「開平はん」に1,1943,936を置いたところ拡大
[English]
前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も半九九法で、根が4桁のケース。理論編も参考にしていただきたい。全体の目次はこのページを開くと見ることができる。
開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など
算盤による1,1943,936の2乗根の解法(答は3,456)
第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。
1,1943,936 -> (11|94|39|36) : 11が第1群の数、根の桁数は4
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手順1: 11943936をCDEFGHIJに置く。
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手順2: 第1群は11。
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手順3: 11以下の平方数は9=3x3。3を初根としてBに立てる。
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手順4: 11-3^2=02をCDに置く。
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手順5: DEFGHIJの2943936に注目する。
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手順6: 2943936を二分する。すなわち2943936/2=1471968をDEFGHIJに置く。
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手順7: DEの14を既根3で割る。14/3=4余り2
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手順8: 商4を次根としてCに置く。
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手順9: 余り02をDEに置く。
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手順10: EFの27に注目する。
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手順11: EFの27から次根^2/2を引く。27-4^2/2=19をEFに置く。
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手順12: EFGの191に注目する。
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手順13: EFGの191を既根34で割る。191/34=5余り21
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手順14: 商5をDに置き、第3根とする。
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手順15: 余り021をEFGに置く。
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手順16: GHIの19.6に注目する。
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手順17: GHIの19.6から第3根^2/2を引く。19.6-5^2/2=07.1をGHIに置く。
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手順18: FGHIの2071を既根345で割る。2071/345=6余り1
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手順19: 商6をEに置き、第4根とする。
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手順20: 余り0001をFGHIに置く。
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手順21: IJの18に注目する。
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手順22: IJの18から第4根^2/2を引く。18-6^2/2=00をIJに置く。
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手順23: 平方根は3456と求まる。
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最終状態: 答 3456
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)
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同じ問題の倍根法での解法と比べてみてほしい。
次回から三分九九法による開立の例をとりあげる。
関連記事:
ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb
目次:算盤による平方根、立方根の計算(開平、開立)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/bb0449f357398a2c24026f33af7f70ee
開平と開立(第15回):11,943,936の算盤による開平(倍根法9)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/fd3ab9832afa2c280dfd0d0d70e0562f
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前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も半九九法で、根が4桁のケース。理論編も参考にしていただきたい。全体の目次はこのページを開くと見ることができる。
開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など
算盤による1,1943,936の2乗根の解法(答は3,456)
第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。
1,1943,936 -> (11|94|39|36) : 11が第1群の数、根の桁数は4

手順1: 11943936をCDEFGHIJに置く。

手順2: 第1群は11。

手順3: 11以下の平方数は9=3x3。3を初根としてBに立てる。

手順4: 11-3^2=02をCDに置く。

手順5: DEFGHIJの2943936に注目する。

手順6: 2943936を二分する。すなわち2943936/2=1471968をDEFGHIJに置く。

手順7: DEの14を既根3で割る。14/3=4余り2

手順8: 商4を次根としてCに置く。

手順9: 余り02をDEに置く。

手順10: EFの27に注目する。

手順11: EFの27から次根^2/2を引く。27-4^2/2=19をEFに置く。

手順12: EFGの191に注目する。

手順13: EFGの191を既根34で割る。191/34=5余り21

手順14: 商5をDに置き、第3根とする。

手順15: 余り021をEFGに置く。

手順16: GHIの19.6に注目する。

手順17: GHIの19.6から第3根^2/2を引く。19.6-5^2/2=07.1をGHIに置く。

手順18: FGHIの2071を既根345で割る。2071/345=6余り1

手順19: 商6をEに置き、第4根とする。

手順20: 余り0001をFGHIに置く。

手順21: IJの18に注目する。

手順22: IJの18から第4根^2/2を引く。18-6^2/2=00をIJに置く。

手順23: 平方根は3456と求まる。

最終状態: 答 3456
珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)

同じ問題の倍根法での解法と比べてみてほしい。
次回から三分九九法による開立の例をとりあげる。
関連記事:
ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb
目次:算盤による平方根、立方根の計算(開平、開立)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/bb0449f357398a2c24026f33af7f70ee
開平と開立(第15回):11,943,936の算盤による開平(倍根法9)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/fd3ab9832afa2c280dfd0d0d70e0562f
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