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開平と開立(第23回):45,118,016の算盤による開立(3根法7)

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開立はん」に45,118,016を置いたところ拡大

[English]

前回に続き今回も算盤での開立の手順を解説する。

今回は3根法で根が3桁で既根を一進させる場合だ。一進とは左に1桁シフトさせることである。理論編も参考にしていただきたい。

開立(立方根):3根法(3倍根法、3商法)、定数法、3a^2法、三除九九、三分九九法、三分九九法別法、乗減法(変商法)、3根^2法、折衷法、過大数開立、省略開立など


算盤による45,118,016の3乗根の解法(答は356)

第1群の数とは立方根を求める数を3桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の3桁のことである。群の数が根の桁数となる。

45,118,016 -> (45|118|016): 45が第1群の数、根の桁数は3。


手順1:45118016を置く。第1群は45。


手順2:45以下の立方数は27=3^3。3を初根としEに立てる。


手順3:45-27=18をHIに置く。(-a^3)


手順4:3倍根(3×初根)、3x3=9をBに置く。


手順5:3倍根=9でH以降を初根の次4桁目(定位置)に商が立つまで割る。(÷3a)


手順6:18÷9=2余り0。 商2をGに置く。


手順7:余り00をHIに置く。


手順8:11÷9=1余り2。


手順9:商1をIに置く。


手順10:余り02をJKに置く。


手順11:GHの20を既根3で割る。20÷3=5余り5。


手順12:商5を次根としてFに置く。


手順13:余り05をGHに置く。


手順14:HIの51から次根^2を引く。(-b^2)


手順15:つまり51-5^2=26をHIに置く。


手順16:3倍根9と平方減の余りHIの26を掛け、234を得る。(3根乗)


手順17:HIの26を00にする。


手順18:IJKの002に234を足す。


手順19:つまり002+234=236をIJKに置く。


手順20:次根^3をJKLの368から引く。 (-b^3)


手順21:つまり368-5^3=243をJKLに置く。


手順22:3倍根(ABC)に注目する。


手順23:次根5の3倍=15を3倍根(BC)に加える。つまりABCに105を置く。


手順24:3倍根は1が繰り上がったので、これは初根が4桁以上の形となる。


手順25:したがって既根35を一進させる。(1桁左にずらす。)


手順26:3倍根=105でI以降を定位置に商が立つまで割る。(÷3a)


手順27:IJKの224を3倍根105で割る。224÷105=2余り14。商2をGに置く。


手順28:余り014をIJKに置く。


手順29:143÷105=1余り38。


手順30:商1をHに置く。


手順31:余り038をJKLに置く。


手順32:380÷105=3余り65。


手順33:商3をIに置く。


手順34:余り065をKLMに置く。


手順35:651÷105=6余り21。


手順36:商6をJに置く。


手順37:余り021をLMNに置く。


手順38:GHIの213を既根の35で割る。


手順39:213÷35=6余り3。商6を第3根としFに置く。


手順40:余り003をGHIに置く。


手順41:第3根^2をIJの36から引く。 (-c^2)


手順42:36-6^2=00をIJに置く。


手順43:第3根^3をMNOの216から引く。(-c^3)


手順44:216-6^3=000をMNOに置く。


手順45:立方根は356と求まる。


最終状態: 答 356


珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)




第24回も開立法(3根法)である。


関連記事:

ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb


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