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ウォーキングの途中でときどき立ち寄るDORAMA下北沢PART5店は中古本がとても充実している。8月中旬に見つけたのは子供のころ好きだった「エルマーのぼうけん」の3部作。ひらがなばかりの本だから、おそらく小学2、3年で読んだのだろう。格安だったから思わず買ってしまった。2人の妹もこの本が大好きだったことを思い出した。
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ストーリーはすっかり忘れている。たしか動物が住む島で竜の子供をエルマーが助ける話だった。竜とともだちになったエルマーは3冊目でその家族全員を助けるのだったな。あとはどうなることやらとハラハラしたり、竜とエルマーの友情に胸が熱くなったこと。覚えているのはそれくらい。
ネットで調べたところ、今年は「エルマーのぼうけん」の英語の原作「My Father's Dragon」が1948年に出版されてから70年、福音館書店から1963年に渡辺茂男による日本語版が出版されて55年の記念の年だという。
新宿の紀伊國屋ホールでは8月4日、つまり僕が本を買う10日前に原作者のルース・S・ガネットさん(95)を招いてイベントが開かれていたことを知った。挿絵は彼女の義理の母親のルース・C・ガネットさんがお描きになっている。
【紀伊國屋ホール】 「エルマーのぼうけん」原作者ルース・S・ガネットさん 来日記念パネルディスカッション(2018年8月4日)
https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20180706100000.html
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当日のレポート: ページを開く
「エルマーのぼうけん」シリーズ:福音館書店のページ
https://www.fukuinkan.co.jp/ninkimono/detail.php?id=4
原題は 「お父さんの竜」(My Father's Dragon)で、語り手の父親(my father)が 9歳の少年だった時の話として書かれている。会話などで直接的に名前を使う時を除いて、ほとんどすべてが、主人公を「エルマー」ではなく 「my father」 と表現して語られていくが、日本語訳では「my father」 のほとんどは「エルマー」に置き換えられた。 2巻目である『エルマーとりゅう』からは原著でも「エルマー」を主語に用いている。
このような本も発売された。
「「エルマーのぼうけん」を書いた女性 ルース・S・ガネット」
それならば45年ぶりに読み直してみようか。せっかくだから原作で読んでみようと、ソフトカバーの英語版を取り寄せた。日本語版よりだいぶ薄い。
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子供向けの本だけれども高校1、2年のリーダーの英語レベル。ふだん目にしない語彙や表現がときどき出てくるから、TOEIC 800点の僕でも易しすぎるということはない。サンプルページを載せておくので、自分の英語力で読めそうか確認してみるとよい。
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通して読んでみたところ1冊目はだいたい覚えていた。おばあさんの野良猫を助けたことがきっかけで、エルマーは動物たちが住む島に渡り、捕らわれの身となっていた竜の子供を助けるまでの話。
2冊目と3冊目は、かなり忘れていた。読み進めながらも先が見通せない。あれほど感動した本なのに、いったいどうしたわけだろう。思い出せなかったのは英語で読んでいたせいかもしれないが。ところどころで「ああ、そうだった!」と思い出すという有様だった。
あらすじを知りたい方は、ネタバレ覚悟でウィキペディアの「エルマーのぼうけん」という記事をお読みになるとよい。
エルマーのぼうけん:
年とったのらねこからどうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞いたエルマーは、りゅうの子どもを助ける冒険の旅に出発します。どうぶつ島ではライオン、トラ、サイなど恐ろしい動物たちが待ちうけていました。エルマーは、知恵と勇気で出発前にリュックにつめた輪ゴムやチューインガム、歯ブラシをつかって、次々と動物たちをやりこめていきます。エルマーはりゅうの子どもを助け出すことができるのでしょうか?
