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ミリリットルは ml ではなく mL である件

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先日「キロメートルは Km ではなく km である件」という記事を投稿したが、単位記号の表記について昔の流儀を改めなければならないものがもうひとつあることに気がついた。小学生に算数を教える機会がある方は、注意していただきたい。

2011年以降、小中学校ではリットル、デシリットル、ミリリットルを L 、mL 、dL のように L の文字を大文字で教えている。これまでのように L を小文字の斜体(筆記体)で書いても間違いではないが、推奨されていない。

アンケートをとったところ、なんと1002名もの方から回答をいただいた。ご存知だった方は34パーセント、ご存知なかった方は66パーセントだった。(アンケート結果を開く


教科書における単位記号の表記について(大日本図書、2011年6月1日)
https://www.dainippon-tosho.co.jp/news/2011/0601_m_and_l.html

今年度より小学校で使用されている弊社の新課程教科書では,メートルやリットルなどの単位記号の表記を,すべて立体(斜体ではないもの)に統一しております。また,来年度から使用開始となる中学校の新課程教科書においても,同様に統一して参ります。



このようになりましたのは,日本の単位表記を国際基準(SI単位と呼ばれます)に即したものに変更する流れを受けてのことです。国際基準では,単位を表記する場合,その書体は"立体"で表記するように決められています。実際,大学入試センター試験や高等学校理科の教科書のリットル表記が,「L」となっています。このことから,弊社では,小学校や中学校の教科書でも国際基準の表記とするのが妥当と判断し,そのように教科書に記載することといたしました。

文部科学省におきましても,義務教育諸学校教科書図書検定基準の計量単位の項(1)に,「当該計量単位の中に国際単位系(SI)の単位またはSIと併用される単位がある場合には,原則としてこれによること」と今回から改訂されております。

この単位表記法によれば,リットルは「L」でも「l(小文字)」でも構いません。小文字の場合は,数字の1(いち)と見間違えやすいので大文字を使用いたしました。

また,中学校数学,中学校理科では,速さの表記についても変更を行います。従来「m/秒」「km/時」のように表記していたものは「m/s」「km/h」としていきます。

なお,小学校算数では,リットルを筆記体で学習してきた子どもたちにとっては戸惑うこともあると考え,各学年の教科書の初出の箇所(例:4年上巻p.7)に,注意書きなどを入れております。

教科書の表記などの規準となる「義務教育諸学校教科書図書検定基準」の改訂については,文科省のホームページに示されています(同ページの最後の「計量単位」のところに記載されています)。SI単位については,産業技術総合研究所などが参考になります。(このリンクを参照


本当にそうなのかと、調べたところ確かに次のページでは L を大文字で表記している。

かさ「L・dL・mL」プリント | ぷりんときっず
https://print-kids.net/print/sansuu/kasa-l-dl-ml/


この件についてはウィキペディアの「リットル」の中の「記号のゆれ」に詳しく書かれている。しかし、そもそも「リットル」の言葉の由来は何なのだろうか?ウィキペディアを読んでも明らかにはなっていない。


関連記事:

キロメートルは Km ではなく km である件
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/3275c4ec332d6aa68a5913ec0d410ff9


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