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開平と開立(第21回):385,828,352の算盤による開立(3根法5)

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開立はん」に385,828,352を置いたところ拡大

[English]

前回に続き今回も算盤での開立の手順を解説する。

今回は3根法で根が3桁場合だ。理論編も参考にしていただきたい。

開立(立方根):3根法(3倍根法、3商法)、定数法、3a^2法、三除九九、三分九九法、三分九九法別法、乗減法(変商法)、3根^2法、折衷法、過大数開立、省略開立など


算盤による385,828,352の3乗根の解法(答は728)

第1群の数とは立方根を求める数を3桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の3桁のことである。群の数が根の桁数となる。

385,828,352 -> (385|828|352): 385が第1群の数、根の桁数は3。


手順1:385828352を置く。第1群は385。


手順2:385以下の立方数は343=7^3。7を初根としDに立てる。


手順3:385-343=042をGHIに置く。(-a^3)


手順4:3倍根(3×初根)、3x7=21をABに置く。


手順5:3倍根=21でH以降を初根の次4桁目(定位置)に商が立つまで割る。(÷3a)


手順6:42÷21=2余り0。商2をFに置く。


手順7:余り00をHIに置く。


手順8:82÷21=3余り19。


手順9:商3をHに置く。


手順10:余り19をJKに置く。


手順11:FGの20を既根7で割る。20÷7=2余り6。


手順12:商2を次根としてEに置く。


手順13:余り06をFGに置く。


手順14:GHの63から次根^2を引く。(-b^2)


手順15:つまり63-2^2=59をGHに置く。


手順16:3倍根21と平方減の余りGHの59を掛け、1239を得る。(3根乗)


手順17:GHの59を00にする。


手順18:HIJKの0019に1239を足す。


手順19:つまり0019+1239=1258をHIJKに置く。


手順20:次根^3をLの8から引く。 (-b^3)


手順21:つまり8-2^3=0をLに置く。


手順22:次根2の3倍=6を第3倍根(ABC)に加える。つまりCに6を置く。


手順23:3倍根=216でH以降を次根の次5桁目(定位置)に商が立つまで割る。(÷3a)


手順24:HIJKの1258を3倍根216で割る。1258÷216=5余り178。商5をGに置く。


手順25:余り0178をHIJKに置く。


手順26:1780÷216=8余り52。


手順27:商8をHに置く。


手順28:余り0052をIJKLに置く。


手順29:523÷216=2余り91。


手順30:商2をIに置く。


手順31:余り091をKLMに置く。


手順32:915÷216=4余り51。


手順33:商4をJに置く。


手順34:余り051をLMNに置く。


手順35:GHIの582を既根の72で割る。


手順36:582÷72=8余り6。商8を第3根としFに置く。


手順37:余り006をGHIに置く。


手順38:第3根^2をIJの64から引く。 (-c^2)


手順39:64-8^2=00をIJに置く。


手順40:第3根^3をMNOの512から引く。(-c^3)


手順41:512-8^3=000をMNOに置く。


手順42:立方根は728と求まる。


最終状態: 答 728


珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)




第22回も開立法(3根法)である。


関連記事:

ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb


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