昨日の夕方、いつものカフェで僕の隣の席で勉強していた中学生とおぼしき少年。
この参考書と問題集を熱心に読んでいた。
「増補改訂版 語りかける中学数学: 高橋一雄」
付箋紙がたくさん貼られているから、かなり読み込んでいる様子。見込みがあるなと思った。
「あのう、その参考書だけど、自分で選んだの?」と話しかけた。
「はい、そうです。」とその少年。
「あ、そう。その本はとても良いから、むかしブログに紹介記事を書いたことがあるんだよ。」と記事のページを見せた。
「そのブログ知ってます!」と少年。
「えっ!そうなの!」
中学2年生とのこと。中学生にも読まれていることに少し驚いた。というか、すごくうれしい。
これをきっかけに、少しだけ特殊相対性理論を教えてみた。少年がピタゴラスの定理を知っていることを確認してから、平面から直方体、4次元まで拡張できることを教えて、4番目の次元を時間(t)にしてから符号をマイナスにする。
つまり時間と空間はまとまって4次元の時空として存在し、特殊相対性理論は4次元のピタゴラスの定理の変形版のようなものだということ。かなりいいかげんで大ざっぱだが、これで時間と空間が時空として一体になったことを理解させることができる。
あとその結果、電気と磁気の法則をまとめたマックスウェルの4本の方程式が1本にまとめられてしまったことを「マクスウェル方程式を1本にまとめたのは誰?」という記事に載せた数式を図版を見せながら説明した。
あまり勉強の邪魔をしてはいけないから、物理学はそれくらいにして、あとはNewtonライトを勧めておいた。このシリーズなら中学生から読むことができる。
シリーズ全体の詳細はニュートンプレスのホームページでご覧になるとよい。
理系脳をきたえる! Newtonライト(Amazonで検索)
http://www.newtonpress.co.jp/separate/light.html
物理は物理で面白いのだけれども、いずれ高校に進学したときに役立つという観点からだと、数学系のがよさそう。僕のお勧めは次の順番になる。
まずこの2冊。虚数と微積分。
「Newtonライト『虚数のきほん』」(詳細)
「Newtonライト『微積のきほん』」(詳細)
次は対数関数。三角関数は来月刊行されるそうなのでとりあえず1冊。
「Newtonライト『対数のきほん』」(詳細)
「Newtonライト『三角関数(仮)』」
そしてこの3冊。
「Newtonライト『統計のきほん』」(詳細)
「Newtonライト『素数のきほん』」(詳細)
「Newtonライト『すうがくパズル』」(詳細)
次回の記事では同じ観点から、Newtonライトの上位バージョン「別冊Newton」を紹介する予定だ。
関連記事:
グラフィック・サイエンス・マガジン Newton の作り方(その1)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/ec7f96712045560b6cf3d7b1e851e49e
グラフィック・サイエンス・マガジン Newton の作り方(その2)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/06a11387485b7835d8147229d541497b
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