「不思議の国のアリス (角川文庫)」(Kindle版)
「鏡の国のアリス (角川文庫)」(Kindle版)
内容:
不思議の国のアリス:
ある昼下がり、アリスが土手で遊んでいるとチョッキを着た白ウサギが時計を取り出しながら、急ぎ足に通り過ぎ、生き垣の下の穴にぴょんと飛び込みました。アリスも続いて飛び込むと、そこは…。チェシャーネコ、三月ウサギ、帽子屋、ハートの女王など、一癖もふたくせもあるキャラクターたちが繰り広げる夢と幻想の国。ユーモア溢れる世界児童文学の傑作を、原文の言葉あそびの楽しさそのままに翻訳した、画期的新訳決定版。
鏡の国のアリス:
「不思議の国」から半年後の雪の日。子ネコのキティとおしゃべりを楽しんでいたアリスは、暖炉の上の鏡をくぐり抜けてしまいます。なんとそこは、赤白のキングやクイーン、ナイトらの住むチェスの世界。さらには、おしゃべりする花々や卵のハンプティ・ダンプティも集い…おのずとチェスゲームに参加したアリスは、女王を目指すのですが…。ジョン・テニエルの美しいオリジナル挿絵を全点収録、永遠の名作童話の決定版。
著者:
ルイス・キャロル: ウィキペディアの記事
1832‐1898。イングランド北西部チェシャー州出身。本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン。数学者であり、作家。オックスフォード大学を卒業、同大学の数学および論理学の教授に。独特のユーモア感覚と幻想的イメージに溢れた童話『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は、イギリスはもちろん、世界中で支持されている。母校オックスフォード大学で数学講師を務めていた際、学寮長リドルの次女アリスのために書き下ろした物語が、『不思議の国のアリス』(1865年)の原型となる 。
「なぜ、この本を読んだの?」という声が聞こえてきそうだが、理由は3つある。
1)有名な本であるにもかかわらず、原作を通しで読んでいなかったこと。
2)「謎解き「アリス物語」(PHP新書)」(Kindle版)を読みたかったので、まず原作を読んでおいたほうがよいだろうと思ったから。
3)3つめの理由は伏せておこう。来月中旬までにおわかりになるはずだ。
とりあえず英語版の2冊を先に読み、続いて日本語版をそれぞれ読んでみた。フランス語版も購入したが、今回は読んでいない。
次のことにこだわって日、英、フランス語版を揃えた。(僕が買ったのはKindle版だけだ。)
1)文庫版(ペーパーバック版)とKindle版の両方とも揃えられること。
2)挿絵付きで、挿絵はジョン・テニエルによるものであること。
3)Kindle版では文字と挿絵がKindle Paperwhite、Kindleアプリの両方で良好な状態で表示されること。(フランス語版には型崩れして表示されるものがいくつかある。)
2冊を通読してみたところ、予想通り(子供が楽しむように)無邪気に楽しめる本ではなかった。「不思議の国のアリス」のほうはあらすじは知っていたが、ルイス・キャロルが物語に「謎解き」をどのように潜ませたのかが気になる。だから英語版、日本語版ともに「読み解くこと」に集中していた。
言葉遊びや論理学的な言い回しがされていることは、すぐわかるし、日本語版では駄洒落を工夫して上手く訳したものだなと感心させられる。けれども、僕が気が付かない「謎解き」はまだまだたくさんあるような気がした。
登場するキャラクターが奇妙なだけでなく、会話そのものが論理のすり替えや、意味の取り違えによって不思議な展開を創り出す。
子供向けの絵本だけでなく、映画化やアニメ化するにはうってつけの作品であることには違いなく、原作以外の関連作品がこれまでヒットし続けたこともうなづける。
「不思議の国のアリス」はトランプゲームを、「鏡の国のアリス」はチェスを題材にして、それぞれキングとクイーンが登場する。物語の進行に従って、ゲームは進行するそうなのだが、僕にはさっぱりわからなかった。巻末の解説を読んでも物語の進行と結びついているようには思えないのだ。
このようなわけで「謎解き」ができるまでには至らなかった。この作品の深さは、もう少し深く読み込んで分析しないと理解できないのだろう。
今回は、とりあえず通読して物語がどのように進むのか、登場するキャラクターとアリスがどのような会話をしたのかを知ったということで、よしとしておこう。
新潮文庫からもこの2作品が刊行されているが、こちらは挿絵がジョン・テニエルではないこと、Kindle版がでていないことをおことわりしておく。
僕がお勧めするのは、次の3組だ。
日本語版:角川文庫版
「不思議の国のアリス (角川文庫)」(Kindle版)
「鏡の国のアリス (角川文庫)」(Kindle版)
英語版:
「Alice's Adventures in Wonderland (Illustrated) 」(Kindle版)
「Through the Looking-glass (Illustrated) 」(Kindle版)
フランス語版:
「Alice au pays des merveilles (Illustré) 」(Kindle版)
「De L'autre Côté Du Miroir (Illustré) 」(Kindle版)
応援クリックをお願いします!
