「ビジュアル物理(ニュートン別冊)」
内容紹介:
自然界には不思議が満ちあふれています。たとえばかつて、イギリスの大科学者アイザック・ニュートンは、「あらゆる物体はたがいに引きつけ合う」という万有引力の法則をみつけました。
では、なぜ月は地球に落ちてこないのでしょうか? そもそも、力とはいったい何なのでしょうか? 光や電気、磁気、熱も不思議な存在です。これらはいったい何なのでしょうか?
本書は、自然界のふるまいや本質を追究する「物理」について、高校で学習する「力学」、「波動」、「電磁気学」、「熱力学」、「原子」という5つのテーマをとりあげて紹介したものです。豊富なイラストとともに、物理の世界へいざないます。
2016年4月刊行、160ページ
相対性理論や量子論、超ひも理論などは月刊誌Newtonや別冊ニュートンではよく取り上げられるテーマだが、それに至るまでの物理学、高校物理で扱う分野はほとんど取り上げられていなかった。唯一2009年に刊行された「ニュートン力学と万有引力―物理の基本がみるみる理解できる! 」くらいしか僕は思いつかない。
2年ほど前に「ニュートン別冊で電磁気学や熱力学、統計力学など基礎的な特集もやればいいのに。」のようなことをツイートしたことがあるが、ほぼそれに近い形の本が出ているのを書店で発見。
相対性理論や量子論、超ひも理論を学ぶにしても、その基礎は高校物理にある。まず身近な自然現象のしくみや法則を理解してから、より高度な理論に積み上げていくことで地に足のついた理解が得られるだろう。
高校で物理を学ぶのだからいらないだろうという人もいるだろうが、物理を履修しなかった一般の人でも学べるというのがこの本のよいところ。大人になってから参考書を紐解くのは大変過ぎるという方に特にお勧めだ。
高校時代には試験問題を解くための公式に過ぎなかったものが、本書を読んでいるうちにそれが「物理法則」であることを再発見する。
なぜ自然はそのようになっているのだろう? 私たちには法則として見えているものの背後には何か別の普遍的なからくりが隠されているのだろうか?
このような疑問が頭をもたげてくるようになればしめたもの。あなたはすでにアマチュア物理学者としての一歩を踏み出している。
この別冊は特に貴重な1冊なので、今回紹介させていただいた。
「ビジュアル物理(ニュートン別冊)」
関連ページ:
高校生にお勧めする30冊の物理学、数学書籍
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/f79ac08392742c60193081800ea718e7
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「ビジュアル物理(ニュートン別冊)」
1 力学―月はなぜ落ちてこないのか?
素朴な疑問
慣性の法則
速度
ガリレイの相対性原理
落体の法則
運動方程式
力のつり合い
作用・反作用の法則
慣性力
万有引力の法則
円運動
ケプラーの3法則
地球と月の重心
力学的エネルギー保存則
仕事の原理
運動量保存則
ニュートン力学以降
2 波動―シャボン玉はなぜカラフルに色づくのか
波であふれた世界
波とは何か
波の重ね合わせ
地震波
水面波
音波
電磁波
屈折と反射
透過
吸収・エネルギーの利用
回折
干渉
散乱
共鳴
定常波
ドップラー効果
電子の波
超弦理論
3 電磁気―モーターはなぜ動く?
電流と電圧
電流の正体
電力
直流と交流
送電と変圧
磁力
電場と磁場
電磁石
電磁誘導
モーター
電磁波
光子
4 熱力学―熱とは何か?
温度の正体
シャルルの法則
ボイルの法則
状態方程式
熱の正体
熱力学第1法則
エネルギー保存法則
熱機関
熱力学第2法則
ヒートポンプ
エントロピー増大の法則
生命とエントロピー
5 原子―その真の姿とは?
