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「物理数学勉強会」のご紹介

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朝日カルチャーセンターなどで自然科学系の講座が開かれていたり、不定期で著名な科学者による講演会などが行なわれていたりしますが、サイエンスカフェなどアマチュアによる自発的な活動もこの数年活発に行なわれるようになってきています。


今日はそのうちのひとつ「物理数学勉強会」を紹介させていただきます。

物理数学勉強会
http://butsuri.org/

今年の3月頃、この勉強会を主催されている「おーにしさん」から連絡をいただきました。

それは「2012年の暮れに僕が書いた「超弦理論に至る100冊の物理学、数学書籍」というリストをもとに勉強会を始めようとしていますが、よろしいでしょうか?」というお問い合わせでした。

このリストは自分のために作ったようなものですから気恥ずかしさがありましたが、活用していただけるのはうれしいことです。「もちろん、OKですよ。ぜひ活用なさってください。」のような返事をさせていただきました。

できれば僕も参加してご挨拶したいと思ったのですが、開催場所と日時を見てびっくり。なんと金曜の朝6時半から溝の口(神奈川県川崎市)のジョナサンで行なうのだそうです。月に1回とはいえ、人数集められるのかしら?という心配が先にたちました。僕の家からだと遠すぎるから参加するのはちょっと無理だなと残念にも思っていました。

この勉強会が始まったのは2012年1月で、ファインマン物理学の読書会などを早朝にやっていたそうです。2015年4月から「超弦理論への道」シリーズが始まりました。

それからおよそ半年、ブログに掲載される活動状況を折に触れて見ていましたが、着々と進んでいるのです。どんな感じで活動されているのだろう?メンバーはちゃんと集まっているのだろうか?など知りたいことが次々とでてきました。

直接お会いしに行くことができないので、メールでお問い合わせさせていただくことに。
僕が知っている勉強会の中では、かなり充実していると思いますし、参加されている方の満足度も高いと感じたので、紹介記事を書かせていただくことにしました。


以下は僕からの質問に対して「おーにしさん」からいただいたご返事です。

=====
質問1) 参加者はどのような年齢層でしょうか?参加人数や学生と社会人の割合は?

年齢層は、下は大学一年生から上は定年退職された方まで幅広いです。
参加人数は、だいたい各回 5~6人です(最大8人)。
学生の割合は20%くらいでしょうか。親子で参加されてる方もいます。

質問2)物理学、数学を大学で学んでいた参加者はどれくらいいますか?

あまり詳しくは存じ上げないのですが、「理系の大学を出たけれど、それほど詳しいわけではない」という感じの方が多いように感じます。

質問3)人によって学習進度や理解度にばらつきがあると思うのですが、どのようにして調整していますか?

基本的に、初心者の方に合わせるようにしています。初心者の方には気軽に発言していただいて、逆にすでにある程度詳しい方にはサポートしていただけるようお願いしています。

質問4)1冊を1時間半の時間でというのは、かなり無理があると思うのです。どのように進めていらっしゃいますか?

事前にテキストにひととおり目を通してきていただいてます。読書期間中は参加者どうしの交流(Q&A、雑談など)用の掲示板もあります。

だいたい月1回のペースで、1か月で読み切れなさそうな本は複数回に分けています。

質問5)知識が豊富な「先生役」の人がいますか?

テキストを念入りに読み込んだ有志の説明役(今のところ私を含めて2人。募集中)がいます。説明役は、その回の範囲をまとめた資料を作ってきて、それを使ってみんなに説明します。
それを受けて、みんなでディスカッション(質問、フォローなども含む)します。
大学のゼミに近いかもしれません。

そういう進め方ですので、その凝縮された説明を聞いて大枠を把握してから、あとでご自身で復習するというスタイルの方もいます。

質問6)何かのテーマで議論になったりしますか?

「関連することなら何を話してもOK!」としていますので、みんなの疑問点や面白かったこと、考えたこと、豆知識などについて話し合うことはよくあります。

質問7)すごく真面目(真剣)な雰囲気なのでしょうか?それとも和気合い合いという雰囲気なのでしょうか?

中間くらいの、ちょうどいい感じかな~と個人的には思っています。

質問8)早朝にこれだけの人数が集まっているのは、(寝坊がちな)僕にはとても不思議なのですが、何か理由があるのでしょうか?

早朝だと他の予定が入りにくいので、続けやすいというのがあると思います。月1回(金曜日)というのもあるかもしれません。

あと、お住まいや通勤・通学先が溝の口から1時間以内くらいの方がほとんどだと思います。(朝4:00起きで遠方から来られてる方もいます(^^;)


- その他

・レビュー記事

レギュラーメンバーの1人がご自身のブログでこの会のレビューを書いてくださってますのでよろしければご参考まで。

超弦理論への道(高津科学クラブ)
http://soran.cocolog-nifty.com/brog/2015/09/post-a51e.html

・今後の予定

ツヴィーバッハの「初級講座 弦理論」を当面のゴールとしています。

11/6(金) 「なっとくする複素関数 (小野寺嘉孝さん著)」← 基礎数学終了
12/11(金) 「大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス)」
1/22(金) 電磁気学(テキスト未定)

11月で基礎数学をひと通り終えて、2016年から物理に突入します。
12月は、1月から物理に突入する前に一旦一般書でゴールを俯瞰しておこうという位置づけです。

ご興味のある方は一度試しに来られてみると雰囲気が掴めるかと思います。



=====


このような感じです。現在はとりあえず基礎数学を終わろうとする段階で、これから物理学の世界に入るところなのですね。

超弦理論を(そのすべては無理としても)ちゃんと数式で理解したいというのは、アマチュアの人でも思うことですし、そのために勉強をしている人は(僕のように)ブログで公言していないところにもたくさんいらっしゃると思うのです。

時間帯と場所のことを考えると「物理数学勉強会」に参加できる人は限られてくるとは思いますが、もし沿線にお住まいの方で興味がおありの方は主催者の「おーにしさん」に連絡をとってみてはいかがでしょうか?(連絡先のメール・アドレスは勉強会のブログの記事に書かれています。)


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