左:Rosaさん 右:Jennyさん拡大
一昨日の晩のちょっとしたハプニング。記録に残しておこう。
いつものように夕食をとってからウォーキングに出かけた。この日は「まいにちフランス語(応用編)」を聞き流しながらうだるような暑さの中を下北沢に向かって歩いていた。
2回目のストリーミング再生が終わるころ西口の井の頭線の踏切にたどりつく。南口商店街まではあと一息だ。けれど暑さでもう限界。いつもは前を通りながら気になっていたバーに入って給水ならぬ「給ビール」をとることにした。「808LOUNGE」というお店。入口の扉はガラスで透けて見えるから、外から見ると混んでいるかどうかすぐわかる。
この日は奥に少しだけ客がいるのが見えた。いつも気になっていたのは、店の中のカラフルな照明である。いつか写真を撮らせてもらってブログに載せたいと思っていた。
808LOUNGEの店内(拡大)
入口寄りのカウンター席について生ビールを注文。ひとつ席を挟んで僕の右側では2人の外国人の女の子が何かしゃべっている。初来店だからマスターと少し言葉を交わしながら飲んでいた。その間にマスターにも「1杯どうぞ」という大人の礼儀を忘れなかった。
ふと右を見たときにすぐ隣の女の子がニコニコと会釈したのがきっかけで、彼女たちとの会話が始まった。客は他にいなかったから話しやすい。
彼女たちは2人でバンドを組んでいて、今回が初来日とのこと。フジロック・フェスティバルのためと東京観光するのが目的だという。イギリス人観光客だ。
僕は「ルーブル美術館」はちゃんと「ルーヴル美術館」と書くけれど、フジロック・フェスティバルのことは「富士ロック・フェスティバル」と書いてしまうし、富士山のふもとで開催される音楽イベントだと思っているような人だったから彼女たちが好きそうな音楽の話題にはうとい。(フジロック・フェスティバルの開催地)
要するに話題は「東京観光はどこ行ったの?」とか「(フジロック・フェスティバルに出演した)ボブディランは見れた?」とか、あとは自分がイギリス旅行したときの話、80年代にチャールズ皇太子が来日したときの話、ダイアナ妃の話、ロンドンオリンピックの開会式でのエリザベス女王の話、ザ・ビートルズの話、彼女たちがこれまでどの国を旅行したかなど。あと日本にも有名なロックバンドがあるんですよと友人がボーカルをつとめる「Queeness」を紹介した。
下北沢では民泊に滞在しているそうだ。Minpakuという言葉は浸透しておらず、外国人には「Airbnb(エアービーアンドビー)」と言えばわかるようだ。民泊の大手企業である。
しばらくすると僕の左側に日本人の男性客が来店。初来店だという彼も会話に加わった。英語がカタコトだったので僕が通訳した。25歳の彼はロックバンドのマネージャーをしているという。初めて会った彼を彼女たちに紹介し、僕は彼女たちの名前を来て彼に紹介した。僕の隣に座っていたのがJennyさん、そしてその隣がRosaさんという名前だと知った。
そのうち外国人客ばかり増えてきて、店内は英語が公用語になった。アクセントから判断するとほとんどがイギリス人。なぜそうなったのかよくわからないけれど、下北沢にいながら海外体験をしている気分である。
11時をまわり、彼女たちが先に店を出ることになった。せっかくだからと彼も含めて記念撮影を僕は提案。写真はあとで送れるようにTwitterのアカウントを交換することにした。そのときに撮ったのが記事トップの写真である。SNSやブログでの公開についてもOKだという。男性のほうは掲載しないことになったから、JennyさんとRosaさんのところだけ切り出して載せておく。
拡大
見送った後、僕も店を出て40分ウォーキングして帰宅。写真を送ろうとしてフォローさせてもらったTwitterアカウントを見ると、彼女たちのバンド名「Let's Eat Grandma」が。。。そしてアカウントは @thelegofgrandma である。
Twitterを開いて唖然とした。
「もしかしてプロ??」
慌てて「Let's Eat Grandma」でググると、出るわ出るわ。。画像や動画もたくさん出てくる。
Let's Eat Grandma
レッツ・イート・グランマ
http://hostess.co.jp/artists/letseatgrandma/
イギリス出身のロサ(Rosa Walton)とジェニー(Jenny Hollingworth)の美少女からなるポップ・デュオ。2013年に結成。BBC Radio 1などで演奏し、NMEをはじめとする有名音楽媒体に取り上げられてじわじわと話題に。2016年6月にデビュー・アルバム『アイ、ジェミニ』をリリース。2018年7月、待望のセカンド・アルバム『アイム・オール・イヤーズ』をリリース。アルバム発売直後にはフジロック・フェスティバル出演のため初来日が決定している。
だとすると「フジロック・フェスティバルのため」というのは「出演するため」だったわけか。。。 ど素人の僕でさえそれくらいの想像はつく。彼女たちがどれくらい有名なのかはわからないけれど、人気のない歌手が出演できるはずがない。そして日本語のページがあるくらいだから。
