「開立はん」に721,734,273を置いたところ拡大
[English]
前回に続き今回も算盤での開立の手順を解説する。
今回は3根法で根が3桁で9を立根する場合だ。理論編も参考にしていただきたい。
開立(立方根):3根法(3倍根法、3商法)、定数法、3a^2法、三除九九、三分九九法、三分九九法別法、乗減法(変商法)、3根^2法、折衷法、過大数開立、省略開立など
算盤による721,734,273の3乗根の解法(答は897)
第1群の数とは立方根を求める数を3桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の3桁のことである。群の数が根の桁数となる。
721,734,273 -> (721|734|273): 721が第1群の数、根の桁数は3。
手順1:721734273を置く。第1群は721。
手順2:721以下の立方数は512=8^3。8を初根としDに立てる。
手順3:721-512=209をGHIに置く。(-a^3)
手順4:3倍根(3×初根)、3x8=24をABに置く。
手順5:3倍根=24でG以降を初根の次4桁目(定位置)に商が立つまで割る。(÷3a)
手順6:209÷24=8余り17。 商8をFに置く。
手順7:余り017をGHIに置く。
手順8:177÷24=7余り9。
手順9:商7をGに置く。
手順10:余り009をHIJに置く。
手順11:93÷24=3余り21。
手順12:商3をHに置く。
手順13:余り21をJKに置く。
手順14:FGの87を既根8で割る。87÷8=10余り7。
手順15:算則により9を次根としてEに置く。
手順16:FGの87を既根9で割る。87÷9=8余り15。
手順17:余り15をFGに置く。
手順18:FGHの153から次根^2を引く。(-b^2)
手順19:つまり153-9^2=072をFGHに置く。
手順20:3倍根24と平方減の余りGHの72を掛け、1728を得る。(3根乗)
手順21:GHの72を00にする。
手順22:HIJKの0021に1728を足す。
手順23:つまり0021+1728=1749をHIJKに置く。
手順24:次根^3をIJKLの7494から引く。 (-b^3)
手順25:つまり7494-9^3=6765をIJKLに置く。
手順26:3倍根(ABC)に注目する。
手順27:次根5の3倍=27を3倍根(BC)に加える。つまりABCに267を置く。
手順28:3倍根=267でH以降を定位置に商が立つまで割る。(÷3a)
手順29:HIJKの1676を3倍根267で割る。1676÷267=6余り74。商6をGに置く。
手順30:余り0074をHIJKに置く。
手順31:745÷267=2余り211。
手順32:商2をHに置く。
手順33:余り211をJKLに置く。
手順34:211÷267=7余り24。
手順35:商7をIに置く。
手順36:余り024をJKLに置く。
手順37:2437÷267=9余り34。
手順38:商9をJに置く。
手順39:余り0034をKLMNに置く。
手順40:GHIの627を既根の89で割る。627÷89=7余り4。
手順41:商7を第3根としFに置く。
手順42:余り004をGHIに置く。
手順43:第3根^2をIJの49から引く。(-c^2)
手順44:49-7^2=00をIJに置く。
手順45:第3根^3をMNOの343から引く。(-c^3)
手順46:343-7^3=000をMNOに置く。
手順47:立方根は897と求まる。
最終状態: 答 897
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
第25回も開立法(3根法)である。
関連記事:
ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb
目次:算盤による平方根、立方根の計算(開平、開立)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/bb0449f357398a2c24026f33af7f70ee
ブログ執筆のはげみになりますので、1つずつ応援クリックをお願いします。
[English]
前回に続き今回も算盤での開立の手順を解説する。
今回は3根法で根が3桁で9を立根する場合だ。理論編も参考にしていただきたい。
開立(立方根):3根法(3倍根法、3商法)、定数法、3a^2法、三除九九、三分九九法、三分九九法別法、乗減法(変商法)、3根^2法、折衷法、過大数開立、省略開立など
算盤による721,734,273の3乗根の解法(答は897)
第1群の数とは立方根を求める数を3桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の3桁のことである。群の数が根の桁数となる。
721,734,273 -> (721|734|273): 721が第1群の数、根の桁数は3。
手順1:721734273を置く。第1群は721。
手順2:721以下の立方数は512=8^3。8を初根としDに立てる。
手順3:721-512=209をGHIに置く。(-a^3)
手順4:3倍根(3×初根)、3x8=24をABに置く。
手順5:3倍根=24でG以降を初根の次4桁目(定位置)に商が立つまで割る。(÷3a)
手順6:209÷24=8余り17。 商8をFに置く。
手順7:余り017をGHIに置く。
手順8:177÷24=7余り9。
手順9:商7をGに置く。
手順10:余り009をHIJに置く。
手順11:93÷24=3余り21。
手順12:商3をHに置く。
手順13:余り21をJKに置く。
手順14:FGの87を既根8で割る。87÷8=10余り7。
手順15:算則により9を次根としてEに置く。
手順16:FGの87を既根9で割る。87÷9=8余り15。
手順17:余り15をFGに置く。
手順18:FGHの153から次根^2を引く。(-b^2)
手順19:つまり153-9^2=072をFGHに置く。
手順20:3倍根24と平方減の余りGHの72を掛け、1728を得る。(3根乗)
手順21:GHの72を00にする。
手順22:HIJKの0021に1728を足す。
手順23:つまり0021+1728=1749をHIJKに置く。
手順24:次根^3をIJKLの7494から引く。 (-b^3)
手順25:つまり7494-9^3=6765をIJKLに置く。
手順26:3倍根(ABC)に注目する。
手順27:次根5の3倍=27を3倍根(BC)に加える。つまりABCに267を置く。
手順28:3倍根=267でH以降を定位置に商が立つまで割る。(÷3a)
手順29:HIJKの1676を3倍根267で割る。1676÷267=6余り74。商6をGに置く。
手順30:余り0074をHIJKに置く。
手順31:745÷267=2余り211。
手順32:商2をHに置く。
手順33:余り211をJKLに置く。
手順34:211÷267=7余り24。
手順35:商7をIに置く。
手順36:余り024をJKLに置く。
手順37:2437÷267=9余り34。
手順38:商9をJに置く。
手順39:余り0034をKLMNに置く。
手順40:GHIの627を既根の89で割る。627÷89=7余り4。
手順41:商7を第3根としFに置く。
手順42:余り004をGHIに置く。
手順43:第3根^2をIJの49から引く。(-c^2)
手順44:49-7^2=00をIJに置く。
手順45:第3根^3をMNOの343から引く。(-c^3)
手順46:343-7^3=000をMNOに置く。
手順47:立方根は897と求まる。
最終状態: 答 897
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
第25回も開立法(3根法)である。
関連記事:
ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb
目次:算盤による平方根、立方根の計算(開平、開立)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/bb0449f357398a2c24026f33af7f70ee
ブログ執筆のはげみになりますので、1つずつ応援クリックをお願いします。