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開平と開立(第31回):4,096の算盤による開平(半九九法1)

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開平はん」に4,096を置いたところ拡大

[English]

前回の理論編に続き、今回から算盤での開平の手順を解説する。今回は半九九法で、根が2桁になる場合のうち基礎的な例である。

開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など


算盤による4,096の2乗根の解法(答は64)

第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。

4,096 -> (40|96) : 40が第1群の数、根の桁数は2


手順1: 4096をCDEFに置く。


手順2: 第1群は40。


手順3: 40以下の平方数は36=6x6。6を初根としてBに立てる。


手順4: 40-6^2=04をCDに置く。


手順5: DEFの496に注目する。


手順6: 496を二分する。すなわち496/2=248をDEFに置く。


手順7: DEの24を既根6で割る。


手順8: 24/6=4余り0。商4をCに置き、次根とする。


手順9: 余り00をDEに置く。


手順10: 第2群の8に注目する。


手順11: 8から次根の平方の半分を引く。8-4^2/2=0をFに置く。


手順12: 平方根は64と求まる。


最終状態: 答 64

珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)


同じ問題の倍根法での解法と比べてみてほしい。


次回も半九九法による開平だが、もう少し難しい例をとりあげる。


関連記事:

ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb

目次:算盤による平方根、立方根の計算(開平、開立)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/bb0449f357398a2c24026f33af7f70ee

開平と開立(第7回):4,096の算盤による開平(倍根法1)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/4999e8b2c8490bea43bb530b42dc166d


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