Quantcast
Channel: とね日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 976

開平と開立(第15回):11,943,936の算盤による開平(倍根法9)

$
0
0
開平はん」に11,943,936を置いたところ拡大

[English]

前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も倍根法で、根が4桁の場合だ。理論編も参考にしていただきたい。

開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など


算盤による11,943,936の2乗根の解法(答は3,456)

第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。

11,943,936 -> (11|94|39|36) : 11が第1群の数、根の桁数は4


手順1:11943936を置く。第1群は11。


手順2:11以下の平方数は9=3x3。3を初根としてFに立て、倍根2x3=6をAに立てる。


手順3:3の平方を第1群の11から引く。11-9=02となる。


手順4:HIの29に着目し、これを倍根6で割る。


手順5:商4が立ち、これを次根としてGに置く。29-6x4=05をHIに置く。


手順6:次根4の2倍の8を倍根に加える。IJの54に着目する。


手順7:IJの54から次根4の平方を引く。54-4^2=38をIJに置く。


手順8:IJKの383をABの倍根68で割る。


手順9:商5が立ち、これを第3根としてHに置く。


手順10:383-68x5=043をIJKに置く。


手順11:倍根68に第3根の2倍の10を加える。680+10=690をABCに置く。


手順12:JKLの439から第3根5の平方を引く。439-5^2=414をJKLに置く。


手順13:JKLMの4143をABCの倍根690で割る。


手順14:商6が立ち、これを第4根としてIに置く。


手順15:4143-690x6=0003をJKLMに置く。


手順16:MNの36から第4根の平方36を引く。


手順17:36-6^2=00をMNに置く。


手順18:根は3456と求まる。


最終状態: 答 3456

珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)



第16回も引き続き倍根法による開平を行う。


関連記事:

ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb


ブログ執筆のはげみになりますので、1つずつ応援クリックをお願いします。
にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ 人気ブログランキングへ 

  

 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 976

Trending Articles