分野の重要なトピックを限定し、数理物理学的視点から詳しく掘り下げて解説する副読本的位置づけの本だ。
数多くの理工学書の翻訳を手掛けてきた樺沢先生にとって、本書は最初に取り組まれたもので思い入れが深いそうだ。旧版はTeXによる数式に慣れておらず、2008年の新装版で、版面の全体的な完成度(見やすさ)を改善、2019年の新装版第2刷では第1刷で見つかっていた誤りを修正している。
この新装版は長らく入手困難の状態が続いていたが、第2刷がでたことで入手しやすくなった。Amazonで売り切れになっていたら、他のネットショップを確認してほしい。
樺沢先生による本書の紹介と、刊行するまでの内輪話は次のページでお読みいただける。
《樺沢の訳書》No.1
ザイマン 現代量子論の基礎 (2000/6)
ザイマン 現代量子論の基礎〔新装版〕 (2008/9)
J. M. ザイマン (著), 樺沢 宇紀 (翻訳)
https://adx50150.wixsite.com/kabasawa-yakusho/01
このページの中で物性物理がご専門の松尾先生が、本書を次のようにお勧めしている。
松尾 衛 先生(Kavli ITS)
サクライ「現代の量子力学」を読んだら「上級量子力学」(こちらも樺沢さん訳)と並行してこのザイマン(樺沢さん訳)「現代量子論の基礎」を読むのがオススメ。物性分野での場の量子論の使用方法がよく分かり、文献読んだり人の発表を聞くのがラクになりました。等々、一連の好意的なコメントをツィートしてくださっています。
章立ては次のとおりだ。
第1章 ボーズ粒子
第2章 フェルミ粒子
第3章 摂動論
第4章 グリーン関数
第5章 多体問題
第6章 相対論的形式
第7章 対称性の数理
邦題は「現代量子論の基礎」だが、量子論を初めて学ぶための本ではない。原題は「Elements of Advanced Quantum Theory(上級量子論の要点)」である。初等的な量子力学の教科書を学び終え、上級レベルすなわち相対論的量子力学、場の量子論、量子電磁力学、凝縮系物理、固体物理、素粒子物理を学ぶ大学院生が、補助教材として使うための本だ。
このような上級分野の教科書はもともと研究者指向の学生に向けて書かれているものがほとんどで、数式の導出過程が省略されていたり、前提となる物理的状況や注意点の記述の親切さに欠けていたりする。本書はテーマを絞り、限られたページ数の中ででできるだけ詳しく言葉を尽くした解説を与えながら、各テーマの「肝=本質」を学ばせてくれる。個別テーマの寄せ集め本という性格上、通年の授業や講義で使うための「教科書」にはなりにくい。良書にもかかわらず知名度が低いのはそのためだ。
読んでみたところ、全体的に高度で難しいと感じた。しかし第1章から第3章まではよく理解できたし、有益だった。第4章のグリーン関数と第5章の多体問題はちょっとついていけなかった。それは今のところ未習の分野にかかわる数理の解説のためだからだと思う。第6章の相対論的形式、第7章の対称性の数理は比較的易しく感じた。
本書は著者みずからが自分自身に教育するという姿勢で書いていることも本書の特長である。物性物理を専門とする著者にとって、本書で取り上げるテーマのほとんどは専門外である。たとえばディラックの「量子力学」(この本)に記述されている手法はお馴染みのものであるが、著者はこの方法をあまり使わずに固体物理の理論研究に携わってきた。その手法を自分自身と実験・理論両分野の学生のために講義をしていく中で、より正確な形の原稿としてまとめあげ、本書におさめられることとなった。
本書の性格上、必要な章だけ読むのでも構わない。いつでも取り出せるようにしておきたい本である。
巻末や上記の樺沢先生による紹介ページには、分野別に参考文献がたくさんあげられている。しかし、本書は先生が訳出された最初の本である。僕にはこれらの文献の他に、その後先生が訳出された次のような本を「合わせて読みたい」や「さらに学びたい方のために」として推しておきたい。
合わせて読みたい:
「サクライ上級量子力学〈第1巻〉輻射と粒子」(紹介記事)
「サクライ上級量子力学〈第2巻〉共変な摂動論」(紹介記事)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.![]()
「場の量子論〈第1巻〉量子電磁力学」(紹介記事)
「場の量子論〈第2巻〉素粒子の相互作用」(紹介記事)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.![]()
「素粒子標準模型入門: W.N.コッティンガム、D.A.グリーンウッド」(紹介記事)
Image may be NSFW.
Clik here to view.![]()
さらに学びたい方のために:
「ザゴスキン 多体系の量子論」
「シュリーファー 超伝導の理論」
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.![]()
翻訳のもとになった原書はこちら。
「Elements of Advanced Quantum Theory:J. M. Ziman」- 1975
Image may be NSFW.