エルマーとりゅう:
「エルマーのぼうけん」の続編。ぶじ動物島を脱出したエルマーとりゅうが、「知りたがり病」という病気をめぐって大活躍。一度読みはじめたらやめられない抜群のおもしろさです。
エルマーと16ぴきのりゅう:
エルマーのお話の完結編。やっと家に帰りついたりゅうを捕えようと、人間どもがやってきます! エルマーは、りゅうの家族を救おうと、りゅうの家にやってきます。心躍る結末です。
ご自身の思い出の発掘、お子さんへの読み聞かせのために日本語版をお買い求めになる方は、ハードカバーの本(単行本)をこちらからどうぞ。
「エルマーのぼうけん」
「エルマーとりゅう」
「エルマーと16ぴきのりゅう」
3冊セットでも次のものが買える。
「エルマーのぼうけんセット」
「愛蔵版 エルマーのぼうけんセット」
英語版は版型が違うものが発売されているのでご注意いただきたい。次の3冊は出版社が同じで版型を揃えることができる。ソフトカバーの本だ。僕が買ったのはこの組み合わせである。
「My Father's Dragon」
「Elmer and the Dragon」
「The Dragons of Blueland」
英語版には3冊合本版がある。こちらはハードカバー。Kindle版としても購入できるのがうれしい。
「Three Tales of My Father's Dragon」(Kindle版)
本の読み聞かせ動画
「エルマーのぼうけん」は最初から最後まで、「エルマーとりゅう」は第3章まで英語と日本語の読み聞かせ動画がYouTubeにアップされている。リスニングの練習にちょうどよい。
My Father Meets the Cat: 再生リスト1 再生リスト2 再生リスト3
Elmer and the Dragon By Ruth Stiles Gannett
【読み聞かせ】エルマーのぼうけん #1
エルマーのぼうけん(全部)+エルマーとりゅう(第3章まで): 再生リスト
マニアックな話
注意深い方はすでにお気づきかもしれないが、日本語のタイトルロゴにはいくつか種類がある。コレクターの中には細部にこだわる人がいるから、お伝えしておこう。また、日本語タイトルと英語タイトルが併記されている本もある。
また、2冊目の表紙は裏焼き(左右逆)のものがあるようだ。僕が買った3冊セットは2冊目が英語版の絵と左右が逆だ。
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ウォーキングの途中でときどき立ち寄るDORAMA下北沢PART5店は中古本がとても充実している。8月中旬に見つけたのは子供のころ好きだった「エルマーのぼうけん」の3部作。ひらがなばかりの本だから、おそらく小学2、3年で読んだのだろう。格安だったから思わず買ってしまった。2人の妹もこの本が大好きだったことを思い出した。
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ストーリーはすっかり忘れている。たしか動物が住む島で竜の子供をエルマーが助ける話だった。竜とともだちになったエルマーは3冊目でその家族全員を助けるのだったな。あとはどうなることやらとハラハラしたり、竜とエルマーの友情に胸が熱くなったこと。覚えているのはそれくらい。
ネットで調べたところ、今年は「エルマーのぼうけん」の英語の原作「My Father's Dragon」が1948年に出版されてから70年、福音館書店から1963年に渡辺茂男による日本語版が出版されて55年の記念の年だという。
新宿の紀伊國屋ホールでは8月4日、つまり僕が本を買う10日前に原作者のルース・S・ガネットさん(95)を招いてイベントが開かれていたことを知った。挿絵は彼女の義理の母親のルース・C・ガネットさんがお描きになっている。
【紀伊國屋ホール】 「エルマーのぼうけん」原作者ルース・S・ガネットさん 来日記念パネルディスカッション(2018年8月4日)
https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20180706100000.html
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「エルマーのぼうけん」シリーズ:福音館書店のページ
https://www.fukuinkan.co.jp/ninkimono/detail.php?id=4
原題は 「お父さんの竜」(My Father's Dragon)で、語り手の父親(my father)が 9歳の少年だった時の話として書かれている。会話などで直接的に名前を使う時を除いて、ほとんどすべてが、主人公を「エルマー」ではなく 「my father」 と表現して語られていくが、日本語訳では「my father」 のほとんどは「エルマー」に置き換えられた。 2巻目である『エルマーとりゅう』からは原著でも「エルマー」を主語に用いている。
