「開平はん」に54,756を置いたところ拡大
[English]
前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も半九九法で、根が3桁になる場合の基本編。理論編も参考にしていただきたい。全体の目次はこのページを開くと見ることができる。
開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など
算盤による54,756の2乗根の解法(答は234)
第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。
54,756 -> (05|47|56) : 5が第1群の数、根の桁数は3
手順1: 54756をDEFGHに置く。
手順2: 第1群は05。
手順3: 5以下の平方数は4=2x2。2を初根としてBに立てる。
手順4: 5-2^2=01をCDに置く。
手順5: DEFGHの14756に注目する。
手順6: 14756を二分する。すなわち14756/2=07378をDEFGHに置く。
手順7: Eの7を既根2で割る。
手順8: 7/2=3余り1。商3をCに置き、次根とする。
手順9: 余り1をEに置く。
手順10: EFGの137に注目する。
手順11: EFGの137から次根^2/2を引く。137-3^2/2=092をEFGに置く。
手順12: FGの92を既根23で割る。92/23=4余り0
手順13: 商4を得てDに置き、第3根とする。
手順14: 余り00をFGに置く。
手順15: Hの8に注目する。
手順16: Hの8から第3根^2/2を引く。8-4^2/2=0をHに置く。
手順17: 平方根は234と求まる。
最終状態: 答 234
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
同じ問題の倍根法での解法と比べてみてほしい。
次回も半九九法による開平だが、もう少し難しい例をとりあげる。
関連記事:
ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb
目次:算盤による平方根、立方根の計算(開平、開立)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/bb0449f357398a2c24026f33af7f70ee
開平と開立(第11回):54,756の算盤による開平(倍根法5)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/c343dbd80ed9d66c7978e2fae18443da
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算盤による54,756の2乗根の解法(答は234)
第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。
54,756 -> (05|47|56) : 5が第1群の数、根の桁数は3
手順1: 54756をDEFGHに置く。
手順2: 第1群は05。
手順3: 5以下の平方数は4=2x2。2を初根としてBに立てる。
手順4: 5-2^2=01をCDに置く。
手順5: DEFGHの14756に注目する。
手順6: 14756を二分する。すなわち14756/2=07378をDEFGHに置く。
手順7: Eの7を既根2で割る。
手順8: 7/2=3余り1。商3をCに置き、次根とする。
手順9: 余り1をEに置く。
手順10: EFGの137に注目する。
手順11: EFGの137から次根^2/2を引く。137-3^2/2=092をEFGに置く。
手順12: FGの92を既根23で割る。92/23=4余り0
手順13: 商4を得てDに置き、第3根とする。
手順14: 余り00をFGに置く。
手順15: Hの8に注目する。
手順16: Hの8から第3根^2/2を引く。8-4^2/2=0をHに置く。
手順17: 平方根は234と求まる。
最終状態: 答 234
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
同じ問題の倍根法での解法と比べてみてほしい。
次回も半九九法による開平だが、もう少し難しい例をとりあげる。
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