先週、6月25日~6月29日に沖縄科学技術大学院大学(OIST)のコンファレンス・センターで、Strings 2018が開催された。世界中の超弦理論研究者が参加し、研究発表や会議を行う催しだ。今年はこの理論が誕生してから50周年でもある。
Strings 2018 OIST
https://indico.oist.jp/indico/event/5/
Strings 2018国際会議(沖縄OISTにて開催)の全ての講演のPDFと動画がホームページにアップされた。
https://indico.oist.jp/indico/event/5/page/14
超弦理論は宇宙の誕生の謎を解明するために最も有望視されている理論で、究極の統一理論(万物の理論)とも呼ばれている。1984年の第一次革命、1995年の第二次革命を経て、現在では世界中で数千人の理論物理学者と数学者が協力して活発に研究している分野だ。英語ではSuperstring TheoryやString Theory、日本語(一般用語)では超弦理論、超ひも理論、弦理論、ひも理論などと呼ばれている。
超弦理論が提唱するモデルを使えば、現在までに統一することができていない量子物理学(標準模型)と重力理論(一般相対性理論)を矛盾なく統一することができる。そしてこの理論が要求する空間は9次元となる。(縦横高さの3次元と6次元の余剰次元、超対称性を要求しない弦理論の空間は25次元)
「大栗先生の超弦理論入門」
「超ひも理論をパパに習ってみた: 橋本幸士」
この国際会議は2003年に京都で開催されたので、日本での開催は2度目だ。(Strings 2013)
今年の会議は超弦理論研究の第一人者の大栗博司先生(@PlanckScale)と橋本幸士先生(@hashimotostring)が組織して開催された。
うれしいことにこの会議はネットで生中継され、沖縄科学技術大学院大学(OIST)が録画を公開してくださっている。物理学の最前線はどこまで進んでいるのかを知ることができる貴重な機会だ。英語で字幕を表示させたり、日本語に自動翻訳すれば素人でも何とかなるかもしれない。公開されている録画を時系列で載せておくので、ご覧になってみるとよいだろう。
Strings 2018 June 25 a.m.
Strings 2018 June 25 p.m.
Strings 2018 June 26 a.m.
Strings 2018 June 26 p.m Re-posting
Strings 2018 June 27 a.m.
Strings 2018 June 28 a.m.
Strings 2018 June 28 p.m.
Strings 2018 June 29 a.m.
Strings 2018 June 29 p.m.
Strings 2018 June 29 p.m. 50th Anniversary
この催しの締めくくりとして、大栗先生と橋本先生が一般人向けの講演会と質疑応答、対談を行なってくださった。この動画も公開されているから、次の記事で紹介しよう。
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