「鏡の国のアリス (角川文庫)」(Kindle版)
内容:
不思議の国のアリス:
ある昼下がり、アリスが土手で遊んでいるとチョッキを着た白ウサギが時計を取り出しながら、急ぎ足に通り過ぎ、生き垣の下の穴にぴょんと飛び込みました。アリスも続いて飛び込むと、そこは…。チェシャーネコ、三月ウサギ、帽子屋、ハートの女王など、一癖もふたくせもあるキャラクターたちが繰り広げる夢と幻想の国。ユーモア溢れる世界児童文学の傑作を、原文の言葉あそびの楽しさそのままに翻訳した、画期的新訳決定版。
鏡の国のアリス:
「不思議の国」から半年後の雪の日。子ネコのキティとおしゃべりを楽しんでいたアリスは、暖炉の上の鏡をくぐり抜けてしまいます。なんとそこは、赤白のキングやクイーン、ナイトらの住むチェスの世界。さらには、おしゃべりする花々や卵のハンプティ・ダンプティも集い…おのずとチェスゲームに参加したアリスは、女王を目指すのですが…。ジョン・テニエルの美しいオリジナル挿絵を全点収録、永遠の名作童話の決定版。
著者:
ルイス・キャロル: ウィキペディアの記事
1832‐1898。イングランド北西部チェシャー州出身。本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン。数学者であり、作家。オックスフォード大学を卒業、同大学の数学および論理学の教授に。独特のユーモア感覚と幻想的イメージに溢れた童話『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は、イギリスはもちろん、世界中で支持されている。母校オックスフォード大学で数学講師を務めていた際、学寮長リドルの次女アリスのために書き下ろした物語が、『不思議の国のアリス』(1865年)の原型となる 。
「なぜ、この本を読んだの?」という声が聞こえてきそうだが、理由は3つある。
1)有名な本であるにもかかわらず、原作を通しで読んでいなかったこと。
2)「謎解き「アリス物語」(PHP新書)」(Kindle版)を読みたかったので、まず原作を読んでおいたほうがよいだろうと思ったから。
3)3つめの理由は伏せておこう。来月中旬までにおわかりになるはずだ。
とりあえず英語版の2冊を先に読み、続いて日本語版をそれぞれ読んでみた。フランス語版も購入したが、今回は読んでいない。
次のことにこだわって日、英、フランス語版を揃えた。(僕が買ったのはKindle版だけだ。)
1)文庫版(ペーパーバック版)とKindle版の両方とも揃えられること。
2)挿絵付きで、挿絵はジョン・テニエルによるものであること。
3)Kindle版では文字と挿絵がKindle Paperwhite、Kindleアプリの両方で良好な状態で表示されること。(フランス語版には型崩れして表示されるものがいくつかある。)
2冊を通読してみたところ、予想通り(子供が楽しむように)無邪気に楽しめる本ではなかった。「不思議の国のアリス」のほうはあらすじは知っていたが、ルイス・キャロルが物語に「謎解き」をどのように潜ませたのかが気になる。だから英語版、日本語版ともに「読み解くこと」に集中していた。
言葉遊びや論理学的な言い回しがされていることは、すぐわかるし、日本語版では駄洒落を工夫して上手く訳したものだなと感心させられる。けれども、僕が気が付かない「謎解き」はまだまだたくさんあるような気がした。
登場するキャラクターが奇妙なだけでなく、会話そのものが論理のすり替えや、意味の取り違えによって不思議な展開を創り出す。
子供向けの絵本だけでなく、映画化やアニメ化するにはうってつけの作品であることには違いなく、原作以外の関連作品がこれまでヒットし続けたこともうなづける。
「不思議の国のアリス」はトランプゲームを、「鏡の国のアリス」はチェスを題材にして、それぞれキングとクイーンが登場する。物語の進行に従って、ゲームは進行するそうなのだが、僕にはさっぱりわからなかった。巻末の解説を読んでも物語の進行と結びついているようには思えないのだ。
このようなわけで「謎解き」ができるまでには至らなかった。この作品の深さは、もう少し深く読み込んで分析しないと理解できないのだろう。
今回は、とりあえず通読して物語がどのように進むのか、登場するキャラクターとアリスがどのような会話をしたのかを知ったということで、よしとしておこう。
新潮文庫からもこの2作品が刊行されているが、こちらは挿絵がジョン・テニエルではないこと、Kindle版がでていないことをおことわりしておく。
僕がお勧めするのは、次の3組だ。
日本語版:角川文庫版
「不思議の国のアリス (角川文庫)」(Kindle版)
「鏡の国のアリス (角川文庫)」(Kindle版)
英語版:
「Alice's Adventures in Wonderland (Illustrated) 」(Kindle版)
「Through the Looking-glass (Illustrated) 」(Kindle版)
フランス語版:
「Alice au pays des merveilles (Illustré) 」(Kindle版)
「De L'autre Côté Du Miroir (Illustré) 」(Kindle版)
応援クリックをお願いします!