万物をつくる原子
電子の発見
原子核の発見
電子軌道の仮説
電子雲
陽子と中性子の発見
同位体
核力
核エネルギー
核反応
素粒子
力の統一
内容紹介:
自然界には不思議が満ちあふれています。たとえばかつて、イギリスの大科学者アイザック・ニュートンは、「あらゆる物体はたがいに引きつけ合う」という万有引力の法則をみつけました。
では、なぜ月は地球に落ちてこないのでしょうか? そもそも、力とはいったい何なのでしょうか? 光や電気、磁気、熱も不思議な存在です。これらはいったい何なのでしょうか?
本書は、自然界のふるまいや本質を追究する「物理」について、高校で学習する「力学」、「波動」、「電磁気学」、「熱力学」、「原子」という5つのテーマをとりあげて紹介したものです。豊富なイラストとともに、物理の世界へいざないます。
2016年4月刊行、160ページ
相対性理論や量子論、超ひも理論などは月刊誌Newtonや別冊ニュートンではよく取り上げられるテーマだが、それに至るまでの物理学、高校物理で扱う分野はほとんど取り上げられていなかった。唯一2009年に刊行された「ニュートン力学と万有引力―物理の基本がみるみる理解できる! 」くらいしか僕は思いつかない。
2年ほど前に「ニュートン別冊で電磁気学や熱力学、統計力学など基礎的な特集もやればいいのに。」のようなことをツイートしたことがあるが、ほぼそれに近い形の本が出ているのを書店で発見。
相対性理論や量子論、超ひも理論を学ぶにしても、その基礎は高校物理にある。まず身近な自然現象のしくみや法則を理解してから、より高度な理論に積み上げていくことで地に足のついた理解が得られるだろう。
高校で物理を学ぶのだからいらないだろうという人もいるだろうが、物理を履修しなかった一般の人でも学べるというのがこの本のよいところ。大人になってから参考書を紐解くのは大変過ぎるという方に特にお勧めだ。
高校時代には試験問題を解くための公式に過ぎなかったものが、本書を読んでいるうちにそれが「物理法則」であることを再発見する。
なぜ自然はそのようになっているのだろう? 私たちには法則として見えているものの背後には何か別の普遍的なからくりが隠されているのだろうか?
このような疑問が頭をもたげてくるようになればしめたもの。あなたはすでにアマチュア物理学者としての一歩を踏み出している。
この別冊は特に貴重な1冊なので、今回紹介させていただいた。
「ビジュアル物理(ニュートン別冊)」
関連ページ:
高校生にお勧めする30冊の物理学、数学書籍
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1 力学―月はなぜ落ちてこないのか?
素朴な疑問
慣性の法則
速度
ガリレイの相対性原理
落体の法則
運動方程式
力のつり合い
作用・反作用の法則
慣性力
万有引力の法則
円運動
ケプラーの3法則
地球と月の重心
力学的エネルギー保存則
仕事の原理
運動量保存則
ニュートン力学以降
2 波動―シャボン玉はなぜカラフルに色づくのか
波であふれた世界
波とは何か
波の重ね合わせ
地震波
水面波
音波
電磁波
屈折と反射
透過
吸収・エネルギーの利用
回折
干渉
散乱
共鳴
定常波
ドップラー効果
電子の波
超弦理論
3 電磁気―モーターはなぜ動く?
電流と電圧
電流の正体
電力
直流と交流
送電と変圧
磁力
電場と磁場
電磁石
電磁誘導
モーター
電磁波
光子
4 熱力学―熱とは何か?
温度の正体
シャルルの法則
ボイルの法則
状態方程式
熱の正体
熱力学第1法則
エネルギー保存法則
熱機関
熱力学第2法則
ヒートポンプ
エントロピー増大の法則
生命とエントロピー
5 原子―その真の姿とは?
万物をつくる原子
電子の発見
原子核の発見
電子軌道の仮説
電子雲
陽子と中性子の発見
同位体
核力
核エネルギー
核反応
素粒子
力の統一