LET'S EAT GRANDMA(フジロック・フェスティバル)
http://www.fujirockfestival.com/artist/artist.asp?id=5037
そういえばJennyさんが思わせぶりな顔で僕にこう耳打ちしたのを思い出した。
「ここ(日本)では自分たちが歌手だということは言わないようにしているの。」
僕はアマチュアだから謙遜しているのだと受け取っていた。でもそれは違う。「騒がれないようにするため。」だったのだ。相変わらずの頓珍漢の抜け作だ。
せっかくだから動画や音源のプレイリストを載せておこう。(彼女たちの動画をYouTubeで検索)
Let's Eat Grandma - Eat Shiitake Mushrooms (Official Music Video)
Let's Eat Grandma - Full Performance (Live on KEXP)
Let’s Eat Grandma I’m All Ears(Music Playlist)
Amazon.co.jpでもCDや音声ファイルが購入できるようだ。(検索する)
ビールを1杯という軽い気持ちが、思いもよらぬ結果をもたらした真夏の夜の夢さながらの体験である。
後日談(というか翌日談):
翌朝、新宿から中央線に乗った僕の横には大きなリュックサックを背負った外国人女性が2人立っていた。聞こえてくる会話からイギリス英語だとわかる。「また、イギリス人?」そう思いながら昨夜の出来事を思い出していた。
電車が揺れたはずみでリュックサックがぶつかり僕は少しよろけた。「すみません。」という会釈をされたので、「いえいえ、大丈夫ですよ。でも、遠くまで行くのですか?」と話しかけた。
2人は30代のイギリス人。オックスフォード在住だという。そして彼女たちが向かう先は御殿場である。富士登山をするためだ。大きなリュックサックは登山用で、夜のうちに富士山頂を目指し、ご来光を拝むのだと教えてくれた。またもやイギリス人女性2人、そして「富士ロック」という痛い勘違いを思い出した。ひとりは高校で数学を教えているという。
彼女たちとは下車するまでの短い間だったが、2日続けてイギリス人女性2人と巡り合うことになった。因果関係はないはずだだけれど、火星の大接近のことが頭をよぎった。
ブログ執筆のはげみになりますので、1つずつ応援クリックをお願いします。
一昨日の晩のちょっとしたハプニング。記録に残しておこう。
いつものように夕食をとってからウォーキングに出かけた。この日は「まいにちフランス語(応用編)」を聞き流しながらうだるような暑さの中を下北沢に向かって歩いていた。
2回目のストリーミング再生が終わるころ西口の井の頭線の踏切にたどりつく。南口商店街まではあと一息だ。けれど暑さでもう限界。いつもは前を通りながら気になっていたバーに入って給水ならぬ「給ビール」をとることにした。「808LOUNGE」というお店。入口の扉はガラスで透けて見えるから、外から見ると混んでいるかどうかすぐわかる。
この日は奥に少しだけ客がいるのが見えた。いつも気になっていたのは、店の中のカラフルな照明である。いつか写真を撮らせてもらってブログに載せたいと思っていた。
808LOUNGEの店内(拡大)
入口寄りのカウンター席について生ビールを注文。ひとつ席を挟んで僕の右側では2人の外国人の女の子が何かしゃべっている。初来店だからマスターと少し言葉を交わしながら飲んでいた。その間にマスターにも「1杯どうぞ」という大人の礼儀を忘れなかった。
ふと右を見たときにすぐ隣の女の子がニコニコと会釈したのがきっかけで、彼女たちとの会話が始まった。客は他にいなかったから話しやすい。
彼女たちは2人でバンドを組んでいて、今回が初来日とのこと。フジロック・フェスティバルのためと東京観光するのが目的だという。イギリス人観光客だ。
僕は「ルーブル美術館」はちゃんと「ルーヴル美術館」と書くけれど、フジロック・フェスティバルのことは「富士ロック・フェスティバル」と書いてしまうし、富士山のふもとで開催される音楽イベントだと思っているような人だったから彼女たちが好きそうな音楽の話題にはうとい。(フジロック・フェスティバルの開催地)
要するに話題は「東京観光はどこ行ったの?」とか「(フジロック・フェスティバルに出演した)ボブディランは見れた?」とか、あとは自分がイギリス旅行したときの話、80年代にチャールズ皇太子が来日したときの話、ダイアナ妃の話、ロンドンオリンピックの開会式でのエリザベス女王の話、ザ・ビートルズの話、彼女たちがこれまでどの国を旅行したかなど。あと日本にも有名なロックバンドがあるんですよと友人がボーカルをつとめる「Queeness」を紹介した。
下北沢では民泊に滞在しているそうだ。Minpakuという言葉は浸透しておらず、外国人には「Airbnb(エアービーアンドビー)」と言えばわかるようだ。民泊の大手企業である。
