Quantcast
Channel: とね日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 976

若大将、物理学を熱く語る。(科学教養番組談義)

$
0
0


昨日のNHKの「あさイチ」に出演された加山雄三さん。物理学マニアだったとは。。

遅まきながらツイッターで昨日話題になっていたのを読んで知ったのだが、30年以上前から物理学マニアだったそうである。すでにご存知の方が多いことにも驚かされた。

紹介された加山さんのメモを見る限り教養書レベルではなく、一般相対論の重力場の方程式を理解していらっしゃるようだ。おそらく物理学歴11年の僕を超えるレベルなのだろう。見かけで人を判断してはならないぞとつくづく思った。

予定されていたこととはいえ朝から理論物理学、宇宙物理学を熱く語るなんて予想外のことだったろうし、進行役の有働さん、井ノ原さん、柳澤さんはさぞ驚かれたことだろう。

この2枚のメモも紹介された。インフレーション宇宙論と量子重力理論だ。






いっそのこと加山さんが進行役、先生役で科学番組を作ってほしいと思うのだ。シリーズ物としてインパクトがあったNHKの「神の数式 完全版」が放送されたのは2013年なので4年も経っている。そしてNHKの「100分de名著」で相対性理論が取り上げられたのは2012年のことだ。

「若大将、宇宙をめぐる」
「若大将、物理学を熱く語る」

などというシリーズ物の理論物理学講座を作ってみてはどうだろう?それもEテレのゴールデンタイムにシリーズ物として放送するのだ。各回、最初の15分はやさしく始めて、そのあとは数式を展開してあれよあれよという間に視聴者の理解を超えたものに。。。

佐藤勝彦先生のような専門の物理学者にお越しいただく必要はない。加山さんであればじゅうぶん講師を果たすことができるだろう。


神の数式 完全版」では大栗博司先生が苦心されて、一般視聴者にもわかりやすくという観点で製作されたが、それでも難しすぎると感じた方が大勢いらっしゃったようだ。それでも「面白い」とか「ワクワクする」というツイートが多かった。

視聴者は知的刺激に飢えている。いっそのこと視聴者に理解してもらおうという態度を捨てて、数式をバリバリに使った難解な番組にしてみてはどうだろうか?

自分の理解を超えると興味を失ってしまう人がいるのは事実だが、むしろ理解を超えたすごい世界があることに驚き、未来に夢を馳せる人、ワクワクする人が多いのではないかと思うのだ。

物理学を学んだ人にとっては「神の数式 完全版」や「100分de名著 相対性理論」は物足りない。さらにレベルアップした番組をNHKに提案したい。「視聴者に理解してもらおうとする番組」から脱却して「視聴者の理解力を考慮しない番組」へ飛躍するのだ。科学教養番組の新しいカタチである。

Eテレ史上、最高視聴率を記録する番組となるに違いない。


ブログ執筆のはげみになりますので、1つずつ応援クリックをお願いします。
にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ 人気ブログランキングへ 

  

 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 976

Trending Articles