前回の記事では中学生から読めるNewtonライトのうち、お勧め本をピックアップした。今回は高校生バージョンである。
Newton別冊で中核をなすテーマ、特に相対性理論や量子論、素粒子物理学、超弦理論(Newtonでは超ひも理論と表記)など、20世紀以降の物理学は科学を学びたいという強い動機付けになるが、高校生には自分が学んでいる物理や数学との結びつきが見えず、それらをテーマにしたNewton別冊は日頃の学習や受験勉強に直接役立つものではない。
しかし、Newton別冊には高校で学ぶ内容を扱ったものがある。今日はそのうち数学、物理、化学系について、それぞれお勧め順に紹介してみよう。理工系の大学で学ぶうえで、高校で学ぶことがらはどれも重要だ。
リンクをクリックすると旧版も表示するようにしておいた。品切れ(絶版)のものは、Amazonの中古本からお求めになるとよい。
シリーズ全体はニュートンプレスのホームページでご覧いただきたい。(NewtonライトもNewton別冊の中に位置づけられている。)
Newton別冊・ムック(Amazonで検索)
http://www.newtonpress.co.jp/separate.html
数学
まずこの2冊。虚数と微積分。微積分は物理学全般に使われるし、虚数は量子論に欠かせない。
「“魔法の数"虚数」(詳細)
「微分と積分 増補改訂版 」(詳細)
次は指数・対数関数、ベクトル、三角関数。これらも物理学で大活躍する。
「こんなに便利な指数・対数・ベクトル」(詳細)
「三角関数 サイン,コサイン,タンジェント」(詳細)
そして確率・統計はこの2冊。これらも、もちろん物理学に必要になる局面が多い。
「確率に強くなる」(正誤表)
「統計と確率ケーススタディ30」(詳細)
物理
この2冊は特にお勧め。
「ビジュアル物理」(詳細)
「あらゆる単位と重要原理・法則集」(詳細)
この2冊も読んでおくとよいだろう。光は電磁波である。そして相対論は光の速度からヒントを得て発見され、また光子は量子論、素粒子物理学で重要な役割を果たしている。
「光速c 増補第2版」(詳細)
「ニュートン力学と万有引力」
化学
高校化学の範囲では、この3冊が刊行されている。
「ビジュアル化学 第3版」(詳細)
「完全図解 周期表」(詳細)
「イオンと元素 増補改訂版」(詳細)(旧版)
関連記事:
中学生から読めるNewtonライト
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/da6ec00cc7ef8c12a6b4a6a7cbfc14e4
グラフィック・サイエンス・マガジン Newton の作り方(その1)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ec7f96712045560b6cf3d7b1e851e49e
グラフィック・サイエンス・マガジン Newton の作り方(その2)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/06a11387485b7835d8147229d541497b
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