しばらくすると僕の左側に日本人の男性客が来店。初来店だという彼も会話に加わった。英語がカタコトだったので僕が通訳した。25歳の彼はロックバンドのマネージャーをしているという。初めて会った彼を彼女たちに紹介し、僕は彼女たちの名前を来て彼に紹介した。僕の隣に座っていたのがJennyさん、そしてその隣がRosaさんという名前だと知った。
そのうち外国人客ばかり増えてきて、店内は英語が公用語になった。アクセントから判断するとほとんどがイギリス人。なぜそうなったのかよくわからないけれど、下北沢にいながら海外体験をしている気分である。
11時をまわり、彼女たちが先に店を出ることになった。せっかくだからと彼も含めて記念撮影を僕は提案。写真はあとで送れるようにTwitterのアカウントを交換することにした。そのときに撮ったのが記事トップの写真である。SNSやブログでの公開についてもOKだという。男性のほうは掲載しないことになったから、JennyさんとRosaさんのところだけ切り出して載せておく。
拡大
見送った後、僕も店を出て40分ウォーキングして帰宅。写真を送ろうとしてフォローさせてもらったTwitterアカウントを見ると、彼女たちのバンド名「Let's Eat Grandma」が。。。そしてアカウントは @thelegofgrandma である。
Twitterを開いて唖然とした。
「もしかしてプロ??」
慌てて「Let's Eat Grandma」でググると、出るわ出るわ。。画像や動画もたくさん出てくる。
Let's Eat Grandma
レッツ・イート・グランマ
http://hostess.co.jp/artists/letseatgrandma/
イギリス出身のロサ(Rosa Walton)とジェニー(Jenny Hollingworth)の美少女からなるポップ・デュオ。2013年に結成。BBC Radio 1などで演奏し、NMEをはじめとする有名音楽媒体に取り上げられてじわじわと話題に。2016年6月にデビュー・アルバム『アイ、ジェミニ』をリリース。2018年7月、待望のセカンド・アルバム『アイム・オール・イヤーズ』をリリース。アルバム発売直後にはフジロック・フェスティバル出演のため初来日が決定している。
だとすると「フジロック・フェスティバルのため」というのは「出演するため」だったわけか。。。 ど素人の僕でさえそれくらいの想像はつく。彼女たちがどれくらい有名なのかはわからないけれど、人気のない歌手が出演できるはずがない。そして日本語のページがあるくらいだから。
LET'S EAT GRANDMA(フジロック・フェスティバル)
http://www.fujirockfestival.com/artist/artist.asp?id=5037
そういえばJennyさんが思わせぶりな顔で僕にこう耳打ちしたのを思い出した。
「ここ(日本)では自分たちが歌手だということは言わないようにしているの。」
僕はアマチュアだから謙遜しているのだと受け取っていた。でもそれは違う。「騒がれないようにするため。」だったのだ。相変わらずの頓珍漢の抜け作だ。
せっかくだから動画や音源のプレイリストを載せておこう。(彼女たちの動画をYouTubeで検索)
Let's Eat Grandma - Eat Shiitake Mushrooms (Official Music Video)
Let's Eat Grandma - Full Performance (Live on KEXP)
Let’s Eat Grandma I’m All Ears(Music Playlist)
Amazon.co.jpでもCDや音声ファイルが購入できるようだ。(検索する)
ビールを1杯という軽い気持ちが、思いもよらぬ結果をもたらした真夏の夜の夢さながらの体験である。
後日談(というか翌日談):
翌朝、新宿から中央線に乗った僕の横には大きなリュックサックを背負った外国人女性が2人立っていた。聞こえてくる会話からイギリス英語だとわかる。「また、イギリス人?」そう思いながら昨夜の出来事を思い出していた。
電車が揺れたはずみでリュックサックがぶつかり僕は少しよろけた。「すみません。」という会釈をされたので、「いえいえ、大丈夫ですよ。でも、遠くまで行くのですか?」と話しかけた。
2人は30代のイギリス人。オックスフォード在住だという。そして彼女たちが向かう先は御殿場である。富士登山をするためだ。大きなリュックサックは登山用で、夜のうちに富士山頂を目指し、ご来光を拝むのだと教えてくれた。またもやイギリス人女性2人、そして「富士ロック」という痛い勘違いを思い出した。ひとりは高校で数学を教えているという。
彼女たちとは下車するまでの短い間だったが、2日続けてイギリス人女性2人と巡り合うことになった。因果関係はないはずだだけれど、火星の大接近のことが頭をよぎった。
ブログ執筆のはげみになりますので、1つずつ応援クリックをお願いします。