「開立はん」に110,592を置いたところ拡大
[English]
前回に続き今回も算盤での開立の手順を解説する。
今回は3根法で根が2桁、過大根が発生する場合だ。理論編も参考にしていただきたい。
開立(立方根):3根法(3倍根法、3商法)、定数法、3a^2法、三除九九、三分九九法、三分九九法別法、乗減法(変商法)、3根^2法、折衷法、過大数開立、省略開立など
算盤による110,592の3乗根の解法(答は48)
第1群の数とは立方根を求める数を3桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の3桁のことである。群の数が根の桁数となる。
110,592 -> (110|592): 110が第1群の数、根の桁数は2。
手順1:110592を置く。第1群は110。
手順2:110以下の立方数は64=4^3。4を初根としてDに立てる。
手順3:110-64=046をGHIに置く。(-a^3)
手順4:3倍根(3×初根)、3x4=12をABに置く。
手順5:3倍根=12でH以降を初根の次4桁目(定位置)に商が立つまで割る。(÷3a)
手順6:46÷12=3余り10。商3をFに置く。
手順7:余り10をHIに置く。
手順8:105÷12=8余り9。商8をGに置く。
手順9:余り009をHIJに置く。
手順10:99÷12=8余り3。商8をHに置く。
手順11:余り03をJKに置く。
手順12:38を既根(初根)4で割る。(÷a)
手順13:商9を立て、これを次根(仮根)とし、Eに置く。
手順14:28から9^2=81は引けないから仮根9は過大根である。
手順15:過大根9から1を引き8を得てEに置く。
手順16:2の桁に既根4を還元して2+4=6をGに置く。
手順17:68-次根^2=68-8^2=04をGHに置く。(-b^2)
手順18:平方減の余り04に12を掛けてJKの03に足す。
手順19:つまり04x12+03=51をJKに置く。
手順20:512から次根8の立方を引く。(-b^3)
手順21:つまり512-8^3=000をJKLに置く。
手順22:立方根は48と求まる。
最終状態: 答 48
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
第20回も開立法(3根法)である。
関連記事:
ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb
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前回に続き今回も算盤での開立の手順を解説する。
今回は3根法で根が2桁、過大根が発生する場合だ。理論編も参考にしていただきたい。
開立(立方根):3根法(3倍根法、3商法)、定数法、3a^2法、三除九九、三分九九法、三分九九法別法、乗減法(変商法)、3根^2法、折衷法、過大数開立、省略開立など
算盤による110,592の3乗根の解法(答は48)
第1群の数とは立方根を求める数を3桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の3桁のことである。群の数が根の桁数となる。
110,592 -> (110|592): 110が第1群の数、根の桁数は2。
手順1:110592を置く。第1群は110。
手順2:110以下の立方数は64=4^3。4を初根としてDに立てる。
手順3:110-64=046をGHIに置く。(-a^3)
手順4:3倍根(3×初根)、3x4=12をABに置く。
手順5:3倍根=12でH以降を初根の次4桁目(定位置)に商が立つまで割る。(÷3a)
手順6:46÷12=3余り10。商3をFに置く。
手順7:余り10をHIに置く。
手順8:105÷12=8余り9。商8をGに置く。
手順9:余り009をHIJに置く。
手順10:99÷12=8余り3。商8をHに置く。
手順11:余り03をJKに置く。
手順12:38を既根(初根)4で割る。(÷a)
手順13:商9を立て、これを次根(仮根)とし、Eに置く。
手順14:28から9^2=81は引けないから仮根9は過大根である。
手順15:過大根9から1を引き8を得てEに置く。
手順16:2の桁に既根4を還元して2+4=6をGに置く。
手順17:68-次根^2=68-8^2=04をGHに置く。(-b^2)
手順18:平方減の余り04に12を掛けてJKの03に足す。
手順19:つまり04x12+03=51をJKに置く。
手順20:512から次根8の立方を引く。(-b^3)
手順21:つまり512-8^3=000をJKLに置く。
手順22:立方根は48と求まる。
最終状態: 答 48
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
第20回も開立法(3根法)である。
関連記事:
ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
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