Clik here to view.![]()
J. M. Zimanの著書: Amazonで検索
関連記事:
発売情報:現代の量子力学(上) (下) 第2版:J.J. サクライ, J. ナポリターノ
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/798f43e65b60d75143ee875bccc1be69
待望の日本語版: サクライ上級量子力学
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/588743e4ddcaf9ce2cf0586fdb0412ec
発売情報:場の量子論:F. マンドル, G. ショー
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/de351f45f8cdce0c29d0cc4abe5455f2
素粒子標準模型入門: W.N.コッティンガム、D.A.グリーンウッド
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/522960c6eb852df961348fee76463852
1つずつ応援クリックをお願いします。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ]()
Image may be NSFW.
Clik here to view.![人気ブログランキングへ]()
Image may be NSFW.
Clik here to view.![]()
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.![]()
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.![]()
「ザイマン現代量子論の基礎(新装版):J.M.ザイマン」
Image may be NSFW.
Clik here to view.![]()
序
第1章 ボーズ粒子
- 調和振動子
- 消滅演算子・生成演算子
- 相互に結合した振動子群:1次元鎖
- 3次元格子系とベクトル場
- 連続体
- 場の古典論
- 第二量子化
- クライン-ゴルドン方程式
- 場の源・場の相互作用
- 例:フォノンのレイリー散乱
- 例:湯川型相互作用
- 荷電ボーズ粒子
第2章 フェルミ粒子
- 数表示
- 消滅・生成演算子:反交換関係
- 第二量子化
- 散乱:統計力学との関係
- 粒子の相互作用:運動量の保存
- フェルミ粒子-ボーズ粒子相互作用
- 正孔(空孔)と反粒子
第3章 摂動論
- ブリルアン-ウィグナー展開
- ハイゼンベルク表示
- 相互作用表示
- 時間発展演算子の級数展開
- S行列
- S行列展開の代数的方法
- ダイヤグラムによる表現
- 運動量表示
- 物理的な真空
- ダイソン方程式と繰り込み
第4章 グリーン関数
- 密度行列
- 密度演算子の運動方程式
- 正準集団
- 久保公式
- 1粒子グリーン関数
- エネルギー-運動量表示
- グリーン関数の計算
- 2粒子グリーン関数
- グリーン関数の階層性
- 時間に依存しないグリーン関数
- グリーン関数の行列表示
- 時間に依存しないグリーン関数の空間座標表示
- ボルン級数
- T行列
- 例:金属中の不純物準位
第5章 多体問題
- 巨視的な系の量子力学的な性質
- トーマス-フェルミ近似
- ハートリーの自己無撞着な場
- ハートリー-フォックの方法
- ハートリー-フォック理論のダイヤグラムによる解釈
- ブルックナーの方法
- 誘電応答関数
- 誘電関数のスペクトル表示
- 誘電隠蔽のダイヤグラムによる解釈
- 乱雑位相近似(RPA)
- フェルミ液体のランダウ理論
- 希薄なボーズ気体
- 超伝導状態
第6章 相対論的形式
- ローレンツ不変性
- 相対論的電磁気学
- 波動方程式とゲージ不変性
- 相対論的な場の量子化
- スピノル
- ディラック方程式
- ディラック行列
- ディラック場の量子化
- 相対論的な場の相互作用
- 散乱過程の相対論的運動学
- 解析的なS行列の理論
第7章 対称性の数理
- 対称操作
- 表現
- 有限群の正則表現
- 直交定理
- 指標と類
- 直積群と表現
- 並進群
- 連続群
- 回転群
- 回転群の既約表現
- スピノル表現
- SU(2)
- SU(3)
参考文献(訳者補遺)
訳者あとがき
索引
内容紹介:
J.M.ザイマンによる上級量子論入門書のロングセラー“Elements of Advanced Quantum Theory”の邦訳(新装版)。初等量子力学を習得した学生が関心を持ち始める各種の話題―第二量子化、ファインマン・ダイヤグラムとグリーン関数、多体問題、相対論的量子力学、有限群および連続群の物理への応用―を独自の構成の下で明快に解説している。現代物理の総合的な見地に基づいて素粒子論的な話題と物性論的な話題を均等にあつかい、読者を上級量子論に現れる諸概念の本質へと導くための“親身の案内”をしてくれる名著である。
2008年9月1日刊行、256ページ。
著者について:
