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開平と開立(第6回): 開平の理論(倍根法)

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平方根(開平)と立方根(開立)

[English]

今回から実際にどのようにして開平を行うかを解説する。今日は倍根法(2商法)の理論編。

開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など


第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。

1,764 -> (17|64): 17が第1群の数、根の桁数は2
60,516 -> (6|05|16) : 6が第1群の数、根の桁数は3

60,516の平方根は246であるが、2を初根、4を次根、6を第3根と呼ぶ。


1)根が2桁の場合

初根をa、次根をbとすると、その平方(S)は次の式で与えられる。



開平の計算は次の式によって行う。





手順1)初根を立て、平方を減算する

第1群の数と平方九九(普通の九九)によって初根を立て、初根の平方を引く。



手順2)倍根、次根を立てる

倍根(初根の2倍)で残数を割る。商1個を得て割り止めて、次根とする。倍根法の名前の由来はこの計算方法にある。



手順3)次根の平方を減算する

次根の平方を引く。




2)根が3桁の場合

初根をa、次根をb、第3根をcとすると、その平方(S)は次の式で与えられる。



開平の計算は次の式によって行う。



次根を求めるまでの手順は根が2桁の場合と同じ。第3根を求めるのは第3項以下の式に基づいて計算する。



手順1)第3根を立根する

倍根 2(a+b) で割り、商1個を得て割り止めて第3根とする。



手順2)平方を引く

第3根の平方を引く。




3)根が4桁の場合

初根をa、次根をb、第3根をc、第4根をdとすると、その平方(S)は次の式で与えられる。



開平の計算は次の式によって行う。



手順1)倍根 2(a+b+c) で割り、第4根 d を得る

手順2)第4根の平方を引く




第7回は「開平はん」を使った倍根法による開平の実践編である。


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