このような本も発売された。
「「エルマーのぼうけん」を書いた女性 ルース・S・ガネット」
それならば45年ぶりに読み直してみようか。せっかくだから原作で読んでみようと、ソフトカバーの英語版を取り寄せた。日本語版よりだいぶ薄い。
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子供向けの本だけれども高校1、2年のリーダーの英語レベル。ふだん目にしない語彙や表現がときどき出てくるから、TOEIC 800点の僕でも易しすぎるということはない。サンプルページを載せておくので、自分の英語力で読めそうか確認してみるとよい。
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通して読んでみたところ1冊目はだいたい覚えていた。おばあさんの野良猫を助けたことがきっかけで、エルマーは動物たちが住む島に渡り、捕らわれの身となっていた竜の子供を助けるまでの話。
2冊目と3冊目は、かなり忘れていた。読み進めながらも先が見通せない。あれほど感動した本なのに、いったいどうしたわけだろう。思い出せなかったのは英語で読んでいたせいかもしれないが。ところどころで「ああ、そうだった!」と思い出すという有様だった。
あらすじを知りたい方は、ネタバレ覚悟でウィキペディアの「エルマーのぼうけん」という記事をお読みになるとよい。
エルマーのぼうけん:
年とったのらねこからどうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞いたエルマーは、りゅうの子どもを助ける冒険の旅に出発します。どうぶつ島ではライオン、トラ、サイなど恐ろしい動物たちが待ちうけていました。エルマーは、知恵と勇気で出発前にリュックにつめた輪ゴムやチューインガム、歯ブラシをつかって、次々と動物たちをやりこめていきます。エルマーはりゅうの子どもを助け出すことができるのでしょうか?
エルマーとりゅう:
「エルマーのぼうけん」の続編。ぶじ動物島を脱出したエルマーとりゅうが、「知りたがり病」という病気をめぐって大活躍。一度読みはじめたらやめられない抜群のおもしろさです。
エルマーと16ぴきのりゅう:
エルマーのお話の完結編。やっと家に帰りついたりゅうを捕えようと、人間どもがやってきます! エルマーは、りゅうの家族を救おうと、りゅうの家にやってきます。心躍る結末です。
ご自身の思い出の発掘、お子さんへの読み聞かせのために日本語版をお買い求めになる方は、ハードカバーの本(単行本)をこちらからどうぞ。
「エルマーのぼうけん」
「エルマーとりゅう」
「エルマーと16ぴきのりゅう」
3冊セットでも次のものが買える。
「エルマーのぼうけんセット」
「愛蔵版 エルマーのぼうけんセット」
英語版は版型が違うものが発売されているのでご注意いただきたい。次の3冊は出版社が同じで版型を揃えることができる。ソフトカバーの本だ。僕が買ったのはこの組み合わせである。
「My Father's Dragon」
「Elmer and the Dragon」
「The Dragons of Blueland」
英語版には3冊合本版がある。こちらはハードカバー。Kindle版としても購入できるのがうれしい。
「Three Tales of My Father's Dragon」(Kindle版)
本の読み聞かせ動画
「エルマーのぼうけん」は最初から最後まで、「エルマーとりゅう」は第3章まで英語と日本語の読み聞かせ動画がYouTubeにアップされている。リスニングの練習にちょうどよい。
My Father Meets the Cat: 再生リスト1 再生リスト2 再生リスト3
Elmer and the Dragon By Ruth Stiles Gannett
【読み聞かせ】エルマーのぼうけん #1
エルマーのぼうけん(全部)+エルマーとりゅう(第3章まで): 再生リスト
マニアックな話
注意深い方はすでにお気づきかもしれないが、日本語のタイトルロゴにはいくつか種類がある。コレクターの中には細部にこだわる人がいるから、お伝えしておこう。また、日本語タイトルと英語タイトルが併記されている本もある。
また、2冊目の表紙は裏焼き(左右逆)のものがあるようだ。僕が買った3冊セットは2冊目が英語版の絵と左右が逆だ。
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