John Michael Ziman (16 May 1925 – 2 January 2005): Wikipedia
訳者について:
樺沢宇紀(かばさわ うき): 訳書: https://adx50150.wixsite.com/kabasawa-yakusho
1990年大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻前期課程修了。(株)日立製作所中央研究所研究員。1996年(株)日立製作所電子デバイス製造システム推進本部技師。1999年(株)日立製作所計測器グループ技師。2001年(株)日立ハイテクノロジーズ技師。
樺沢先生の訳書: Amazonで検索
理数系書籍のレビュー記事は本書で398冊目。
日ごろから、ツイッター上でやり取りをさせていただいている樺沢先生(@adx50150)が2000年に翻訳され、2008年に新装版として出版した上級量子論の入門書である。この分野の重要なトピックを限定し、数理物理学的視点から詳しく掘り下げて解説する副読本的位置づけの本だ。
数多くの理工学書の翻訳を手掛けてきた樺沢先生にとって、本書は最初に取り組まれたもので思い入れが深いそうだ。旧版はTeXによる数式に慣れておらず、2008年の新装版で、版面の全体的な完成度(見やすさ)を改善、2019年の新装版第2刷では第1刷で見つかっていた誤りを修正している。
この新装版は長らく入手困難の状態が続いていたが、第2刷がでたことで入手しやすくなった。Amazonで売り切れになっていたら、他のネットショップを確認してほしい。
樺沢先生による本書の紹介と、刊行するまでの内輪話は次のページでお読みいただける。
《樺沢の訳書》No.1
ザイマン 現代量子論の基礎 (2000/6)
ザイマン 現代量子論の基礎〔新装版〕 (2008/9)
J. M. ザイマン (著), 樺沢 宇紀 (翻訳)
https://adx50150.wixsite.com/kabasawa-yakusho/01
このページの中で物性物理がご専門の松尾先生が、本書を次のようにお勧めしている。
松尾 衛 先生(Kavli ITS)
サクライ「現代の量子力学」を読んだら「上級量子力学」(こちらも樺沢さん訳)と並行してこのザイマン(樺沢さん訳)「現代量子論の基礎」を読むのがオススメ。物性分野での場の量子論の使用方法がよく分かり、文献読んだり人の発表を聞くのがラクになりました。等々、一連の好意的なコメントをツィートしてくださっています。
章立ては次のとおりだ。
第1章 ボーズ粒子
第2章 フェルミ粒子
第3章 摂動論
第4章 グリーン関数
第5章 多体問題
第6章 相対論的形式
第7章 対称性の数理
邦題は「現代量子論の基礎」だが、量子論を初めて学ぶための本ではない。原題は「Elements of Advanced Quantum Theory(上級量子論の要点)」である。初等的な量子力学の教科書を学び終え、上級レベルすなわち相対論的量子力学、場の量子論、量子電磁力学、凝縮系物理、固体物理、素粒子物理を学ぶ大学院生が、補助教材として使うための本だ。
このような上級分野の教科書はもともと研究者指向の学生に向けて書かれているものがほとんどで、数式の導出過程が省略されていたり、前提となる物理的状況や注意点の記述の親切さに欠けていたりする。本書はテーマを絞り、限られたページ数の中ででできるだけ詳しく言葉を尽くした解説を与えながら、各テーマの「肝=本質」を学ばせてくれる。個別テーマの寄せ集め本という性格上、通年の授業や講義で使うための「教科書」にはなりにくい。良書にもかかわらず知名度が低いのはそのためだ。
読んでみたところ、全体的に高度で難しいと感じた。しかし第1章から第3章まではよく理解できたし、有益だった。第4章のグリーン関数と第5章の多体問題はちょっとついていけなかった。それは今のところ未習の分野にかかわる数理の解説のためだからだと思う。第6章の相対論的形式、第7章の対称性の数理は比較的易しく感じた。
本書は著者みずからが自分自身に教育するという姿勢で書いていることも本書の特長である。物性物理を専門とする著者にとって、本書で取り上げるテーマのほとんどは専門外である。たとえばディラックの「量子力学」(この本)に記述されている手法はお馴染みのものであるが、著者はこの方法をあまり使わずに固体物理の理論研究に携わってきた。その手法を自分自身と実験・理論両分野の学生のために講義をしていく中で、より正確な形の原稿としてまとめあげ、本書におさめられることとなった。
本書の性格上、必要な章だけ読むのでも構わない。いつでも取り出せるようにしておきたい本である。
巻末や上記の樺沢先生による紹介ページには、分野別に参考文献がたくさんあげられている。しかし、本書は先生が訳出された最初の本である。僕にはこれらの文献の他に、その後先生が訳出された次のような本を「合わせて読みたい」や「さらに学びたい方のために」として推しておきたい。
合わせて読みたい:
「サクライ上級量子力学〈第1巻〉輻射と粒子」(紹介記事)
「サクライ上級量子力学〈第2巻〉共変な摂動論」(紹介記事)
Image may be NSFW.
Clik here to view.

Clik here to view.

「場の量子論〈第1巻〉量子電磁力学」(紹介記事)
「場の量子論〈第2巻〉素粒子の相互作用」(紹介記事)
Image may be NSFW.
Clik here to view.

Clik here to view.

「素粒子標準模型入門: W.N.コッティンガム、D.A.グリーンウッド」(紹介記事)
Image may be NSFW.
Clik here to view.

さらに学びたい方のために:
「ザゴスキン 多体系の量子論」
「シュリーファー 超伝導の理論」
Image may be NSFW.
Clik here to view.

Clik here to view.

翻訳のもとになった原書はこちら。
「Elements of Advanced Quantum Theory:J. M. Ziman」- 1975
Image may be NSFW.
Clik here to view.

J. M. Zimanの著書: Amazonで検索
関連記事:
発売情報:現代の量子力学(上) (下) 第2版:J.J. サクライ, J. ナポリターノ
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/798f43e65b60d75143ee875bccc1be69
待望の日本語版: サクライ上級量子力学
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/588743e4ddcaf9ce2cf0586fdb0412ec
発売情報:場の量子論:F. マンドル, G. ショー
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/de351f45f8cdce0c29d0cc4abe5455f2
素粒子標準模型入門: W.N.コッティンガム、D.A.グリーンウッド
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/522960c6eb852df961348fee76463852
1つずつ応援クリックをお願いします。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

Image may be NSFW.
Clik here to view.

Image may be NSFW.
Clik here to view.

Image may be NSFW.
Clik here to view.

Clik here to view.

Image may be NSFW.
Clik here to view.

Clik here to view.

「ザイマン現代量子論の基礎(新装版):J.M.ザイマン」
Image may be NSFW.
Clik here to view.

序
第1章 ボーズ粒子
- 調和振動子
- 消滅演算子・生成演算子
- 相互に結合した振動子群:1次元鎖
- 3次元格子系とベクトル場
- 連続体
- 場の古典論
- 第二量子化
- クライン-ゴルドン方程式
- 場の源・場の相互作用
- 例:フォノンのレイリー散乱
- 例:湯川型相互作用
- 荷電ボーズ粒子
第2章 フェルミ粒子
- 数表示
- 消滅・生成演算子:反交換関係
- 第二量子化
- 散乱:統計力学との関係
- 粒子の相互作用:運動量の保存
- フェルミ粒子-ボーズ粒子相互作用
- 正孔(空孔)と反粒子
第3章 摂動論
- ブリルアン-ウィグナー展開
- ハイゼンベルク表示
- 相互作用表示
- 時間発展演算子の級数展開
- S行列
- S行列展開の代数的方法
- ダイヤグラムによる表現
- 運動量表示
- 物理的な真空
- ダイソン方程式と繰り込み
第4章 グリーン関数
- 密度行列
- 密度演算子の運動方程式
- 正準集団
- 久保公式
- 1粒子グリーン関数
- エネルギー-運動量表示
- グリーン関数の計算
- 2粒子グリーン関数
- グリーン関数の階層性
- 時間に依存しないグリーン関数
- グリーン関数の行列表示
- 時間に依存しないグリーン関数の空間座標表示
- ボルン級数
- T行列
- 例:金属中の不純物準位
第5章 多体問題
- 巨視的な系の量子力学的な性質
- トーマス-フェルミ近似
- ハートリーの自己無撞着な場
- ハートリー-フォックの方法
- ハートリー-フォック理論のダイヤグラムによる解釈
- ブルックナーの方法
- 誘電応答関数
- 誘電関数のスペクトル表示
- 誘電隠蔽のダイヤグラムによる解釈
- 乱雑位相近似(RPA)
- フェルミ液体のランダウ理論
- 希薄なボーズ気体
- 超伝導状態
第6章 相対論的形式
- ローレンツ不変性
- 相対論的電磁気学
- 波動方程式とゲージ不変性
- 相対論的な場の量子化
- スピノル
- ディラック方程式
- ディラック行列
- ディラック場の量子化
- 相対論的な場の相互作用
- 散乱過程の相対論的運動学
- 解析的なS行列の理論
第7章 対称性の数理
- 対称操作
- 表現
- 有限群の正則表現
- 直交定理
- 指標と類
- 直積群と表現
- 並進群
- 連続群
- 回転群
- 回転群の既約表現
- スピノル表現
- SU(2)
- SU(3)
参考文献(訳者補遺)
訳者あとがき
索引